平成28年度第2回の国立市教育フォーラムが開催されました。

 

 

今回のテーマは

インクルーシブ教育システム構築モデル事業を行っての

「本人・保護者との合意形成を大切にした

合理的配慮の検討・提供」

 

 

昨年4月から施行された障害者差別解消法によって

どのような場面でも、障害の有無によって分け隔てられることなく、

互いに人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現することが

約束されました。

 

もちろん学校現場でも同様です。

 

国立市では、平成25年度から平成27年度までの3年間

文部科学省の委託を受けて

「インクルーシブ教育システム構築モデル事業」を実施しました。

 

インクルーシブ教育とは、
障害者の権利に関する条約の第24条(教育)に則り

障害の有無に拘わらず誰もがその能力等を最大限に活かせるよう

合理的配慮のもと、地域の学校で学べる教育の仕組みです。

 

今までの日本の教育は

障害をもつ児童は特別支援学校や特別支援学級という

云わば隔離された場で独自の学びが行われてきました。

 

一日のほとんどを隔離された場で過ごしていると

卒業後に地域で生活することは難しくなります。

 

その昔・・・

東京M市の養護学校が校舎の改装のために

仮設の校舎を建てなければならなくなったとき

「普通小学校の子どもたちと通学路がいっしょになるから」

という理由で地元で反対運動が起きました。

 

これは、明らかに隔離された教育の弊害でした。

 

ただし、国連の障害者権利条約でいうような

「完全に同じ場で共に学ぶ」ということが

子どもたちみんなにとって良いことだとは、

実際に障害児を育てていた親の考え方としては

とてもとても賛同できるものではないのです。

 

医療的ケアが必要な重度の障害を持ったウチの息子の場合

様々な困難はあったものの、

養護学校で受けた特別な教育が、間違いなく本人の生活を向上させ

喜びに満ちた生活を送れる大きなファクターとなっていましたから。

 

日本の文科省のいうインクルーシブ教育が

国連の推奨するものと違うという意見もありますが

地域で生活することを前提に地域の中で学び
さらに、個々の個性の尊重や能力の向上をめざすことが

ひとりひとりの人生には必要なのだと思っています。

 

本来、教育はひとりひとりの子どもの個性や事情や環境や

様々な要因に配慮して施されるべきものです。

 

教育は「その子ども」のためにあるのです。

 

国立市では、スマイリーサポートを行っています。

市内の全小中学校にスマイリースタッフと呼ばれる

特別支援教育指導員を配置して、特別な配慮の必要な子どもの
学習支援などを行うシステムです。

 

インクルーシブ教育の核となる事業だと思っていますが

現場で働くスタッフにとっては課題や悩みが山積みで
良い事業なだけに、今が「産みの苦しみ」なのかもしれません。

 

正直なことを書くと

今回の教育フォーラムについては言いたいことが山ほどあるのですが

こちらも「産みの苦しみ」だと考えて今後を注視するつもりです。

 

もともと学校を中心にまちづくりが行われた国立市です。
「教育のまち」として全国の手本となって行けるよう

市議としてしっかり支えながら国立市の教育を応援したいです。

 

    ヒヨコヒヨコヒヨコ

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

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