「改めて「センチュウ」を調べ直す」

 

ここ数年、長野県では「テンサイシストセンチュウ」が重要病害虫として問題化しています。

初発は諏訪郡原村で、2017年に国内で初めて発見されました。

昨年9月の農水省の調査で、八ヶ岳を挟んだ反対側の南佐久群川上村、南牧村、山梨県北杜市でも発見されたそうです。

 

昨年秋に、川上村を訪ねたときに、調査する姿が目に入り、お得意様からも様子をお聴きしました。

ハクサイの生育不良の報告から調査が行われ、テンサイシストセンチュウによるものと判明したようです。

 

センチュウについては、以前、「ネコブセンチュウ」について掘り下げたことがあります。

センチュウの専門書をかなり読みましたが、センチュウは「ネグサレセンチュウ」「ネコブセンチュウ」の研究成果が多く、ジャガイモシストセンチュウなどの「シストセンチュウ」はあるものの、テンサイシストセンチュウの記載は僅かなものでした。

 

 

 

弊社の資材は、ネコブセンチュウ対策に役立つことは確認済みではありますが、根にコブができても発根が旺盛で、養分吸収には影響しないというメカニズムです。

質の高い放線菌が、センチュウを捕食する効果も要素として考えられるものですが、取りあえず、収穫に影響しない事で連用していただいています。

 

また、弊社の資材による防除効果として「ハクサイ黄化病」防除があります。

これも、バーテシウム菌の溶菌効果に併せて、キタネグサレセンチュウが黄化病の発生を助長することがあることから、センチュウの捕食効果が役立っている可能性も否定できません。

 

さて、テンサイシストセンチュウは……。

3年目の確認になる「セルリー穴あき(仮称)」防除に加えて、今年の課題になります。

土壌の病虫害は、病原菌やセンチュウがいても、発生させないことと、作物のダメージを抑えることが大切です。

病害対策の究極の目的は、病害の影響なく収穫物を出荷し、換金できることです。

お得意様は発生がありませんが、発病圃場周辺での取り組みに動こうと思います。

 

 

 

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