【駐車禁止】を置いた理由ー知人Aさんを激怒させた出来事~相手の信頼と善意を裏切る、あざとい電気店 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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Every day is  a new day.
一瞬一瞬、1日1日を大切に精一杯生きることを心がけています。
小説がメイン(のつもり)ですが、そのほかにもお好みの記事があれば嬉しいです。どうぞごゆっくりご覧下さいませ。

皆様、こんにちは。

 

 今朝は今年一番の冷え込みになったそうですが、、、

 

 お昼を回ってからは、当地は割と温かで今は暖房なしでも過ごせるほどです。

 

 でも、また新たな変異ウィルスが見つかったと報じられ、また世界中が大変なことに

 

 なりつつありますね、、、

 

 オミクロン株と命名されたそれは、あの怖ろしいデルタ株を凌ぐ強い感染力を持ち、

 

 ワクチンさえ効かない可能性もあるとか。

 

 今、関係者の方々が懸命に究明を急がれているそうで、とにかく

 

 ワクチンの効果がせめて半分以上はあって欲しいものだと切実に願っています。

 

 本当に怖ろしい悪魔のようなコロナウィルス。

 

 叩いても叩いても消えることのない火事のようです。

 

 日本では最近になってやっと感染される方も激減し、またわずかなりとも安心して暮らせる日々が

 

 戻ってくるのかなと考えていた矢先でした。

 

 こんなことは言いたくないけれど、世界中でオミクロンがこれだけ急激に拡大している現況では

 

 国内に入ってくるのも時間の問題、、、という気もします。

 

 やはり、「人の出入り」がある以上、これは止めようがない。

 

 後は入ってくるそのときを少しでも後に引き延ばせるか。

 

 時間稼ぎといえば言葉は悪いですが、その間に新たな変異ウィルスについての

 

 情報も増えるし、対処法も今よりは詳細になると思いますので。

 

 私たちに今できることは、今まで通り、予防対策をきっちりとやってゆくしかないのでしょうね。

 

 さて、良い加減で暗い話は止めようかと思います。

 

 が、これからのお話もそこまで愉しいものじゃないかも、ごめんなさいと

 

 まず最初にお断りしておきますね。

 

 「あざとい」という言葉、最近よく使われるようです。

 

 実はこの言葉の正しい意味を言いなさいーと言われても、私は応えられませんでした。

 

 現代の「あざと可愛い」とかいう使い方に慣れてしまい、本来の意味があやふやになって

 

 しまっていました。

 

 良くない意味だというくらいは分かりますが、、、

 

 で、調べてみたところ、「抜け目が無く貪欲だ、悪辣な」といった、やはり悪い意味を

 

 持っていたんですね。

 

 今は「あざとい」は、どちらかというと「性的アピールを故意に前面に出す」といった

 

 感じで、女性に使われることが多いのではないでしょうか。

 

 本来の意味とは似ているようで、ちょっと違いますね。

 

 ですが、今日のお話は本来の「あざとい」という意味のお話です。

 

 これは私が知人Aさんから聞いた話です。

 

 その方は自宅の隣に空地を持っていました。

 

 あるとき、見知らぬ男性が訪ねてきて、

 

 ー今度、近くの空き家を買い取って、倉庫として使うつもりの○○といいます。

 

 できれば、お宅の隣の空地を駐車場として使わせて欲しいのですが。

 

 と言いました。男性が差し出した名刺には「○○電気店」と書かれています。

 

ー月極という形で駐車料を支払いますので、貸して貰えませんか。

 

 相手が言うので、Aさんは男性に訊きました。

 

 ー毎日、使われるのでしょうか。

 

 相手は

 

 ーいいえ、月に二、三度くらいのものです。

 

 Aさんは咄嗟に

 

 ー月に二、三度なら、特に駐車料は必要なくても、、、

 

 と、咄嗟に呟きました。心からそう思ったから、つい口に出したのです。

 

 その土地は普段から特に目的があって使っているわけではありませんでした。

 

 なので、一ヶ月に二、三回停めるくらいなら、特に駐車料を貰わなくてもと

 

 善意で考えたのです。

 

 相手の男性はもちろん、それをしっかりと聞いていたようです。

 

 しかし、Aさんのおうちは自営業でした。Aさん一人の一存で決めるわけにはゆきません。

 

 社長であるAさんのご主人にも相談してみなければなりません。

 

 なので、Aさんは男性に

 

 ー家族にも相談してから、お返事差し上げます。

 

と言うと、男性は頷き

 

