「過剰量の利用で、バランスの調整を」
先日の「長野県土づくり研修会」で、雪印種苗株式会社の企業理念「健土健民」の紹介がありました。
先月末には「食のサステナビリティ共創・協働/フォーラム2023」で、雪印メグミルクの常務執行役員の森氏から、詳しくお聴きしたところでした。
雪印メグミルクは、2025年に創業100周年になるため、中期経営計画2025を立て、創業の精神「健土健民」で社会課題解決を目指す取り組みをはじめているそうです。
今年は初夏の3か月、酪農をテーマにした研究会があり、4回にわたり各地の酪農家などのお話をオンラインでお聴きしました。
消費が伸びず、輸入飼料は高騰し、酪農危機が続いています。
食料安保を考えると、牧草や穀物、トウモロコシを国内産の餌にする肥育が望まれていて、日配品は生産と需要のバランスが大事です。
「ミルクの木」を見ると、バターをつくると「脱脂粉乳」ができ、チーズをつくると「ホエイ」ができるため、生産と需要のバランスとして、バターやチーズをつくりながら、脱脂粉乳とホエイの利用も並列して進める必要があります。(ホエイはパウダーになります)
国産原料で乳製品をつくると、このふたつが過剰になります。
どちらも、タンパク質が多い副産物ですので、最新技術で社会に役立つものが開発できると理想的なのです。
酪農は、餌、健康管理、搾乳、糞尿処理(堆肥化)などに様々な問題があります。
循環型を求めるこの時代の取り組み課題は多岐にわたり、酪農農家を支える大手メーカー様の存在は"安定生産"の支えになります。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/midori_catalog_animal.pdf
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