国の方針ということもあり
これは全国的な流れなのだと思いますが・・・

「公立保育園の民営化」が、国立市でも大きな話題となっています。

昨日机上配布された資料によると、
今年度中に4園ある公立保育園の中から民営化する園を選定し
スムーズに移行するための民営化ガイドラインを策定するそうです。

今議会では保育審議会の答申がでたことで
一般質問でも取り上げる議員が多く
傍聴席には張りつめた表情で行方を見守る方々も見受けられました。

議員の中にも民営化に反対する方はいらっしゃって
行政当局の拙速な進め方に怒りの声を挙げています。

ただね・・・

「保育園民営化反対!!!」の主張を聞くたびに
ワタシの心はザワザワと落ち着かなくなり
胸が苦しくなるほどの違和感を感じてしまうのです。

だってワタシが子どもを預けていたのは
社会福祉法人が運営する民間の保育園だったけど
今でも足を向けて眠れないくらいとてもとても良くしていただいた
素晴らしい保育園だったから・・・

ほんとうに民営化ってダメなことなのでしょうか。

「保育園民営化のデメリット」を検索してみると

1.保育の質の低下
2.保育料の引き上げや備品購入費がかかる
3.保育士が若くなり質が落ちる
4.営利目的なので撤退もある
5.行政が管理できなくなる
6.非正規雇用が多く保育士の入れ替わりが激しい

などと書かれています。

当時はもちろん詳しいことなど何も知らず・・・
何も考えずに預けていたのですが
ほんとうに良いことばかりだったので、
改めて検証してみたくなりました。

この時期、議会の会期中とあって
行政にお手間をとらせることはできません。

お世話になっていたT市のP保育園に直接電話をしてみました。

「もしもし・・・
以前、そちらの保育園でお世話になっていた石井と申しますが・・・」

そこまで言ったところで返ってきたのは
「もしかしたら、りゅせいクンのお母さまですか?」の言葉。

二十年もご無沙汰しているのに、一瞬でワタシの声に気付いてくれたのです。

涙が溢れそうになったのを必死で堪え
「園長先生とお話しをさせていただきたいのですが」と伝えると

「ワタシです!Mです。今はワタシが園長をさせていただいています」

当時すでにかなりのご高齢だった元園長は5年前に亡くなって
あのときはまだ20代だったM先生が、園長になられていたのです。

アポを取らせていただき、懐かしい園に駆けつけました。

緑に囲まれた広い園庭と可愛らしい建物。

ピオニイ

そこで出迎えてくれたのは、
二十年前と何も変わらないM先生の笑顔と
(実はご結婚されて苗字は変わっていましたが)
生後2ヶ月から担当してくださった、ベテラン看護師のI先生のお姿。

そこでとうとう涙を堪えきれなくなってしまいました。

重い障害をもつ長男を抱え
まだ生まれたばかりの次男を充分に育てられない自分の不甲斐なさに
日々苦しんでいたあの頃のワタシを
励まし、助けてくれたのは、間違いなくこの保育園の先生たちだったのです。

懐かしい想い出話で盛り上がり、そのたびに涙が溢れましたが
泣いてばかりもいられないので(笑)
ネット上にあるような問題点について伺ってみました。

T市はもともと民間の保育園が多い自治体です。
当時も2園だった公立は現在でも同じ2園。
私立は、認可保育園が19園と認証保育園が8園あります。

T市の人口は15万人弱で、国立市の約半分。
私立園の多さにちょっと驚きました。

私立保育園はそれぞれ特徴や「ウリ」が違うようで
夜10時までの延長保育があったり
英語を授業で取り入れたり
それぞれの園の理念や園長先生の裁量で個性がでているそうです。

P保育園も、当時から専任の講師による体育や音楽の指導があったり
充実した図書室では絵本に触れ合う機会を多く作ってくださったり
栄養士の資格を持つ調理師さんたちが毎日美味しい給食を作ってくれたり

実は、ここの保育園に入れたら夕ご飯は手を抜いてもだいじょうぶと
保健師さんに云われるくらい、立派なお昼ご飯が提供されているんです。

驚いたことに、その栄養士さんたちも当時のまま!
みなさん長く務めていらっしゃるんですね。

季節ごとのランチの試食が楽しみだったことを思い出しました(笑)

T市では公立も私立もいっしょになって
保育の質を高めるための会議や研修がたびたび行われるそうです。

「日本一保育が充実した市にしたいんです!」
とM園長は当時と変わらない可愛らしい笑顔でおっしゃっていました。

公立でも私立でも、自治体の保育園であるという思いは同じなんですね。

思いきって来てみてよかった~≧(´▽`)≦

    クローバー クローバー クローバー

爽やかな優しい気持ちに包まれて、家路につくことができました。

もちろん自分の市の現状はしっかり調べる必要はありますが
「民営化ありき」と同様に「反対ありき」にならないよう
ほんとうの意味で子どもの利益を見極めながら
この問題に取り組みたいと思います。

子どもの笑顔を絶やすことがないように・・・

ピオニイ2

    ヒヨコヒヨコヒヨコ

今日も読んでいただきありがとうございました。
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