「栽培状況と問題点を事前に知るために」
お得意様からのご要請で、栽培後半の追施用をするため、週末、北信へ出張しました。
本来は7月で終了している3月定植の中玉トマトですが、8月休止、9月から収穫出荷を再開する試みです。
直売所や料理店などに向けて"品種の特性と味"を特色に販売しているため、味を保ちながら提供期間を長くすることで、収益を上げることを望まれています。
キュウリのハウスでは、ネコブセンチュウ害の対策が理想の展開をしましたので、その確認をした後、中玉トマトをさらに良くする相談です。
2棟の連棟ハウスの栽培で、どんな追施用をするか……。
追肥とのバランスも考えて施用量と施用法を設計し、現在の樹の茎の太さや長さなどの調査と、実の糖度を測ってきました。
約6mに伸びた主枝と側枝を整える作業と、追施用で、栽培の後半戦がはじまります。
出張の主目的を済ませた後、来年、施用するパプリカのハウスを訪ねました。
5月定植で7月に訪ねた時、「青枯病」が発生していました。
病害対策の施用は、急なご要請でない限り、予備調査で病害の様子を視ることにしています。
ハウスの環境や生育状態、発病の場所、度合いなど、分かっていると比較しやすく、施用量などの検討材料になります。
生産者様とお話ししながら、パプリカを観察すると、作物としての特性も細かく教えていただけます。
今年は、暑さによる乾燥や焼けの影響が多く、実の上部は焼けて、下部は「尻腐れ」(カルシウム欠によることが多い生理障害)が見られます。
2棟のビニールハウスで体感温度も違い、赤と黄色の違いも観察。
本来の黄色(下写真の右側)が生る中に、オレンジ色の小さな実が所々にあります。(上の写真)
返して見ると……⇩(下写真の左側)
濃い色を見つけては視ると、また褐色の腐りです。
へぇ~、わ~ッ、初めて知ったパプリカの生体反応でした。
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