回復に手を貸すために、病害への分岐点を求める」


昨年の今頃は、丸ナスの「半身萎凋病」の観察に時間を割いていましたが、今年は、キュウリの「ネコブセンチュウ」、ズッキーニの「モザイク病」、パプリカの「青枯病」に並列して取り組んでいます。


病原菌は、病害を起こす主因ですが、誘因や素因を考えないと、対策を検討できません。

写真の記録とデータ採りを続けながら、点を線にして病害の特徴と対策の考察です。


パプリカ

 











パプリカの青枯病は、昨年の丸ナスと同様に、生育試験にプラスして、病害の抑止、回復試験をはじめました。


圃場の一部に試験区を設けて試験をはじめ、しばらく他の作物の取り組みをしていた間に、驚きの状態に…。

全体に病害が激発生したため、試験以外の部分にも病害対策として資材を施用したばかりです。

残された健全株の収量を増やすことも病害対策です。


パプリカ









病害を引き起こす誘因は、いろいろあります。

この場合、水が畝に停滞している部分に青枯病が激発生しています。


土砂降りの中で調査をしていると、雨水が絶え間なく流れ込んでいました。

梅雨の期間に流れ込んだ水量を積算すると、相当量になると思われます。

マルチの下に見える粘土質の土壌は、礫になっていてゴロゴロです。


青枯病の病原菌は、土壌殺菌の届かない下層部に生息しているようですので、根が伸びて、気温が35~37℃になるころ発病します。


土壌








気になるのは、線虫の存在…。

定植10日後くらいに生育を見た時、個体差が大きく、不揃いなのが印象的でした。(写真下)

先日もまだ生育が遅れていて、あれらはセンチュウに若根を攻撃され、初期生育の遅滞を起こしていたのでは…、なんて、考えています。


センチュウは、青枯病の助長にもなるとか。

確かに、センチュウで傷めた根は、土壌病原菌の攻撃に弱くなるのは当然。

有機物を投入し、微生物を増やし、自活性センチュウを増やすことは、植物病理学のあるべき流れだと感じています。


問題点は、最善策を講じて解決に向けなければ…。

「病害になる初期に、治療で治る“回復分岐点”がある」という可能性も求めたいと思っています。


papurika









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