久しぶりにゆっくり過ごせる時間ができたので
撮り溜めたまま観ていなかったドラマを一気見しました。
カンテレ『明日の約束』
内容が暗い、重過ぎるなどのクチコミで
視聴率は低かったドラマですが
私にはどうしても観たい理由がありました。
ドラマの原作になっている本
『モンスターマザー』を読んでいたからです。
『モンスターマザー』はフリーのルポライター
福田ますみさんが書いたノンフィクション。
長野県の丸子実業で起こった
「いじめ自殺事件」と言われていた出来事の真実を
丁寧な取材で解き明かしたリアルなルポ。
とくに報道関係者や地方議員や弁護士の方たちには
ぜひ読んでいただきたい1冊なのです。
高校1年生の息子の自殺の原因が学校でのいじめだとして
校長やいじめ加害者とされる生徒とその両親を相手取り
訴訟を起こす母親・・・。
しかし裁判の過程で驚くべき事実が明らかになって行くのです。
書評のつもりではないので（笑）詳しくは書きませんが
体制側を悪者にしたいマスコミや
事実をよく調査もせずに思い込みで告訴をする人権派弁護士
弱者の味方のつもりで現場を混乱させる地方議員など
たいへん考えさせられる内容で
ぜひぜひ多くの方に読んでいただきたい
私個人としてもとてもお奨めの本なのです。
というも、福田ますみさんが
たいへん信頼できるルポライターであることを知っているから。
彼女は、私の息子「ゆっぴい」のことも
たいへん丁寧に取材してくれていたからです。
数ヶ月に渡る連載記事だったので
ますみさんは、月に何度も訪れては
私のリアルな生活を自身の目で確かめ
ときには経管栄養の手伝いをしたり
抱っこをしてその抱き難さを実感したり
呆れるほど丁寧な取材をして記事を書いていたのです。
ドラマ『明日の約束』は
『モンスターマザー』をベースにはしていますが
「親と子どもの関係」にテーマを絞り
様々な親子関係の中で苦しむ人々を描いています。
なかでも主人公のスクールカウンセラーと母親の関係は
私自身の過去と重なり合うところが多く
胸が締めつけられるような苦しさと葛藤しながら観ていました。
視聴率に関係なく個人的にはとてもよい作品だと思いました。
昨年のドラマですが、3月にはDVDも出るようなので
興味がある方はぜひ。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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