本日は、常任委員会の1日目。
総務文教委員会が開催されました。
総務文教委員会は、主に議会費、総務費、消防費、教育費などといった
(一部民生費なども含む)広い分野を所管します。
委員会の中で、補正予算の「本田家応急補強工事」が質疑されました。
そこで今夜は、私の一般質問でも取り上げた
国立市の宝、国登録有形文化財「本田家」のことを記しておきます。
本田家は、国立市の南部、谷保で三百年を超える歴史を持つ旧家です。
寛永年間に徳川幕府の命を受けて谷保に移住したと云われる本田家は
歴代の当主が村長などを歴任、また村のお医者様としても貢献されていたそうです。
現存する建物としてたいへん貴重な主屋や、
幕末の建築様式で、馬に乗ったまま通れたと云われる薬医門を
2016年に国立市に寄贈していただきました。
その直前までふつうに生活されていたので、お部屋には昭和の香りも漂います。
300年を超えて生活の場として使われていたのも貴重なことで
その名残が本田家の価値をさらに高めていると感じます。
神棚に祭られていた「神農像」
農業や医薬の神様なのだそうです。
天狗様のようにも見える像ですが
そう言えば、各地で天狗を医薬の神様として祀っていたり
天狗に薬の作り方を教わる話がありますよね。
もしかしたら西洋医学を教えてくれた外国人のことだったのかもしれません。
立派なお屋敷も経年の劣化は防ぎようもなく
いくつかのお部屋は大きく傾いてしまっているのが現状です。
※広角レンズによる歪みではありません!
天井も剥がれて、今にも落ちそう・・・
その天井を補修した新聞紙が、また歴史を感じる貴重な資料です。ヽ(*'0'*)ツ
こちらはお茶室。
室内には炉が切ってありました。
が・・・やはりかなり傾いています
ところどころにベニヤ板が貼られています。
実は、欄間を保護するための臨時の措置なのだそうです。
来客用の玄関。
「大観堂」の額は、篆刻家としても活躍されていた本田家の証ですね。
いちばん奥にあるのは、客間として使われていたお部屋。
新撰組の土方歳三とご縁戚であったことで、
近藤勇などが滞在したと云われています。
後年はご家族の寝室だったそうで、鏡台などの生活家具が置かれています。
西側に位置するのは書斎です。
作り付けの本棚には、どれほどの貴重な書物があるのでしょう〜
隣りの前室には、書や篆刻をされていた作業机がそのまま置かれています。
床の上に無造作に置かれた資料や版や収蔵品。
しっかり保管してくださいね〜ヾ(;´▽`A``
今回、改修前の本田家を見せていただき、改めてその素晴らしさを実感しました。
そんな思いで、本田家の保存や活用について一般質問したのですが・・・
質疑の中で、本田家の外観や内部を360度の画像でみられる
BS朝日の番組「百年名家」のバックナンバー #172
「ぜひ国立市のホームページにリンクを張って欲しい」と要望したところ
「著作権の関係で難しい」といったん答弁をいただいたのですが・・・
今日の委員会質疑で、
すぐに制作会社に連絡をしてリンクの承諾を得てくれたことが分かりました。
教育委員会事務局、仕事はやい〜!!!\(^O^)/
BS朝日「百年名家」のページ
本田家のこと、もっともっとたくさんの方に知っていただきたいです。
※台風で屋根が一部、吹き飛んでしまいました(T_T)
くにたち郷土文化館で開催されていた企画展「本田家と江戸の文人たち」は
12月9日で終わってしまいましたが、
ぜひまた改めて本田家のことを伝える機会を作ってくださいね。
本田家の詳細は、調査員でもある優秀な学芸員のお二人に伺いました。
ありがとうございました。
本田家を全国に発信すべく、今後もよろしくお願いいたします。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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