「放射性物質の拡散は、除染ではない…」
東日本大震災復興支援「チャリティイベントあいのわ」で行われた、鎌仲ひとみ監督による「福島と日本の現在と今私たちがするべきこと」の講演会と座談会から一週間。
★9/11東日本大震災復興支援「チャリティイベントあいのわ」
http://ameblo.jp/megumico-agri-s/entry-11015162681.html
各地で新米の放射性物質の検査が行われ、野生のキノコから基準値を膨大に上回る放射性セシウムが検出されるなど、日本の放射能汚染が進みはじめました。
今、とても気になることは、放射性物質の汚染地域の拡大です。
汚染物質の隔離。地域拡大による処理。
「封じ込め」と「拡散」は、国が方針を決めないと、どちらにも収拾がつかなくなります。
汚染が拡がるにつれて「相対的な数値」で考え、「絶対的な数値」での判断をしなくなる恐れがあります。
食品の基準値がしかり…。
内部被爆という放射能による身体へのダメージは、少量であってもそれが続く限り、受けた分だけ日増しに進んでいるはずです。
座談会で配布された資料のひとつに、小諸市にある民間委託ゴミ最終処分場で放射性焼却灰が受け入れられている内容がありました。
国の方針は、放射性廃棄物はコンクリートで固めて埋め立てることを検討中とか。
納入から固めるまでの工程で様々な作業もあることでしょうから、作業員や周辺住民の健康も危惧されます。
施設の周辺には、浅間山麓の高原野菜の大産地が広がっているのです。
放射性物質は、もう、廃棄物の焼却灰の処理いう形で信州にも拡散されています。
県内では、小諸市のみ。
現在、飯山市での受け入れの話も進んでいるそうです。
私の住む地域は隣りの市とはいえ、佐久平駅と同様に小諸市の最終処分場から3km圏に入ります。
今後、長い年月の管理が続くことを考えると、安全とは信じ難く、汚染予備区域に入ったと思えます。
また、今まで小諸市での処理で分けられた「飛灰」は、埼玉県「彩の国資源循環工場」に運んで「人工砂」にリサイクルしていましたが、さすがに現在は埋め立て処理しているそうです。
「彩の国資源循環工場」は、来月参加する土壌肥料関係の研究会で見学しますので、とても興味深いところです。
土壌病害は、病原菌を他の畑に拡散しないように、発生した畑に封じ込めて消毒などで菌を殺す対策があります。
封じ込めをしないと、風や土で病原菌が拡散し、多くの場所が汚染されて土壌病害が拡がります。
風や地形の影響で、幸いにして3月の放射能汚染はかなり免れた信州です。
日本の中に、できるだけ汚染の少ない地域を残すことが、国全体にとって大切だと思えるのですが…、
方針の決まらぬまま、思わぬ形で汚染されていきます。
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