「生育を助ける栽培……多様な効果で剤を少なく」

 

数日前、八ヶ岳山麓の西側の高原野菜産地、長野県諏訪郡を訪ねました。

セルリーの日本一の産地、原村と富士見町。

セルリー栽培で初めて資材の試験をはじめたのが2001年頃だったと思いますので、20数年通っています。

 

今回は、セルリーだけでなく、ホウレンソウでの施用状況を視て来ました。

数年前、「ホウレンソウ萎凋病」防除を目的にご注文をくださった生産者様です。

 

 

 

品質が揃い、活性の高さが葉の色つやであらわしているホウレンソウたち。(上写真)

最初に見せていただいた時とは、全く違う姿です。(下写真)

 

今回の会話の中で、いろいろな資材を使ってきたけれど、これで落ち着くというお言葉をいただき、安堵……。

ネット検索をする中でつながったそうで、突然、連絡をいただき、JA様での取り扱いがあることをお伝えしました。

何作か試しながら、ホウレンソウ萎凋病対策は叶い、この後は「土壌消毒を減らし、無くす」という流れがある中で、まず、環境にやさしい土壌消毒剤キルパーに替えることからはじめました。

そして……、

この春、試した結果、ホウレンソウ萎凋病が出ないだけでなく、「ゴウシュウアリタソウ」という頭を悩ませていた雑草が出なくなったのです。

栄養生長と生殖成長が同時に行われるゴウシュウアリタソウは、増殖力が目覚ましく、生産現場で問題化しているようです。

ホウレンソウに混ざって生育するので、収穫時の手間が掛かり、生産効率を悪くします。

生産現場での雑草の存在は、乾燥時には保水の助けになりますが、養分を奪われダメージも生み出します。

 

ホウレンソウ萎凋病とゴウシュウアリタソウの問題が解決し、さらに、それまでの土壌殺菌剤より扱いやすく、効果の幅が拡がったことは、まさしく「総合防除」。

それぞれ多様な効果をもつ資材の組み合わせで、問題解決できたことは、「効率のよい栽培」と言えそうです。

★ゴウシュウアリタソウの生態と防除

https://www.zennoh.or.jp/eigi/research/pdf/gr547.pdf

 

 

 

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