韓国時代劇BL【君色に染められて】視聴完了☆時を越えた切ない恋。現代に生きる高校生vs悲劇の世子 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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【映画版】君色に染められて(字幕版)

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(ドラマ版の感想)

とても良い作品だったと思います。
歴史上は若くして非業の死を遂げたウナン大君の「遺作」だという風景画を通して、過去と未来が繋がるー。
2021年の現代を生きる高校生がある日、画廊で一枚の絵を見ている中に、タイムスリップして、イ・ホンことウナン大君と出会った。あり得ないはずの二人の巡り会いが奇跡をもたらす。彼が現代から朝鮮王朝時代へ飛んだときにはまだ描かれてもいなかった「遺作」が完成したその瞬間、再び現代と過去が繋がることができる。

ウナン大君が兄王からの刺客に追われ、未来から来た青年と逃げる最中、時を超えて現代へと行くことで歴史は変わり、大君は生命を長らえた。

ウナン大君が既に兄王から殺されると哀しい覚悟を決めた時、青年に告げたのは
ーもう良いのだ、覚悟はしている。そなたと過ごしたのは美しい時間だった。
というような科白だった。
まさに、その通り、美しい映像を通して紡がれる物語は、「美しい」の一言に尽きる。

結局、ギリギリのところで絵は完成し、ウナン大君も高校生の彼も共に現代へ戻れるし、忠義心に溢れる護衛ウノも現代で再会できる。
ハッピーエンドは視聴した者にも気持ち良く、嬉しい限りだ。
が、敢えて言うなら、その逆ーバッドエンド、大君が結局、朝鮮王朝時代に残り歴史は変えられなかったという結末でも良かったのではないかと思う。
また、一つ残念だったのは、画廊にいて過去と現在の橋渡しをする女性は一体、何者だったのか? という点だ。
ウノの前に現れた女性が
ーウナン大君が今まで見てきた子たちの中で一番良い子だったから、歴史を正したかったの。
というようなことを言ったが、判るようで判らない、イマイチ立ち位置が曖昧な役どころだった。
もっとも、彼女の存在は敢えて「曖昧」なところが良いのかもしれない。
また、「悲劇の大君」が現代に飛ぶことで、「悲劇であった歴史」がどのように改変されたのか? という点についても、主人公たちが現代へ戻ったシーンで触れられていると良かった。
結局、行方知れずになったということになったのか、いなくなった=死んだということになり、歴史は表向き変わらなかったのか。
この辺りも少し触れられていると良かったかなとは思う。
いずれにしても、美しい物語であったことに変わりはない。楽しく視聴できた。