休みの日は、父と過ごすことが多くなった。
今日は部屋にビデオデッキを持込んで
ワタシが出演している昔のドラマを一緒にみた。
こんなに父と話すのも、物心ついてからははじめてだと思う。
年頃の女の子が誰でもそうなるように
小学校の高学年くらいになると、しだいに父から遠ざかり
中学時代は一年間ほとんど口をきかなかったときもある。
堅物で厳しい父が苦手だった。
警察官ということもありルールは絶対だった。
「夜8時に寝る」という決まりを1分でも破れば拳が飛んだ。
子どもだからといって容赦はなかった。
高校生のときに行った初詣で、父と二人で撮った貴重な写真。
この頃の家族写真にワタシの笑顔はない。
一日も早く家を出たいと、ただそればかりを考えていた時代。
あの頃を取り戻すかのように今は父と話しをする。
テレビを観ていっしょに笑う。
ときどき父の話はとんでもない妄想が交じって
それもまた面白い。
先日は、家の前に巨大な歌舞伎座ができる話だった。
居間の障子を開けると座ったまま大御所の名演技を間近で観られる話。
今日は、母が夜のアルバイトをはじめた話だった。
風俗営業店が閉まる深夜の時間帯。
人の居なくなった店の床をひたすら掃除をする仕事。
誰もやりたがらない仕事を、母がこっそりやっている話。
父には、母がそんな人間に見えるのだろうか。
ちょっと楽しい。
父と娘の穏やかな時間。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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