激動の歴史の中で懸命に生きた人々~韓流時代劇 花たちの戦い~宮廷残酷史~ | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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一瞬一瞬、1日1日を大切に精一杯生きることを心がけています。
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皆様、おはようございます。

 昨夜は韓流時代劇 花たちの戦いを見ました。

 


 ☆ 画像 左端が新しいインジョの王妃、真ん中が悪女ヤムジョン、右端が嬪宮 ☆

 以前にもお話ししましたが、これは朝鮮第16代国王インジョの時代を描いて

 います。

 主役は稀代の妖婦と呼ばれたヤムジョンですが、様々な人の生き様を描いています。

 その中で私が注目しているのがインジョの息子であり、世子である

 ソヒョン世子とその妻、嬪宮ピングン、皇太子の正室のことです。

 清との戦いで大敗を喫した朝鮮はインジョが清軍の前で跪くという屈辱を味わった上、

 跡継ぎである世子夫妻を人質に取られるという屈辱をも味わいました。

 世子夫妻には生まれて間もない王子がいましたが、

 二人はその産まれたばかりの子を朝鮮に置いて清に渡りました。

 嬪宮であるカン氏は非常に聡明な女性です。

 確かに清は憎いけれども、我々が何故、長い間蛮族と侮っていた

 清にこうもあっさりと負けたのか?

 その原因を清にいる間に見つけて朝鮮に帰ったら、その経験を活かしたい


 敗北を認め、その原因が自分たちのあると考えて、清での暮らしにも馴染もうと

 前向きです。

 世子もそんな妃に共感しています。

 ところが、朝鮮にいる肝心の王といえば、自分が受けた屈辱ばかりを嘆き、

 国と民の三条に心を痛めはするものの、だからといって自分で何か考えて

 策を講じようとはしないのです。

 これでは、後世にって無能な王だと評価されても仕方がないようにも思います。

 皇太子夫妻は敵国で懸命に生きようとしている。

 更に自分たちで田畑を作り、それを売って得た金で清に連行されて奴隷にされて

 しまった朝鮮の民を買い取り、祖国に戻してあげている。

 今回、インジョは年若い王妃と再婚することになりました。

 どう見てもおじいちゃんとしか呼べない老王と15歳の女の子の結婚。

 しかし、その再婚を清にいる世子は知らされなかった。

 というより、世子は知っていても、嬪宮には知らされなかった。

 そのことをカン氏は激しく憤ります。

 仮にも王の結婚に世子さまが帰国できないというのは

 間違っている


 と、清の皇帝の異母弟ドルゴンに直談判します。

 女傑ですね。まさに、王妃の器という女性です。

 しかし、やはり世子の帰国は認められず、嬪宮だけが帰国を許されて

 帰ることになりました。

 彼女は清に来てからというもの、満州族にならい、馬に乗るようになった。

 なので、朝鮮にも馬で帰国したのですが―。

 これが本国で物議を醸すことになりました。

 インジョは嬪宮が馬に乗っていると聞き激怒、

 宮殿の門をすべて閉めて一歩も入れないようにと厳命を下す。

 嬪宮は辛い人質生活にも耐え、幼い我が子あいたさの一心で帰国したというのに。

 正直言って、このドラマを見る限り、インジョは愚かな王だと言わざるを得ません。

 悪い人ではなさそうだけれど、為政者としては失格です。

 王というのは国の民の生命を預かる人ですから、

 私情に走るのではなく、常に先を読み、どう立ち回れば国が安泰を保てるか

 を考えないといけない。

 その点でインジョはダメ。むしろ世子夫妻の方が王位にふさわしい。

 しかし、どうやら世子は王位につくことなく殺されるようです、

 朝鮮の歴史は私、未知ですが、あまり先に先とは調べないんです。

 調べるとドラマのネタバレに繋がるので―笑

 もちろん、疑問が出たら調べますが、それはドラマを見ていて疑問に感じた時、

 リアルタイムで調べます。

 実はソヒョン世子がヤムジョンに殺害されるらしいというのも、ネタバレで知ってしまった。

 昨日は、はるばる清から帰国した嬪宮が閉ざされた宮殿の門前で

 泣いているシーンが予告で流れていました。

 確かに風習を守るのは大切ですが、

 その風習を頑なに守りすぎて、失敗する例はごまんとあります。

 私は嬪宮の先見の明をインジョが見習うべきであったと思いますが、

 それは後世に生きて客観的に歴史の動きを見ているからこそ

 言えることかもしれない。

 その時代にその国に生きていたとしたら、どうかは判りませんね。

 ただ、日本でも明治維新に見られるように、

 因習だとか時代の流れに合わない風習を頑なに守っていたとしても、
 
 いずれは時代の奔流に押し流されしまいます。

 時代の流れに勝つことはできないのです。

 こういう歴史ドラマを見て改めて思うのは、過去の歴史をただドラマとして愉しむ

 だけではなく、やはり現代の私たちもこれからの生き方に

 活かさなくてはいけないなということですね。