「霜害のダメージ回復に手を貸すために……」

 

作物の生きるチカラ……。

これを感じるのは、霜害やひょう害から回復して育つ姿を見る時です。

 

前の週は、中信(信州の中部/松本市・安曇野市)へのセルリーの調査や出張に明け暮れましたが、この週は地元東信の浅間山麓、八ヶ岳山麓の高原野菜地域での活動に移りました。

まず、4月10日の霜害に遭ったブロッコリーの生育を観ると、乗り越えられずに欠株や生育不良になっているブロッコリーの畝が並んでいました。

 

 
試供中の育苗が順調に進んでいるご報告をいただき訪ねましたが、主目的を脇において、急遽、ブロッコリーの回復試験を設置することにしました。
霜によるダメージに併せて、強い風で揺らされ、細い茎の胚軸部分が痛んでいます。
株元から折れるもの、直根だけ伸びて脇に伸びる根や細根が全くない枯死寸前の株が多くありました。
すっかり生育が遅れた株を、どのくらい追いつかせることができるのかの挑戦です。
 
定植時に揃っていた苗に生育遅れがあり、弊社の圃場用の資材を撒いて追いつかせたキュウリの経験から、生育促進効果を試します。
キュウリは「ネコブセンチュウ害」によるものでしたが、今回のブロッコリーは「根こぶ病」発生圃なので、その影響も加味して視ています。
 
 
10畝の奥行10mの区を2ヵ所、畝間にざっくりと撒き、軽く土と混和しました。
施用量は、費用対効果を意識しながら、資材費として普及可能な基準量で。
理想とする病害防除への適量はありますが、まずは試して感触を視ます。
 
大規模生産の産地は、鳥の目で作物を観る印象ですが、
試験観察は、虫の目で作物の変化を視る作業です。
1区は、根こぶ病調査にして、軽い感覚で。
もう1区は生育回復の調査で、10mの25株を、小さい株と極端な生育遅れでマーキングして、「畝NO」と「株NO1~25」を記録。
ひとつひとつに「NO●●」という名前が付きました。
とはいえ、ざっくりとした試験……。
機会がある時に、効果の確認だけしておけば、必要な時に役立てることができます。
 
寒暖の差や猛暑などの環境ストレスが多い昨今は、作物を強くしておかないと、乗り越えられません。
資材によって、体力、抵抗性の獲得を手伝い、作物の生きるチカラを応援します。
がんばってね、と心の会話も添えながら……。
 

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