ホテルのように片付いて、物がないスッキリとした部屋…これってすごーく憧れます。
理想はこんな部屋です。
落ち着くし、部屋は散らからないし。
でも、こんな部屋って子どもにとっては過ごしやすい部屋なのでしょうか?
答えはNo
子どもの脳機能においても、ホテルのような刺激の少ない部屋よりは、やや雑然とした部屋がいいようです。
今日は、子どもの脳にとってどんな部屋(特にリビング)がいいのかについて考えていきます。
・子どもの部屋づくりのお手本
は”保育園”
・我が家の部屋づくり
子どもの脳ってどんな状態?
子どもの脳は、たくさんの刺激によって発達していきます。
目から入ってくる刺激、触った時の刺激、耳から入ってくる刺激などなど。
もちろん、家のリビングにある物からもたくさんの刺激を受けています。
臨床発達心理士の吉野氏によると
”小さい子は、引き出しを開けて中身を全部出したりしまったりを繰り返します。また、棚からちょっとはみ出たものに「これ、なに!?」と興味を示して、引っ張り出したり、抜き取ったりしようとします。
このような「小さな冒険」をすることで、子どもは好奇心を刺激されます。家にあるいろんなものから刺激を受けることで、脳の発達も進むのです。”
とのこと。
また、子どもの脳は、仕舞い込んだ物は忘れてしまう特徴があります。
ですので、ホテルのようになんでもかんでも引き出しにしまい込んでしまうと、刺激がないだけでなく、どこに何があるのか分からなくなってしまうのです。
子どもの部屋づくりのお手本は”保育園”
では、どんなお部屋がいいのでしょうか?
私は、家づくりのお手本を「保育園」にしています。
保育園ってこんな特徴があると思います。
・どこに何があるか一目でわかる
・まだ文字が見えない子どもには、絵で示す
・子どもの身長に配慮した定位置
・適度にカラフルである
我が家の部屋づくり
我が家も、先ほどあげたことを意識しながら部屋作りをしています。
我が家は、は5歳の年中児(男の子)と8ヶ月の女の子。
息子は、ひらがなは読めますが、物をしまい込んでしまうとどこに何があるか忘れてしまいます。
娘は、つかまり立ちができてきて、何にでも口に入れてしまいます。
このカラーボックスは、リビングに配置しています。
下段と中段は、娘が立つと届く位置なので、布で目隠し。
中には、大人の物を入れています。
上段は、息子の物入れ。
・お勉強セット
・文房具
・毎日のむお薬
が入っています。
ちなみに、リビング横には朝と夜の予定も貼っています。
こちらは息子のおもちゃスペース。
おもちゃコーナーのカラーボックスです。
中段のプラレールとトミカのボックスは、ニトリの物。
白いので中は見えませんが、何が入っているか分かるように絵と文字でラベリングしています。
どちらからも入れられるように、ボックスの表と裏に書いています。
子どもの脳を刺激する部屋って、大人が目指すスッキリとした部屋とはちょっと遠い。
でも、子どもに配置した部屋を作ると、何がどこにあるのかが分かりやすくなります。
子どもが自分で片付けをしてくれるようになりますよ〜(いつもではありません)
引用文献:吉野加容子著
発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室
(青春出版社)