「半世紀の年月を折り返して、地域を持続可能に」

 

「有機農業の日」に開催された「オーガニックビレッジ全国集会」にリモート参加しました。

今年は、"有機農業"という言葉が生み出されて50年が経ち、新たなスタートをした年です。

 

私は、その1/2の年月、農業の世界で関わってきました。

当初は、自社が生み出した資材は有機栽培のためのモノのように思い、普及の主体として考えた時期がありました。

しかし、今は農業生産のすべてを「環境にやさしい栽培」へと底上げする道に至っています。

連作障害を防除するために開発した資材としての身上を貫くことが、環境にやさしい栽培の方策と重なっていたからです。

 

昨年5月に「みどりの食料システム戦略」が策定され、2050年までに有機農業の取り組み面積を耕地面積の25%にする(100万ha)という目標があります。

「みどりの食料システム」と「有機農業」を考えるとき、その原点に"持続可能"という結びつきのキーワードがあります。

それは、生態系を守る栽培であり、地域の農業の継続や発展を次世代につながるものにしていくことです。

 

「有機だから安全」「有機が体にいいこと」という捉え方に偏らないことは大切で、有機で食料生産を賄うことが不可能なことが現実としてあります。

「環境負荷の少ない」「地域の伝統を守る」「地域の風土に合った生産物をつくる」など、あらゆる循環を守り、継続できることを選択することを考え、"消費者とともに育てられる"ように理解を深めて行きたいものです。

まさに、肥料が来た道帰る道…。

 

農水省によると、「オーガニックビレッジとは、有機農業の生産から消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組を進める市町村のことで、先進的なモデル地区を順次創出し、横展開を図っていく」そうです。

2030年までに200地域の参加を目標に、学校給食などの教育現場で「食材・食育・環境」を学ぶことでの普及も進んでいます。

数の目標より、構築する手段が大事なのは言うまでもありません。

輸入食材の処理の場でもあった「学校給食の質(食材の質・意識の質)」が底上げされる、うれしい取り組みです。

給食をつくる現場の努力(心)があって成り立つことも忘れてはならないことです。

 

 

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