「日ソの民間交流…戦争回避なら交流する」

 

ロシアが仕掛けた侵攻が戦争になり、一年が経ちました。

思いもよらぬ出来事ですが、「歴史は繰り返す」という言葉を示されたようで、胸が詰まります。

 

過去の戦争の加害と被害を考えると、わが家の三代記の祖父の部分がデリケートで、なかなか手をつけられませんでしたが、ようやく書き進めはじめたところです。

ちょうど、祖父が従事した無装荷ケーブル施設について、東海大学の創始者の松前重義氏についての資料を読んでいたため、生前の松前氏が日ソ関係の拡大に取り組んでいた頃の活動を目にしました。

 

松前氏は民間外交の大切さを説き、学術・文化交流計画は「対等と相互利益の原則」に立つことを基本においています。

電気通信技術者、政治家、教育者などの顔を持つ松前氏ですが、東条内閣の倒閣運動をしたため、東条英機首相によって激戦地に飛ばされ葬り去られそうになりますが、人の配置の運と人望の厚さで命拾いした経験があります。

 

 

国際柔道連盟会長となり、柔道の山下泰裕氏を育成し、日ソの民間交流としてプーチン首相との関係を築いた流れも見逃せません。

「相手の文化に対する無知は、文化摩擦を生み、これが政治経済摩擦をいやがうえにも増幅する」という思いがあり、さらに、文化交流は民間の資金に委ねるには限りがあり、国としてしっかり支えることが必要だと説いています。

 

今、ロシアとウクライナの戦争の行く末を考えるにつけ、この世界には仲介になる人望ある人はいないのかと、思います。

悲しみの涙を一年間見続けてきて、

これは過去にもあったことだと思います。

 

松前氏は、こう書いています。

「日本は誤れる戦争指導者によって、有史以来の悲劇の幕を開け、敗戦の憂き目を見た。必勝の信念は、戦争指導者の空念仏に終

わった。……歴史の流れを支配する底流は、何であるかについて、盲目な人間の陥る誤りであった。……これからの日本人は自分の進路を切り開く、確固たる歴史哲学を身につけねばならない、と私はつくづく痛感した。」

 

失うことへの不安ではじめて、もっと大きなものを失うのが戦争…。

はじめないためのバランスが大事だと、今、教えられています。

 


 

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