一生懸命に生きるOLにエールを送りたくなる本~普通のOLがトリップしたら、どうなる、こうなる を | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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Every day is  a new day.
一瞬一瞬、1日1日を大切に精一杯生きることを心がけています。
小説がメイン(のつもり)ですが、そのほかにもお好みの記事があれば嬉しいです。どうぞごゆっくりご覧下さいませ。

皆様、こんにちは。

 今日は午前中、大師講というものがありました。

 一般の方々にはあまり耳慣れない言葉かもしれませんね。

 これは近隣の結集と呼ばれる寺が集まり、読経をした後、ささやかな会食を

 するというものです。

 この辺りでは各寺が持ち回りで担当します。

 今日は、ウチが当番でした。

 さて、今日、読了したばかりの本をご紹介します。

 普通のOLがトリップしたら、どうなる、こうなる レジ-ナブックス

 
  

 読書メーターで他の読書家さんが読み終わった本に登録していたのを見つけ、

 よんでみたい本に登録したのが始まりです。

 簡単に内容をご説明すると、現代に生きるアラサーOLが異世界にトリップして

 そこの王様と出会い、恋に落ち様々な障害を乗り越えて結ばれるという

 ストーリー。

 まあ、ありがちといえばよくある一般的なシンデレラストーリー。

 でも、何故か嫌みがなく、すらすらと最後まで読めて、しかも楽しい。

 更に主人公のOLはとりたてて美人でも機転が利くわけでもない、ごく普通の

 女の子なのに、非常に好感度が高いのです。

 いきなり異世界にトリップしながらも、けして前向きな希望を忘れず

 懸命に生きていこうとする姿には大きな共感を覚えます。

 平凡な女の子ということで、まず読者が感情移入しやすい。

 加えて、どんな状況にも自棄にならず、しかも周囲への気配りや優しさを忘れず、

 その時、自分にできる精一杯のことをしようとする。

 こんな娘じゃ、王様が惚れるのも無理はない?

 癖のない小説とでもいえば良いのでしょうか、

 普通、どんなに面白くても、小説というのは良くも悪くも個性的なものです。

 書いている人の個性が反映されるというのか、その書き手の癖?

 傾向といったものが作品に投影されるものですが、

 この小説には、良い意味でそれが感じられません。

 だからといって個性がないのかといえば、そうでなく、

 たぶん、嫌みのない読みやすい内容というのがこの書き手さんの個性かと

 思われます。

 ただ一つの残念だったのは、舞台設定。

 これは現代社会から異世界へとトリップするということですが、

 無理に異世界にしてファンタジーにするよりは

 架空の国でも良いので、この地球上のどこかに存在する外国の一つ

 として設定した方が良いように思えました。

 せっかく、リアリスティクな情景描写をしているのに、

 舞台が異世界とくると、何かあまりにも現実離れして感じられ、

 お話そのものが荒唐無稽に感じられてしまうからです。

 完全なるファンタジーとしてよりは、現実にかつて存在した過去の王国にタイムトリップ

 した、という設定の方が私的には好きだったかな。

 せっかくの素敵なお話がそれで少し残念だったかなと思いました。

 それ以外は、本当に気持ちよく読めました。

 ハードなシーンも一切なし。

 肝心な部分は情熱的な二人の関係を十分に読み手に伝わるように描きながら

 実はあからさまな場面は一切ありません。

 これも作品の好感度を更に上げている。

 ただし、新書版なので、一冊1260円と結構お高いです。

 文庫派の私としては、いざ買うとなり、いささか高めなので

 この値段、文庫なら二冊買える。。。

 と一瞬、躊躇してしまいましたが、買って良かった、読んで正解。

 レジ-ナブックスは結構面白そうなものがあるので、これから要注意です。

 更に、去年、レジ-ナ文庫といものも出たそうで、もしかしたら、

 今後、こちらでもう少し気になる作品を少しでもお安く読めるかもですね。