皆様、こんにちは。
今日も寒いですね~⛄
さて、私の至福の時間はやはり、小説を読んだり書いたりしているときですかね。。。
どちらも大好きです。
逆に自分の作品を執筆している間は、本を読む時間は少なくなりますが、
他の方の作品を読むことも大切だと思います。
というわけで、今日は読み終えたばかり小説の感想をご紹介したいと思います。
旺華国後宮の薬師 7 (富士見L文庫) 著者 : 甲斐田紫乃
発売日 : 2023-07-14
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良かった!
初巻辺りは、ちょっと都合が良すぎる展開みたいなところがあって、正直とうかなと思ったが、段々と盛り上がっていって、続き物としては最も良い形でクライマックスを迎えら
れたパターンではないか。
簡単に言えば、この物語は平民の少女が後宮に入り皇帝に見込まれ嬪から貴妃、最後はついに後宮の頂点に立つシンデレラストーリーである。
しかし、忘れてならないのは、本書の特色であるヒロインの女性薬師としての活躍だろう。
まだ女性には學問や薬学医学が必要ないと思われていた時代、誰でも苦痛なく服用できる不苦の良薬の開発を究極の目標にして、ヒロインは邁進する。そして、様々な事件、自らを陥れようとする陰謀すら乗り越えて、かえって、その度に人間としても薬師としても成長してゆくのだ。
また、慈悲深い表の顔と酷薄にすら見える裏の顔を持つ美貌の皇帝がそんな英鈴の成長をずっと見守っている姿も印象に残った。
最終巻の167ページには、皇帝朱心が英鈴に
ー好きだ。
さらりと告げる場面があるが、これまで気持ちらしい気持ちを前面に出したことのない彼の意外な告白に、ちょっと萌えてしまった。
最後の最後でも、華燭を控えた二人のラブラブな様子が描かれていて微笑ましい。
おそらく朱心の本性というのは、表の顔と裏の顔が混じり合ったものなのだろうけれど、彼が素顔を見せたのは妻である英鈴だけなのだろうとー思いたい。
余計な一言かもしれないが、後宮には英鈴のほかにも美しい妃があまたいる。朱心が彼女たちの元にも通う場面が描かれてなかった物語の先にあるはずだが、そこは描かれなくて良かった。どうやら自分は一途で健気なヒロインの味方になりきっていたようである。
けして諦めることのない英鈴が開発したのは不苦の良薬だけではなく、「不屈の良薬」でもあるだろう。
初巻辺りは、ちょっと都合が良すぎる展開みたいなところがあって、正直とうかなと思ったが、段々と盛り上がっていって、続き物としては最も良い形でクライマックスを迎えら
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231219/17/megumi3777/57/a6/j/o0368052215378936473.jpg?caw=800)
簡単に言えば、この物語は平民の少女が後宮に入り皇帝に見込まれ嬪から貴妃、最後はついに後宮の頂点に立つシンデレラストーリーである。
しかし、忘れてならないのは、本書の特色であるヒロインの女性薬師としての活躍だろう。
まだ女性には學問や薬学医学が必要ないと思われていた時代、誰でも苦痛なく服用できる不苦の良薬の開発を究極の目標にして、ヒロインは邁進する。そして、様々な事件、自らを陥れようとする陰謀すら乗り越えて、かえって、その度に人間としても薬師としても成長してゆくのだ。
また、慈悲深い表の顔と酷薄にすら見える裏の顔を持つ美貌の皇帝がそんな英鈴の成長をずっと見守っている姿も印象に残った。
最終巻の167ページには、皇帝朱心が英鈴に
ー好きだ。
さらりと告げる場面があるが、これまで気持ちらしい気持ちを前面に出したことのない彼の意外な告白に、ちょっと萌えてしまった。
最後の最後でも、華燭を控えた二人のラブラブな様子が描かれていて微笑ましい。
おそらく朱心の本性というのは、表の顔と裏の顔が混じり合ったものなのだろうけれど、彼が素顔を見せたのは妻である英鈴だけなのだろうとー思いたい。
余計な一言かもしれないが、後宮には英鈴のほかにも美しい妃があまたいる。朱心が彼女たちの元にも通う場面が描かれてなかった物語の先にあるはずだが、そこは描かれなくて良かった。どうやら自分は一途で健気なヒロインの味方になりきっていたようである。
けして諦めることのない英鈴が開発したのは不苦の良薬だけではなく、「不屈の良薬」でもあるだろう。