呉 旅日記
まずは恒例(?)
旅日記をやらねばねぇ。
飛行機で広島空港まで来て、そこからリムジンバスで呉まで。
一旦ホテルに荷物だけ預けに行き、フェリー乗り場から船に乗って…
江田島へ。
そう、哲さんのお兄さんが通った海軍兵学校の見学に行ったんです。
ここはいわゆる「観光地」ではなく、今もここで学び鍛えてる人々がいて、歴史ある場所でもあるので、露出の激しい服装(タンクトップやキャミソール、半ズボンやミニスカートなど)、靴もサンダルとかじゃ入れてもらえないようなところなのです。
なかでツアーガイドさんが1人ついて下さり、建物の特徴や歴史を説明してくれます。
最後に訪れた白い建物(写真左の真ん中)は資料館のようになっていて、ここは撮影禁止、帽子をかぶってる人は脱帽して入るのです。
中には戦争で亡くなったいろんな方の資料や軍艦の模型などがあり、1人1人の詳細(立場や、いつ生まれていつどこで亡くなったのか、とか)が書かれており、直筆の書や、お母さんに宛てた手紙、遺書などもあって。
それがさ、弱音とかマイナスのことは何ひとつ書いてないの。
突撃して散ることが誇りとばかりに書いてある。
いくらお国のためとわかっていても、この手紙を受け取ったお母さんは辛いだろうな。。
劇中で哲さんがポロリとこぼした本音。
ああいう考えを心の奥深くにしまっていた人はどのくらいいたのだろう。。
そんなことを思いながら涙を流しながら資料を見学しました。
やっぱり戦争なんてやっちゃダメなのよ。
劇場近くの商店街の中にある「街かど市民ギャラリー」
ここの1階に「この世界の片隅に」のイラストやポスター、絵手紙などが展示されてまして。
ここに行ったらポストカードがもらえたというので行ってきました。
マチソワ間に行ったので滞在時間はほんの10分もなかったと思いますが、すずさんのパネルと写真を撮ったり、こうの先生のイラストを見たりして。
ポストカード(呉の街並みなど)もいただくことができました☺️
そうそう、舞台稽古の前にみんなですずさん家にも行ってきましたよ。
坂を登ってすずさん家や、段々畑などの漫画に出てくる景色、私が演じた小林さん夫婦が(2幕)でリヤカーを押して登ってきたであろう坂を歩き、体感してきました。
径子さんが奉公したというお寺や、晴美さんが通う予定だった学校跡地にも。
あと、有名な長ノ木の三ッ蔵。
稽古が始まる前に一度訪れたメンバーが案内してくれていろんなことろを巡ることができました。
坂が多くて大変だけど、これはやっぱり自分の足で歩いて体感しないとね。
(それに細い道も多いので観光気分でタクシーとかで行く人が多いと、そこに今も住んでいらっしゃる方々にご迷惑がかかりかねないので)
美術館にも行ってきました。
美術館の入り口までの道のりも色々と楽しく、おおきな壁画の前でみんなで写真を撮ったり、マップがあったり、漫画に出てくるシーンの絵やモチーフが色々。
↑この写真の左上は(拡大して見てください)周作とすずの祝言の日のもの。
なんだか胸アツでした😊
美術館の中では違う意味での胸アツでまた涙が止まらず。。
こうの先生の原画が飾られてたのですが、なんだろう、稽古前や稽古中にも読んだのに、今読むとまた刺さり方が違うというか、より深いところに突き刺さり…。
美術館の向かいには別館があり、カフェの手前にすずさん家のジオラマが。
これが実に可愛くて、奥の方まで細かく再現されていて。
ガラスケースに入っていたので反射などありなかなか上手には撮れませんでしたが、いろんな角度からずっと眺めてしまいました。
ジオラマの隣にはすずさんの服や鈴木亮平んが使っていた小刀、晴美さんがもらった径子さんの帽子、りんさんがすずさんにくれたテルちゃんの口紅などが展示されてました。
また、美術館と別館の間の道を上がると、円太郎さんが入院していた海軍病院跡地と、お見舞いの為に登った石の階段もありました。
今回は物語の舞台、呉での上演というのもあり、ゆかりの地を巡ったりしてきましたが…
やっぱり資料を読んだり写真で見るのとはまた違う、ダイレクトに目に飛び込んできて、風や太陽の日差しを感じ、足の疲れや汗を感じ、空の近さや匂いを感じて…
舞台上でのそれぞれのシーンで見えている景色がより鮮明になりました。
確かにここに生き、懸命に日々を過ごしていた人々。
舞台上でそんな匂いを更に感じながらやらせていたことに感謝しかありません。
4月24日(水)にRelease New Album
「アンジェラ・アキ sings『この世界の片隅に』」
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