激推しの一冊【国王陛下の目に止まり、寵姫となれ】ー美少女宮女の正体は少年、仇討ち目的で後宮に潜入 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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至福の時間

☆モロに好みにマッチしすぎて、久々に作品の世界にドハマリした作品。

 

 これは絶対に続きが読みたい、気になるから買う!

 

偽りの華は宮廷に咲く【電子特典付き】 (角川ビーンズ文庫)

 

著者 : 和泉桂

 

 

KADOKAWA

 

 

    

発売日 : 2023-12-28

 

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面白い。あまりにも自分の好きなツボにハマりすぎた世界観、内容設定すぎた(≧▽≦)。

まず、美少年が「少女」として後宮に入るという話そのものは、BLとしては王道すぎるとは思った。
しかし、そこからがひと味違う。
私は劇団の脚本家「飛天」こそが国王の仮の姿なのではと考えていたのだが、予想は見事に覆された。
飛天の本性は憂炎という、国王の幼なじみにして名家の子息、しかも姉は国王の寵姫の一人だった。

この憂炎と主人公の美少年永雪(憐花)が互いに惹かれ合っているのは予想できたが、何とラストは二人が「同志」として手を組み国を変えるという大望を抱くところで終わる。
これもまた、私には予測できない展開だった。
憂炎は永雪を本格的に後宮に入れ、わざと国王の眼に止まるように仕向け、「寵姫」に仕立てあげようというのだ。国王は気に入った者の意見には良く耳を傾けるから、まずは「妃」として国王に気に入られるようにしろと言う。
設定、ストーリーともに、私的にはハマったどころではなく、「ドハマリ」してしまうほど好みだ。

ただ、ここからは少し疑問を感じた点を書く。
まず、少年を少女として後宮に入れ、「寵姫」とするまでは良いとしても、そこから先はどうするのか。
幾ら国王が房事に興味がなくても、まったく、そういうことがないというわけにもゆかないだろう。その辺りを読者が不自然に思わない形でどう描くのかが気になる。
二点めは、憂炎の気持ちだ。
彼は永雪のことを恋い慕っているのに、国王の想い者に仕立てあげようとしている。つまり、己れの野望を遂げる「駒」として使おうとしている。
仮に思惑通りに行ったとしても、国王が永雪に本気になり、二人の間に情が芽生えても構わないのか?
それほどに、憂炎の永雪への想いは浅いものなのか。
展開次第では、三角関係にもなりそうだし、愛する者をわざと他の男に差し出すというのは、かなり屈折した愛情表現にもなりかねる。
その辺りは一点めの不自然さとは別に、私には理解しがたい感情だった。
今後、続編が出て物語りが進めば、憂炎の気持ちも自ずと明らかにはなるだろうが。
いずれにしても、従来の星の数ほどもある美少年の女装モノとは一線を画した内容展開ではあり、注目に値する作品だと思った。

好みの点では間違いなく☆五個以上なのだが、後述の二点により、☆の数は少なくした。

 

 

 

 

 

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