「時の流れの中で…自然と共に生きる」
柿
昨日の夕暮れは、木枯らしが吹きました。

そして、浅間山に初冠雪がありました。

…信州の高原の朝は氷点下を記録し、冬の足音が聞こえる季節です。

木枯らしと共に、今年もまた私の仕事場の入り口に、枯葉が集まってきました。

カサカサカサ…風が吹くたびに枯葉が舞い散り、吹き溜まりとなって入り口を埋めます。
隣の民家に育つ柿の木からの落ち葉です。


落ち葉 毎日、次々に落ちる柿の葉は、掃いても掃いても尽きません。

この地に仕事場をおいて10年近くになりますが、毎年この季節の風物となったこの作業。“当たり前”の感覚になると極普通の日常作業で、これから雪が降るまで続きます。


初めての年は、あまりの量に驚き、枯葉を落とす隣家に憤慨しました。ビニール袋や紙も混ざり、周辺のものが集まるように吹き溜まる場所になるため、ため息の毎日でした。


ある日、ふと、ツヤツヤの緑の葉に覆われた柿の木を思いました。

新緑の季節から緑の色を濃くし、夏の日差しを浴びた柿の葉は、自然環境を守るもの。物言わずに、私たちと共存している“いのち”なのだと思いました。

すると、枯葉が苦にならなくなりました。恩恵を受けていることを意識したことが、心にゆとりを生み、ストレスを無くしていました。



秋は足早に過ぎて行きます。

10月初めに知人が亡くなりました。栽培試験をプロジェクトで取り組んでいるメーカーの営業社員の方です。前日、収穫調査でご一緒し、みんなで笑い、元気に別れた翌日の死の知らせでした。

お焼香の際に、大粒の涙をポロポロと流された奥様の姿が痛々しくて、涙の粒が私の目に焼きつきました。

そして、まだ若き喪主のご子息がしっかりと寄り添う姿に安堵しました。


秋の別れは、どの季節よりも別れの悲しみを深く感じます。

私も数年前の初秋に夫の死を経験し、言い知れぬ喪失感を味わっています。

気づいてみれば、多忙な日々は、人の死をも時の流れの中に呑み込み、過去のものにして行きます。


私の心に風が吹きました。

今、この時、深呼吸をして、時の速さを変えて過ごしてみようと。

体にやさしく、心にやさしく、人にやさしく…そんな優しさに気づける余裕を。

生きていることを望んでくれる人がいる幸せ。そんな小さな幸せに気づき、気づかせてあげられることから、暮らしに「安心」と「満足」と「信頼」が生まれるのでしょう。

日々に追われず、日々を追う心の余裕を…そんな暮らしを目指してmy way


…今日も、カサカサカサ、と柿の葉が舞い散っています。


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