王女が見た激動の朝鮮王朝史ー悲劇の貞明公主の真実と生涯 韓流時代劇 華政 感想 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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皆様、こんにちは。

 

 昨夜は韓流時代劇「華政」第二巻後半を観ました。

 

 

 母である仁穆大妃に内緒で宮殿を出た貞明王女と弟の永昌大君は、お忍びで下町散策を愉しみますが、

 

 王女は下町の酒幕で不穏な噂を耳にします。

 

 ー臨海君を殺したのは王様だ。臨海君の次に殺されるのは永昌大君に違いない。

 

 王女にとって異母兄、光海君はとても優しい人でした。王女は最初、噂を信じませんでしたが、

 

 町中の民が皆同じことを言っているのを耳にし、疑惑を持ち始めます。

 

 そして、また運命の出逢いもありました。

 

 王女の婿候補となる二人の両班の子息たちにも下町で出逢ったのです。

 

 仁穆大妃が彼らの父親を幼い大君の後ろ盾にしたいがために、王女と子息たちの結婚を考え始めます。

 

 実は王女は、彼らの中の一人ー捕盗大将の息子にひとめ惚れしていますので、

 

 婿候補の一人があの下町で出逢った少年と聞き、胸が少しときめくのですね。

 

 しかも、彼はお忍びの最中、迷子になっていた王女と大君を助けてくれた恩人でもありました。

 

 宮殿に帰った王女は、母から光海君が実は自分たちとは敵対している相手だと聞かされ、

 

 ショックを受けます。

 

 人気の無い夜の庭園で向き合う光海君と貞明王女。

 

 ーもう、そなたは私を兄とは呼んでくれないのだな。

 

 淋しげに言う光海君に対し、迷った末、王女は

 

 ー兄上。

 

 と、呼びかけます。

 

 何とも哀しいシーンでした。

 

 王女は光海君を信じたいと願い、また光海君の方もけして幼い異母弟を心から抹殺したいわけではない。

 

 なのに、周囲の状況がそれを許さない。

 

 ドラマの中のこではありますが、この光海君は優しい人だと思います。

 

 けして望んでというか、平然と身内を殺せるような人ではありません。

 

 ドラマを観ていたら、何だか光海君その人がというよりは、周囲の人が彼をそうせざるを得ない

 

 ような状況に追いやっていっているように見えました。

 

 そういえば、同じ時代を描いた別ドラマ「王の顔」でも、光海君が主人公でした。

 

 あの作品でも光海君は父王に冷遇されていましたが、

 

 父宣祖が側室ホン淑容に告げたセリフが何故か昨夜は蘇りました。

 

 ー王座は崖の上に咲いた花のようなもの。

 

 ホン淑容が

 

 ー私は崖の上に咲いた花を見たら、欲しくなります。

 

 ーそうなのだ、誰でもそう思う。

 

 宣祖が応えていました。

 

 まさに「華政」の世界にも同じことがいえます。

 

 光海君は王座につくために、ひたすら耐え続け漸く王になりました。

 

 そして、仁穆大妃は我が子を王位につけるために、水面下で色々と画策しています。

 

 「崖の上の花」を誰もが手にしたいと願い、そのために崖の上を目指しますが、

 

 自分の他に崖を登っている人を見かけたら、邪魔をされないように突き落とす。

 

 美しい花があるとします、もし、その花が簡単に摘める場所に咲いていたとしたら、人は渇望に

 

 近い状態になるほど欲しいと思うでしょうか。

 

 裏腹に、険しい崖の上に一輪だけ咲いていたとしたら、下から見上げ

 

 何としてでも、あの花を摘みたいと願うものなのかもしれません。

 

 それが王座というものなのでしょう。

 

 摩訶不思議な魅力を放ち、魅せられた人々は権力欲にとりつかれ理性も失います。

 

 昨日、「華政」を観ていて、「王の顔」のあの象徴的なセリフが浮かびました。

 

 さて、歴史通りに進むなら、幼い大君が光海君によって惨殺されるのはまもなくのことです。

 

 何か先を見たいような見たくないような、複雑な気持ちです。

 

 ところで、ここで少し実在の貞明王女について調べてみたのですが、、、

 

 何と! 82歳まで生きた長生きの王女さまなのですね。

 

 また、ドラマに登場する婿候補の一人、ホン・ジュウォンという人が夫となったとのことで、

 

 であればドラマで王女が結ばれる相手というのは、ひとめ惚れした方ではないという

 

 ことになりますね。

 

 しかしながら、歴史の中では、貞明王女は夫とは仲睦まじく、

 

 何と八人のお子さんを産んだそうです!

 

 王女で八十歳過ぎの長寿、しかも八人の子持ちとは珍しい。

 

 しかも男の子七人、娘一人ですから、跡継ぎがなかなか生まれない王室に比べ、

 

 降嫁して王室を離れた王女が男の子にたくさん恵まれるというのも皮肉な話かもしれません。

 

 あと、親友と私、性格が似ている部分もあれば、そうでない部分もありますね~。

 

 だからこそ、長年に渡って友達でいられたのかもしれません。