「宮城での復旧・復興が、能登の希望に……」

 

東日本大震災から13年。

アカデミー賞で「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞受賞と知り、午後2時46分の黙祷をして、今日は物思う一日でした。

 

昨夜はアーカイブ動画で、先月の定期研究会でお聴きした宮城県石巻地域の農業の現場のお話をもう一度視聴し直したところです。

宮城県は、農地面積の1割に当たる沿岸部が震災の津波被害に遭ったそうです。

今まで触れた農業の分野での復興の取り組みは、農産物の振興の様子をメディアで観たり、福島原発事故による放射性物質の土壌汚染や生物の被害の対策をデータで知る程度でした。

 

今回、復興の具体的な道のりをお話しくださったのは、営農経済支援アドバイザーの大友良彦氏。

JAいしのまきなど5農協を統括した取り組みで、地域の主力農産物の復興を新たな手法を取り入れながら、"現場主導"で成果を上げた印象です。

 

 

震災前のこの地域は、「宮城県産ササニシキ」で知られる水稲や、大豆、麦、野菜などを栽培。

適地適作の農業での災害後の復興は、まず主力農産物の復興と、時代背景を考慮した収益性のある作物の振興でした。

持続可能な循環型農業を主幹にして、「仙台牛」のブランド強化、餌として「子実とうもろこし」栽培、輪作として相性の良い「大豆」、飼料米や稲わらの堆肥利用を考慮した「乾田直播水稲」を組み合わせた3年スパンの生産体系です。

 

復興のリーダーとして農業を総合的に考えた実践報告は、復興のモデルケースとして素晴らしいものでした。

「宮城県産ササニシキ」の輸出、「仙台牛」のブランド振興、生産量全国2位の「国産大豆」、そして全国1位の「パプリカ」等などに期待が膨らみます。

東日本大震災の被災地は、大被害が逆手となる、大規模化・最新鋭機械化・栽培法の転換などで未来につながる農業を切り拓いていて、今まさに"進行形"です。

★「飼料をめぐる情勢」農水省

https://www.naro.go.jp/laboratory/nilgs/kenkyukai/2331a66b1c3876a4554d8181b474aab8.pdf

 

この13年の道のりを振り返り、大友氏は語りました。

「白紙から"夢"を描き、農業の理想を徹底して議論した」

「夢が"理想"になり」「理想が"計画"となり」「計画が具体的な協議になり"実践"される」

……「春の訪れが、"作付けをしたい""作付けしなければ"という復興への機運を高めた」

 

これからはじまる能登半島の復興に、地域の歴史と未来をつなぐ大きなチカラが湧き出しますように。

使命を持つ人々のチカラを結集して、この時代を生きてください。

大友氏曰く地産地消ならぬ「知産知消」で、産地と消費者がそれぞれを知り、国産の価値を共有できるように、私もひとつのパーツになろうと思います。

 

 

****************************

 ブログ 春夏秋冬いつもそよ風

****************************

おにぎりわが家の食育 お家でつくろう!食べよう

いちご地元を知ろう
 地産地消と特産品を訪ねて     

 

ナイフとフォーク素材を知って食べる  かんたんクッキング

 

ラーメン料理の基本を知る かんたんクッキングEX

 

****************************