【典獄署に咲いた花】凜とした生き方を貫いたオクニョ&「その後のシネ」を描いてみたい  | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

Every day is  a new day.
一瞬一瞬、1日1日を大切に精一杯生きることを心がけています。
小説がメイン(のつもり)ですが、そのほかにもお好みの記事があれば嬉しいです。どうぞごゆっくりご覧下さいませ。

 

みんなの回答を見る

皆様、おはようございます。


 昨日はついに、韓流時代劇 「オクニョ」26巻を見ました!

 

 そうです。最終巻なので、これにて長かった視聴も漸く終わったということになります。

 

 ホントに見応えのあるドラマでしたね~。

 

 私なりに全編を振り返って、感想を書いてみたいと思います。

 

 ラビ村版「オクニョ」感想・ザ・総集編 ―笑

 

 まず、私はオクニョのキャラがとても好きでした。ドラマの冒頭からして波乱含みの展開が予

 

想される幕開けでしたね。オクニョのお母さんカビが身重にも拘わらず、刺客に襲われ切られる

 

という、、、

 

 そのため、オクニョは典獄署と生まれました。まさに、監獄生まれの監獄育ち―少し前、日本

 

で小泉今日子さん主演でそんなタイトルのドラマがありましたが―、オクニョは「監獄のお姫様」

 

です。

 

 

 生まれたときから試練の連続で、その次々に降りかかる試練にもめげず、真っすぐに前を見

 

つめて自分の道を進むオクニョの強さは、凛とした花を思わせます。

 

 ドラマの冒頭でCGだと思いますが、監獄の中で一輪の白い花が開くシーンがありますが、あ

 

の映像はまさにオクニョの生き方を表していますし、現代の「獄中花」というタイトルも、とても的

 

確にヒロインの生き方を表現していると思います。

 

 更に、オクニョに勝るとも劣らず私に強い印象を与えたのが王様、明宗でした。繰り返し書い

 

てきましたが、まさに育ちの良い好青年という明宗役がぴったりのソ・ハジュンさんでした。

 

 

 このドラマで新たなファンを獲得されたのではないでしょうか。明宗の母文定大妃は歴史上に

 

も残る、権力欲の強かった女性です。ドラマでの明宗は母への情愛と王の責務との間で苦しみ

 

ました。母だけでなく、実の叔父であるユン・ウォニョンとチョン・ナンジョン夫婦が大妃と結託し

 

て王を無視して、やりたい放題やるのに耐えてこなければまりませんでした。

 

 ついに堪忍袋の尾を切らして、ユン・ウォニョンを頂くソユン派を一掃し、テユン派を重用する

 

に至るわけですね。

 

 その辺り、ドラマを見ていても政局の推移というのは割とよく理解できました。

 

―王として、どのようにあるべきか。

 

 

 明宗はそんな理想と母大妃や外戚の専横の間に立たされ、終始心が安まることがありません

 

でした。挙げ句に、心臓を患ってしまい、まだ33歳の若さで崩御してしまうのです。

 

 ドラマを見ている間、明宗のことが気になり少し調べてみた時、明宗は「哀しみの王」であると

 

書かれていた方がいましたが、まさにそのとおりであるといえます。

 

 実際にはあり得ないことではありましたが、またドラマではオクニョと明宗のロマンスも視聴者

 

の興味をかき立ててやまなかったことでしょう。

 

 後半で、ついに明宗がオクニョを側室として召し出すと言い出したときは、ドキリとしましたね

 

―笑

 

 オクニョは明宗の妹だというのは視聴者には大体判っているので、、、

 

 

 その辺りも、このドラマを盛り上げた要素の一つであったでしょう。

 

 ある意味、オクニョの本命であるユン・テウォンよりも明宗の存在の方がこのドラマでは際立っ

 

ていたと―これはあくまでも私の個人的な意見ですが―思います。

 

 更に、このドラマが素晴らしかったのは、脇役陣の熱演でした。ドラマをすべて見終えた今、ド

 

ラマを彩ったたくさんの名シーンや色んな人物の顔が次々によぎります。

 

 掏摸のチョンドン、詐欺師のウチ、典獄署の署長以下のユニークなメンバー。

 

 オクニョが生まれ育った典獄はとても重要な舞台の一つですが、ここで活躍するメンバー数人

 

は、ある意味、一団となってドラマを盛り上げる役割を果たしていたのではないでしょうか。とて

 

もユニークなメンバーでしたね。

 

 また、大妃やチョン・ナンジョン、ユン・ウォニョンに代表される悪役陣、彼等の演技も素晴らし

 

かった。

 

 この方たちは間違いなく芸能界では重鎮と呼ばれる芸歴に達していますが、悪の権化のよう

 

 

な彼等の存在があったからこそ、オクニョという正義感の強いヒロインがひときわ際立ち、光を

 

放ったと思います。

 

 ドラマの中でオクニョを光とするなら、まさしく大妃やチョン・ナンジョン、ユン・ウォニョンらは影

 

でした。チョン・ナンジョン夫婦は本当に暴虐の限りを尽くし、自分たちの手を罪なき人の血に染

 

めました。到底、許される所業ではありません。

 

 しかし、ドラマでの最期はあまりに憐れでした。バク・チュミさん、迫真の演技で、見ている私の

 

方が息を呑みました、、、

 

 更に、妻の後をあっさりと追ったユン・ウォニョンの死も憐れを誘います、あれだけ権勢を欲し

 

いままにした人でありながら、末路は本当に酷いものでした。やはり、天罰が下ったとしか言い

 

ようがありません。

 

 ドラマでは、明宗が亡くなるところは描かれませんでした。「長生きして下さい」と王女として宮

 

中に迎えられたオクニョが明宗に涙ぐんで言うシーンがありました。

 

 優しく妹の涙をふいて、王様は

 

―もう、泣くな、長生きをするつもりだ。

 

 と言います。歴史上では、このわずか後に王様は亡くなっています。視聴者はもちろん知って

 

いるわけですが、ドラマの中でこの優しい王様の死を暗示させるところが一切なかったのが私

 

には救いでした。

 

 ここまで駆け足で「オクニョ」の感想を書いてきました。このドラマほど、出演者すべてのチーム

 

ワークでドラマがよりいっそう奥深いものになっている作品を見たことがないように思います。

 

 端役の一人一人に至るまでが見事に自分の役柄を演じきり、それらの力が結集して「オク

 

ニョ」という壮大なドラマを作ったといえるでしょう。

 

 私はオクニョのいつもくじけずに進んでゆく姿がとても好きですし、たくさん勇気を貰いました。

 

忘れることのできないドラマの一つになりました。

 

 また、今までは触れなかったけれど、ユン・ウォニョン夫婦の娘シネも最初は単なる我が儘娘

 

かと思いきや、そうでもない部分が後半に感じられました。彼女がどうなったのか。普通なら官

 

奴に落とされたとも考えられます。

 

 ドラマでは、罪人となって護送される両親を陰ながら涙で見送っていたシネの姿が最後の登

 

場となりました。泣きじゃくるシネの姿を見ながら、ふっと

 

―この子はその後、どんな風に生きていったのかな。

 

 とか考えていたら、また一つ物語りが浮かびました。

 

 いずれ機会がありましたら、「その後のシネ」を―もちろん、設定はドラマとは違うものになりま

 

すが、描いてみたいと思います。

 

 これにて、「オクニョ~運命の女~」の感想を終わります。