「作物残渣のすき込みは、循環型の典型」
一昨日の「セルリー疫病」の収穫調査は、生産者様の収穫前に、対象の調査株を切り取って持ち帰りました。
出荷する調整済みの株だけ調査することがありますが、今回は基本の通り、全重を調査項目に入れました。
先週のオンライン研究会で、(国研)農研機構の「有機質資材窒素肥効見える化の取り組み」のお話がありました。
資料の中に窒素無機化(ADSON値)の表があり、「作物残渣(茎葉菜類)」が生豚ぷんに匹敵するほど高かったので、残渣になる量を"見える化"してみたかったのです。
脇芽や外葉は、1株に平均700~800g、少なくて500g、多いと1㎏程度です。
外葉は野菜ジュースにも使われますが、一定量です。
15株分の量をまとめると、下の写真の量になります。
計り忘れて、計算すると、12.7㎏。
株に障害を受け、生育が停滞したものほど、回りに脇芽が多く出て、それが太く育っています。
養分を吸収していますから、畑にすき込むと分解されて、養分としてまた利用されます。
化学肥料の削減目標により、緑肥や有機物の利用による窒素が数値化されるようになっています。
土壌消毒後は窒素の効きが良くなり、多肥になりがち。
窒素過多による病害も増えていますので、減肥の勇気が必要です。
すき込まれた作物残渣(茎葉菜類)も数値化することで、減肥率が高くなるはずです。
雑草や作物残渣のすき込みは、一番身近な循環ですね。
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