一年が経過し【あの日】が近づいてきたー「誤診」が判明したことが結果として私の命を救ってくれた | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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油断した瞬間

 

 

 

 

 

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皆様、こんばんは🌙

 

  今日は掛かりつけ医を受診してきました。

 

  ちょっと気になる症状がありましたもので、、、

 

  結果としては異常なしで、ホッとしたんですけど😌

 

  油断した瞬間、ふと魔が差すというか、不幸は忍び寄ってくるものでして、、、

 

  そのことを一年前、私は身にしみて感じさせられました。

 

  何からお話しすれば良いのか。

 

  まだ寒い時期ですから、二月くらいじゃなかったかと思います。

 

  深夜、そろそろ眠ろうかと思っていた頃、ふと下腹部がポコッと膨らんでいるのに

 

  気付きました。

 

  いわゆる鼠径部です。

 

  ピンポン球くらいなので、割と目立ちます。

 

  手で押すと、引っ込みます。

 

  なので、私は鼠径ヘルニアかと思いました。

 

  実は幼い頃、鼠径ヘルニアを発症して、自然治癒したという経緯があります。

 

  なので、大人になってぶり返したのかなと、、、

 

  ですが、すぐに引っ込んだので、あまり気にもしていませんでした。

 

  ところが、、、

 

  忘れた頃に、また同じ場所がポコッと膨らんでいるのに気付きました。

 

  そのときもまた手で押すと、目立たなくなります。

 

  そんなことを何度か繰り返し、流石にもう専門医を受診しなければと思うようになりました。

 

  それが一年前の五月末でした。

 

  地元では宣伝をバンバンやっている「鼠径手術日帰りクリニック」に予約して

 

  診て貰いにいきました。

 

  すると医師は

 

  ーエコーには映らないけど、お話を聞く限り鼠径ヘルニアで間違いはないですから、

 

  手術した方が良い。

 

  と断言し、当日、手術予約を入れて帰りなさいと言うのです。

 

  私が迷うと、

 

  ー今、予約しないと空きがなくなって、秋頃になりますよ。

 

  と脅迫めいたことを言います。

 

  元々、夫はここを受診することに反対していましたので、私自身、

 

  エコーで患部が確認もできない状態で、手術を勧めるなんてーと

 

  かなり不信感を持ちましたので、一旦、保留ということで帰りました。

 

  そして。

 

  私は四度も帝王切開経験者なので、まずは出産でお世話になった婦人科にいって

 

  鼠径ヘルニアの手術を受けても大丈夫か確認をしておこうと思ったのです。

 

  このときが、まさに運命の分かれ道でした。

 

  私自身は知らずに「破滅」ではなく「希望と救い」の道を選択したのです。

 

  そのときはまだ気づきもしませんでした。

 

  日帰り鼠径ヘルニア手術の医師の勧めるままに手術をしていたら、大変なこと

 

  になっていました。

 

  もしかしたら、助かる生命も助からなかったかもしれない。

 

  そんな大きな運命の瀬戸際にいたと知るのは、少し後でした。

 

  顔見知りの婦人科ドクターは、私の話を聞いて

 

  ー別に構わないよ。

 

  と言われたのですが、前夜、ネットで見た「鼠径ヘルニア」の記事に

 

  ー鼠径ヘルニアは婦人科の病気と間違われることもある。

 

 という一文がたまたま記憶にあり、念のために先生に診て頂いたのです。

 

  診察後、先生が深刻な顔で

 

  ーラビ村さん、卵巣にかなり大きな腫瘍ができています。

 

  恐らく鼠径ヘルニアではないね。とりあえず血液検査をして、MRIをとりましょう。

 

  と言われ、私はまさに茫然自失でした。

 

  10年近く前にも小さな卵巣嚢腫が見つかりましたが、経過観察でした。

 

  先生いわく、

 

  ーその嚢腫はいったん消滅したから、今回のは新たにできたものでしょう。

 

  と。

 

  私は震えながら訊ねました。

 

  ー悪いものであるということもあるのでしょうか。

 

  先生は

 

  ー見た目、はっきりと悪いものだということはないけどねえ。

 

  更に私は

 

  ーやはり、覚悟をしておいた方が良いのでしょうか。

 

  先生は首を傾げて

 

  ー少しくらいはね。とにかく検査をしましょう。

 

  それから、茫然としたまま採血し、MRIの予約を取りました。

 

  クリニックの駐車場で待つ夫に

 

 ー落ち着いて聞いてね、実はー。

 

  話をしながら、泣いたのを今でも憶えています。

 

  本当に悪い夢を見ているようでした。

 

  到底、自分の身に起こった出来事だとは信じられません。

 

  ー嘘でしょ、嘘だよね、嘘に決まってる。

 

  繰り返しながら、涙が次々にあふれたのを憶えています。

 

  ですが、、、

 

  繰り返しになりますが、結果として、長年お世話になったこのクリニックを

 

  受診して、卵巣嚢腫だと判明したことが自分の生命を守ることになりました。

 

  そうです、とんでもない誤診でした。

 

 敢えて言わせて貰うなら、大藪医者です。

 

  エコーで患部が確認もできないのに、平然と

 

  ー鼠径ヘルニアです。

 

  更に手術まで勧めるのですから。

 

  結果として、私は良性であったから良かったものの、もし万が一でも違っていたらー。

 

  卵巣嚢腫の手術前に、細胞診はできません。

 

 なので、画像診断や血液検査だけが診断のポイントとなります。

 

  そのため、手術では嚢腫ーつまり腫瘍の袋を破かないように

 

  きれいな状態で摘出することが求められます。

 

  もし悪い者であったとき、袋を破いてしまうと、中の悪いものを

 

  ばらまくことになるからです。

 

  なので、誤診で鼠径ヘルニアの手術をした場合、当然ながら

 

  嚢腫に針を刺したりメスを入れることになりますから、

 

  袋を破ります。

 

   とんでもないことです。

 

  助かる命だって、助かりっこありません。

 

  本当に、とんでもない藪医者です。

 

  更に、この病気が見つかる前、私は年に一度受けていた婦人科検診を

 

  一回だけサボってしまいました。

 

  本当に、たったの一回です。

 

  しかし、この一回がまた卵巣嚢腫の発見を送らせる原因になった可能性は高いです。

 

 あのとき、きちんと健診を受けていれば、、、

 

  何度も後悔しました。

 

  ですが、日帰り鼠径ヘルニア手術クリニックの医師の言うがまま

 

  手術しなかったことは、大きな不幸中の幸いでした。

 

  人は知らずに運命を選択しているんだと、つくづく思います。

 

  「あの日」が近づいてくると、私の記憶で宣告を受けたときの

 

  ショックと哀しみが今でもありありと蘇ってきます。

 

  結果としては、感謝しかないのですが、、、

 

  やはり「あの日」はトラウマになっているようです。

 

  少しでも体調に異変を感じたら、病院へ行くこと。

 

  何でも無くて笑い話で済めば、それで良いんです。

 

  ですが、たまに笑い話だけで済まないことがあります。

 

  だからこそ、健診は受けなければならないと思うし、

 

  皆様にも是非、受けて頂きたいです。