国立市議会では、政務活動費を使って視察に行くと
「視察報告書」を作成して公表しなければなりません。
8月23日の明石市の視察も、もちろん報告書を提出しています。
で・・・
今夜のブログでは、公開に先駆けて(笑)
どんなことを見聞きしてきたのか、お知らせしますね。
視 察 報 告 書
1. 視察会派 新しい議会
2. 視察議員 石井めぐみ
3. 視察地 兵庫県明石市
4. 視察内容
【子どもの命を守るのは行政の責任】
泉市長による「子どもの命を守る5つの提案」について伺った。
1. 子ども本人に必ず会う
・乳幼児健診を受診しない赤ちゃんを1人残らず追跡して顔を確認する
「こどもスマイル100%プロジェクト」の取り組み。
・3歳児健診で本をプレゼントする「ブックセカンド」
1. 体制の強化
・児童相談所「明石こどもセンター」の設置。
・人を増やしながら育てる、市の子ども家庭支援体制の強化。
・「こども食堂」による、地域における見守り体制の強化。
2. 養育環境の整備
・ショートステイ事業や里親開拓で社会的養育環境を整備する。
・児相設置を見据えた家庭養護推進の取組み。
・里親コンシェルジュによる支援と里親の開拓
3. 連携と情報共有化
・地域と自治体の連携や、自治体と児相の連携を密接にする。
・児相と警察の連携で早期情報の共有化。
・児相と児相の連携で引き継ぎのルール化。
4. 子どもを大切にする政治への転換
・子ども予算の大幅な拡充(倍増)で、税収も大幅アップ。
・子ども本人の支援を充実させる。
・子どもの未来を守るのは政治の責任という自覚を持つ。
【明石市の持続可能なまちづくり】
泉市長による「まちの好循環による5つのV字回復」と「誰も置き去りにしない持続可能な自治体経営」について伺った。
1. 交流人口が4割増加。
2. 減少していた定住人口が、5年連続で増加。
・とくに25歳から35歳の子育て人口が激増している。
3. 出生率が回復からさらに上昇に転じ、3年連続で増加。
4. 納税義務者が増え、税収も大幅にアップした。
5. 地域経済が活性化し、まちの賑わいが向上した。
・ファミリー層の増加で商店街が賑わうようになった
6. 必要とあれば予算を上げて外部の専門家を呼び寄せる。
【こども・本・やさしいをコンセプトにしたまちづくり】
「こども・本・やさしい」がコンセプトの明石駅前の再開発ビルを視察した。
1. こどもを核とするまちづくり「あかしこども広場」
・生まれる前から切れ目ない子育てサポートをする場所
・中高生世代の交流施設も整備
1. まちの拠点になっている「あかし市民図書館」
・以前の中央図書館の4倍の広さ、2倍の蔵書
・運営はジュンク堂と協力しながら民間に委託
1. 賑わいあふれる「あかし市民広場」
・ガラス貼りの明るい空間は4階までの吹き抜けのイベントスペース。
・イベントのないときは市民の憩いの空間。
・駅前から商店街、公共施設をデッキで繋ぐ。
1. 所感
「気付いたことはすぐにやる」「ダメだったらすぐ直す」「必要なことには予算をつける」「発想の転換はあたりまえ」などの臨機応変な市政運営に感服しました。
「本気でやったらできことなどありません!」(関西弁で)とおっしゃった泉市長の言葉が胸に刺さっています。
人口規模は異りますが、郊外の住宅地という点では国立市の参考になる施策がたくさんあると感じました。
・・・と、硬い感じになってしまいましたが
報告書では学んだことを箇条書きにするのが精一杯。
ほんとうは、ここに描ききれないような泉市長の人柄や、情熱や、
政治家としての気概を目の当たりにして
「人生が変わるくらいの衝撃を受けてきた」というのが正直な感想です。
議員魂に火をつけられた今回の視察。
人に会うこと、先進事例を見ることはたいせつですね。
明石市には11月に、福祉保険委員会の視察で再び伺う予定です。
そうそう
「あかし市民広場」では、「富山グランドプラザ」と同じ
山下裕子ちゃんの匂いがしたなぁ(笑)
明石で感動した「こども・本・やさしい」の話は、またいずれ。