「回復に手を貸すために、病害への分岐点を求める」
昨年の今頃は、丸ナスの「半身萎凋病」の観察に時間を割いていましたが、今年は、キュウリの「ネコブセンチュウ」、ズッキーニの「モザイク病」、パプリカの「青枯病」に並列して取り組んでいます。
病原菌は、病害を起こす主因ですが、誘因や素因を考えないと、対策を検討できません。
写真の記録とデータ採りを続けながら、点を線にして病害の特徴と対策の考察です。
![パプリカ](https://stat.ameba.jp/user_images/20160804/22/megumico-agri-s/67/4d/j/o0950076813715098723.jpg?caw=800)
パプリカの青枯病は、昨年の丸ナスと同様に、生育試験にプラスして、病害の抑止、回復試験をはじめました。
圃場の一部に試験区を設けて試験をはじめ、しばらく他の作物の取り組みをしていた間に、驚きの状態に…。
全体に病害が激発生したため、試験以外の部分にも病害対策として資材を施用したばかりです。
残された健全株の収量を増やすことも病害対策です。
病害を引き起こす誘因は、いろいろあります。
この場合、水が畝に停滞している部分に青枯病が激発生しています。
土砂降りの中で調査をしていると、雨水が絶え間なく流れ込んでいました。
梅雨の期間に流れ込んだ水量を積算すると、相当量になると思われます。
マルチの下に見える粘土質の土壌は、礫になっていてゴロゴロです。
青枯病の病原菌は、土壌殺菌の届かない下層部に生息しているようですので、根が伸びて、気温が35~37℃になるころ発病します。
気になるのは、線虫の存在…。
定植10日後くらいに生育を見た時、個体差が大きく、不揃いなのが印象的でした。(写真下)
先日もまだ生育が遅れていて、あれらはセンチュウに若根を攻撃され、初期生育の遅滞を起こしていたのでは…、なんて、考えています。
センチュウは、青枯病の助長にもなるとか。
確かに、センチュウで傷めた根は、土壌病原菌の攻撃に弱くなるのは当然。
有機物を投入し、微生物を増やし、自活性センチュウを増やすことは、植物病理学のあるべき流れだと感じています。
問題点は、最善策を講じて解決に向けなければ…。
「病害になる初期に、治療で治る“回復分岐点”がある」という可能性も求めたいと思っています。
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