今日の議会研修は

東村山市にある国立ハンセン病資料館で行われました。

 

 

ハンセン病は「らい菌」による慢性感染症です。

本来「らい菌」は感染力も発病させる力も弱く、

感染しても発症することは稀と言われています。

 

現在の日本のように、

生活環境が整い栄養が十分に摂れる生活の中では

発病することがほとんどないそうです。

 

それでも、古い時代の日本では

ハンセン病患者への様々なカタチの差別がつづいていました。

 

さらに、1907年に制定された「らい予防に関する件」は

ハンセン病の治療ではなく、療養所に患者を隔離するための法律となっていました。

 

本日訪れた「国立療養所多磨全生園」は全国に13ある施設のひとつです。

 

全生園と言えば、

樹木希林さんが主演した映画『あん』の舞台となったあの場所です。

 

 

何度見ても心がせつなくなる・・・

それでいて、また見ずにはいられない名作です。

 

作品中で、美しい桜がとても印象的でしたが

資料館の前にある桜は、故郷に帰ることが叶わなかった患者さんたちが

思いを込めて植樹したものなのだそうです。

 

 

残念ながら資料館の中は撮影ができなかったので

その価値をお伝えすることが難しいのですが

 

足を運んでいただければ分かる、たいへん貴重な意義深い施設でした。

 

 

資料館の見学のあとは、多磨全生園の納骨堂に伺いました。

 

 

国の政策で、故郷に帰ることができなかった方々が眠る場所です。

 

 

病気が治り回復しても家に帰ることができなかった人々。

「死んだことにして籍を抜いてくれ」と家族に懇願された人々。

 

その無念を思うと、切なくて胸が詰まりました。

 

 

ハンセン病に対する差別は国や医療関係者だけの責任ではありません。

無知で無関心だった一般の人々が差別を拡散させていったのです。

 

ハンセン病にまつわる苦難や被害を被った方々の名誉を挽回するためにも

改めて、正しい知識の普及や理解の促進に努めなければならないと

つよくつよく感じた研修会でした。

 

 

東村山市と多磨全生園では、緑豊かなこの場所を「人権の森」として

保全・保存して後世に伝えるべく活動をしています。

 

 

ぜひ一度、訪ねてみてください。

 

その前に、映画『あん』をご覧頂くことをお奨めします(*^^*)

 

    ヒヨコヒヨコヒヨコ

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

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