皆様、こんにちは。
今日のお題は「時間が戻るなら、このときに戻りたい」ですよね。
私はやはり、一番は事故で亡くなった父がまだ元気だった頃、念願の志望校に合格でき、
生涯の友と呼べる人たちと出会った高校時代に戻りたい。
その次が大河ドラマ「草燃える」で鎌倉時代の興味深さに開眼した中1の頃ですね。
さて、今日も大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」を視聴しました。
今回も迫力の45分でしたね~。
宮沢りえさん演ずる「牧の方」がまさにハマり役?
時政を操るというか翻弄しまくり、娘婿の平賀朝雅を将軍職につけようと画策していました。
義時は、ついに決断します。
ーこのままにはしておけない。
むろん、若い妻の色香に迷い、妻の言うなりに暴走する時政を放置はできないということですね。
同時に、父を操るどころか、時には表に堂々と顔を出して気儘なことを言う義母。
彼女をこれ以上、野放しにはできないと痛感したことでしょう。
あろうことか、時政は牧の方の口車に乗り、将軍実朝を強制的に隠居させ、
娘婿を次の将軍にまつりあげようとしたのですから。
ある意味、義時には何かと目障りな父と義母を「片付ける」好機でもありました。
もちろん、ドラマで見る限り、義時が苦悩したのは解ります。
いえー。
苦悩したのは少し前のことで、今日の下りでは正直、彼にはまう迷いはないように見えました。
既に「決断」していたのではと、思われるほど淡々としていました。
それにしても、義時さん、ドラマ開始当初からいうと別人級に変貌しましたね。
純粋で他人を陥れたり、傷つけること、裏切りを何より嫌う好青年が
いつしか実の父を切り捨てられるようになっていた、、、
義時を解き動かしたもの、彼を変えたものは一体、何だったのでしょうか。
もちろんドラマ、原作には「変えたもの」については描かれていることと思いますので、
ここは私なりの解釈だということをまず、お断りしておきます。
義時を根底から変えたもの、、、
それは、「あるべき世を作りたいという想い」だったのではないかと思えてなりません。
「あるべき世」とは、武士の世であるのはむろんですが、武士も民もが安心して暮らせる
世の中ということです。
義時の目指したのは頼朝が築いた幕府の存続であり、北条氏の永続であったとは思いますが、
その先に彼が見ていたものは、「あるべき世」ではなかったかもと思うのです。
政治家義時の究極の目標とでもいえましょうか。
政治家は、時には非情な決断を迫られます。
ましてや、時政が尊敬に値する為政者であればともかく、漸く形が整いつつある「あるべき世」
を乱すのなら、義時はたとえ実の父であろうと討たねばならない。
今日のところは、義時のそんな悲壮な決意を感じました。
それでも、一見、血も涙もない-冷徹な政治家になってしまったように見える彼の中に、
ふとかいま見えるのは、若い頃のままの他人を傷つけるのを嫌う優しい青年です。
きっと変わったというよりは、義時が「冷徹な為政者」の仮面を被ったのでしょう。
それは必要だからこそ、彼は被ったのです。
でも、仮面を取った素顔の彼は、昔のままのような気がします。
あくまでも私の勝手な推測でけどもね。
そしてまた、時政が事を起こす前に義時や政子、泰子(阿波局)、時房らの子どもたちに
逢いにきたのも、義時の言うように「覚悟」していたからではないでしょうか。
自滅することが解っていても、時政は妻の歓ぶ顔が見たかったのかー。
時政と牧の方を見ていると、いつの時代も
ー男の運を上げるのも下げるのも女。
という気がしますね。
内助の功という言葉があるように、奥さんが内側から支えて出世する男性もいれば
ー歴史上で言うなら、時代は少し下りますが、戦国時代の豊臣秀吉と妻北政所のような関係
時政のように奥さんに振り回されて、身を滅ぼす男もいるわけですね。
うーん、女は怖い!?(;゚ロ゚)