一期一会
先に言っておきますが、今日のブログは自分でも驚くほど長いです💨
そして…まとまりがないかもしれません。
が、1日経った今でも気持ちがうまくまとまりません😅
ということで…遅ればせながら
ミュージカル東京ローズ 全18公演
誰ひとり欠けることなく、12月24日クリスマスイブに無事、千穐楽を迎えることができました。
ご観劇くださった皆さま
お心を寄せてくださった皆さま
本当にありがとうございました。
連日満員の客席、当日券の列、アツいご感想に胸がいっぱいになり、感謝でいっぱいです。
思えば1年前、書類→歌唱映像審査①(自由曲)→歌唱映像審査②(オープニングナンバー)を経て、1時間かけてのワークショップオーディション。
初めましての方も含めた6人で事前にいただいてた東京ローズの台本を元にインプロ(即興)芝居をやってみるという。
私は今回の公演と同じくDというポジションで受けていたのですが、あのときのは真珠湾攻撃前後の台本だったのかな。
「あなたはお国の敵になってしまう。私の健康状態じゃ守りきれない!」
というとこの台詞を言った気がします。
お芝居審査をパスすると後日待っていたのはダンスと歌唱審査。
課題のダンスと歌のあとに、音感?瞬発力?をみるテストがあり。
もうね、やるべきことはやったけどなんの手応えもなかったし、この人もオーディション受けるの?っていうビッグネームを沢山耳にしたので、半ば諦めというか、もう楽しもう♪みたいな気持ちで受けてまして笑笑
(まぁフルオーディション企画だからみんなが受けるのは当たり前なんだけど)
帰り道、(今回Cアイバを演じた)原田真絢ちゃんとすれ違ったんですが、私はともかくとして「真絢がんばれー!いけーっっ!」って見送ったのを覚えています。
2人とも合格してたと知ったときには本当に嬉しかった!
時が経ち、いざ楽譜を貰ったら膨大な量で!
しかもソロやらコーラスやらでほぼほぼ参加してる。ハモリパートもほぼ仲間がいない。
こりゃ歌で綴るミュージカルだったかぁ!!
…と思ってたらまさかの台詞も膨大!
絶対覚えられないと思った😱
けど、、
人間ってやりゃできるんですね。
毎公演、開演前の袖で怖くて震えておりましたが。
一旦始まったら私、早替えオンパレードなんで「えっと次のセリフは…」なんて復唱してる余裕なし。
なので、開演前のウォーミングアップ&発声練習のあと、本意気のボリュームで全部のセリフを口に出すということをして。
開演直後ひとりで登場し、舞台上で深呼吸する加織コリンズと共に深呼吸して挑んでました。
ちなみに今回の早替えは、舞台人生の中でもダントツにエグかった🌀
通常は舞台の上手袖と下手袖に1つずつ早替え小屋があることが多いのですが…
今回の早替えスペースは全部で8カ所!
しかもそのうち4カ所は壁もカーテンもなく(つまり小屋ではなく)ただのスペース笑笑
わたくし、1幕は全部この「スペース」で着替えておりました😅
じゃないと間に合わないの💨
だって着替え時間が40〜50秒とかなんだもん🥶
お衣装さんとヘアメイクさん2人係りで着替えとヘアのサポートをしてもらい、同時に私はメイクチェンジ。
嵐のような、竜巻のような、そんな体験でございました。
今考えても大変だったし、間に合うのか⁈ってドキドキしたけど、こんな貴重な経験をさせていただけて毎日幸せで楽しかった😊
でも同じくらい「今日もやるのか…」という恐怖感に襲われ、できるのか?できるのか??って自問自答してたのも事実😅
この緊張感は予想通り千穐楽まで変わらずにあったので、今は全公演を全うできたことに安堵でしかありません。
キャスト発表された時は「個性つよっ!」とか「アクが強いメンバー」とか言われてたし、いや実際そうなんだけど笑笑
このメンバー、この座組だったから出せたカラーの今回の「東京ローズ」だったと思います。
藤田俊太郎さんの演出を受けるのは初めてでしたが、明確なイメージがありながらも時にこちら側に委ねてくださったり、褒めて伸ばしてくれながら(笑)時にこだわり強く、でもみんなの隣に並んで一緒に作っていってくれました。
翻訳の小川絵梨子さんも「役者が言いづらい言葉は腑に落ちづらい言葉だから」と、ちゃんとそれぞれが腑に落ちるように常に寄り添ってくれました。
振付師の新海絵里子さん、音楽監督の深沢桂子さん、訳詞の土器屋利行さん、スコアを耳コピで楽譜におこしアレンジをし、本番ではピアノ&コンダクターをつとめた村井一帆さんに、最高&贅沢なバンドメンバー、パーカッション1の萱谷亮一さんと小西史紘さん、パーカッション2の大場章裕さんと三木洋介さん、ベースの石田純さん
そして、プロデューサーという立場でありながら、私たちと同じ目線にもなって一緒に笑い合ったりしてくれた茂木令子さん
あぁぁぁもうっっ!全員の名前を挙げきれないほど沢山の方々がこの作品に命を燃やしました🔥
山本咲希ちゃんは若いながらも粘り強く、初心を思い出させてくれるような。
この若さでこの経験は羨ましい!でも私がこの歳でこの現場だったらきっと逃げ出してる💨
沢山の苦難や課題があったと思うけど、よくぞ乗り切った!