 ーそれなら、名刺の電話番号に電話して下さい。

 

 と帰りました。

 

 その夜、Aさんはご主人に事の次第を話し、相談しました。すると、ご主人は

 

 ー他の人から駐車代を貰っているんだから、そこだけ特別というわけにもいかん。

 

 Aさんは他にも土地を持っており、そこをたまに使う近所の人はきちんと月極で

 

 駐車料を払っていました。

 

 なので、ご主人は見ず知らずの人だけ特別扱いはできないと言うのです。

 

 確かに、その通りでした。Aさんはご主人の言葉に納得して

 

 翌日、貰った名刺の携帯に電話しました。

 

 相手が出たので

 

 ーやはり月極でお支払い頂くことになりました。

 

 と伝えると、相手は

 

 ー分かりました、社長と相談してまた伺います。

 

 と答えました。

 

 しかし、それから何日どころか何ヶ月経過しても、その電気店の人はAさんの家を

 

 訪ねてはきませんでした。

 

 Aさんは何となく相手の気持ちが分かりました。

 

 最初はきちんと駐車料を払うつもりだったが、いざ払って下さいと言われると

 

 お金が惜しくなったのに間違いありません。

 

 またAさんがうっかり、「二、三度なら払わなくても」と言った呟きもしっかりと聞いていたはずです。

 

相手にすれば、あの時、「払わなくても良い」と言ったじゃないか!

 

 とかえって、支払って欲しいと言われたことを恨めしく思ったかもしれません。

 

 Aさんはご主人から

 

ーお前が余計なことを言うからだ。

 

 と責められ、また自分自身も「余計なことを言った」と自分を責めました。

 

 それから後もAさんは電気店の人がそれでもきちんと訪ねてくるのではないかと

 

 期待していましたが、結局、来ませんでした。

 

 もしかしたら、もう使う必要がなくなり、車を停めることもなくなったのかも、、、

 

 できるだけ相手を悪く思わないようにしていたのに、何ヶ月か後、

 

 電気店の人が一台どころか、何台も我が物顔で車を停めて

 

 荷物を倉庫に運び込んでいるのを目撃してしまいます。

 

 ーああ、やはり。

 

 Aさんはひどく失望し、また激怒しました。

 

 あまりにも誠意がないというか、「あざとい」電気店の行動に物凄く腹が立ったそうです。

 

 ご主人が直接、抗議に行くという話も出ましたが、喧嘩になっても困るというので、

 

 考えた末、「駐車禁止」の看板を立てることになりました。

 

 そんなものを使ったことがないので、迷いましたが、ネットで専門店に注文したところ、

 

 結構、しっかりとした看板ができました。

 

 ー当方にご用のある方以外の駐車はお断りします。

 

 とデカデカと書かれています。

 

 Aさんとご主人は、その看板を空地に運び、電気店の倉庫の出入り口から

 

 よく見える場所に設置しました。

 

 それでも、何ヶ月しても電気店は訪ねてきませんでした。

 

 私はAさんから一連の話を聞いて、やりきれない思いでした。

 

 まさに「あざとい」とは、こういう電気店の行動を指すのだと思います。

 

 Aさんが不用意に口走ったのが悪かったと思いますか?

 

 電気店は自分から「月極で支払う」と言ったのですから、それをいざ支払って欲しいと

 

 言われてお金が惜しくなるというのは、本末転倒です。

 

 人間として最低の行動ですね。

 

 もし、どうしても支払いたくないのであれば、電話を貰った後、もう一度、Aさんを

 

 訪ねて

 

 ー月に数度なので、できれば無償で使わせて欲しい。

 

 と、きちんと頼むべきでした。なのに、有料だと聞かされた上で知らん顔、更には

 

 お金を払わずに無断駐車するのは、犯罪にも等しい行為です。

 

 

 私はAさんに言いました。

 

 ー自分を責める必要はないと思います。その電気店の人は所詮、そこまでの低レベルの

 

 人だったのですよ。放っておきなさい。

 

果たして、Aさんが設置したその看板を見て車を停める度、電気店の人は

 

 何を思うのでしょうか。

 

 平気だから何もアクションを起こさないのでしょうが、心の中ではやはり何かしらを感じて

 

 はいるでしょう。

 

 天が遠くにあるからと甘く見るなと諺にもあります。

 

 仏教的な考え方ではあるのですが、人は「あざとい」ことをすれば、必ず

 

 その報いは回り回って自分に返ってきます。

 

 電気店の人もいずれ、反省する日が来るのではないでしょうか。