鈴木瑛美子ちゃんの歌のセンス、目ヂカラ、勇敢に挑む姿には沢山引っ張ってもらいました。
一緒に歌ってても、共鳴がなんて気持ちいいんだろ🥰
実は瑛美子とのデュエット2曲は、方向性と大まかな動きだけ決まってて、あとはその日の素直な気持ちで動いていたのでした。
原田真絢ちゃんはぽやっとやわらかい笑顔の癒しイメージが強かったのだけど、歌わせたらめっちゃカッコいい✨
何事にも穏やかに、素直に、しかしうちに秘めたる闘志を持って「まずはやってみる」という姿勢には私の心も正されました。
シルビアグラブさんは、もう安心でしかないっ!
20年くらい前に共演して以来でしたが、変わらず頼もしく、話しやすく、プライベートでも舞台上でも受け取るものが沢山ありました🎁
ご自分を「おじさん担当」と言ってましたが(笑)座組のお父さんのような。大きな器でそっと私たちを包み、引っ張っていってくれました。
森加織ちゃんはムードメーカー。
でも今回は本当に大変な役どころで。物語のほとんどを弁護士コリンズとして生き、難しく複雑で膨大な台詞量(に加えて関西人の加織はイントネーションも!)、そして共演者と目が合うことが少なく、正面きってのお芝居ばかり。
何度も共演してる加織ですが、とっても素晴らしかった🙌🏻
そしてスウィング柴田実奈ちゃん。
このカンパニーの縁の下の力持ち。
稽古中プロンプ(私たちが台詞がわからなくなったときに前から教えてくれる)して、言い間違えていた箇所をメモして渡してくれて。
数回だけお稽古場に立ったことがあったのですが、完璧でビックリ!安心しかなかった🍀
(スウィングさんがお稽古する機会を作るのもとっても大事!)
ほんと、キャストだけじゃなく、このカンパニーの風通しの良さ✨
1つの作品を「みんなで」作っていこうという想いに溢れていて。
立場の上下はなく、全員が平等に自分の意見を述べ、それについてみんなでディスカッションし、誰もがこの作品をより良くする為の力を惜しまずに全員一緒に1歩ずつ進んでいったような、愛に溢れたアツい座組でした。
そしてお客様。
今回は演出家や役者目当てではない新国立劇場のお客様であったり、ミュージカルを初めて観たというお客様も多かったと思います。
スターシステムが多いなか、作品を観に来る、というのはとっても嬉しいこと✨
毎公演、客席からのエネルギー、集中力がこちらにもバンバン伝わってきておりました。
そしてカーテンコールでいただく拍手やスタンディングも本当にあったかくて。いや、熱くて👏🏻
毎回気持ちがグッと、嬉しさで溢れていました。
本当にありがとうございました。
千穐楽を終えて、バンド&キャストと。
バラのオブジェは演出部の宇野さんお手製🥀💕
たった4人というバンド編成でありながら、迫力あるカッコいいサウンド。
そのリズムで歌える幸せ。
お稽古初期に「バンドはほぼメロディを奏でません。役者6人の声も楽器の1つです。」と言われた事を思い出します☺️
今回、「歌詞がよく聞きとれた」というコメントを聞くことが多かったのですが(本来、聞き取れなきゃダメだとは思うんですけどね💦)、これ、めちゃくちゃこだわったんです。
音符にのせると日本語のイントネーション(や意味)って変わっちゃいがちだけど、そこの調整や語頭の強さ、それからミュージカルにありがちな「同時に違う歌詞を歌う」ということを極力やめたり。
それもこれもバーント レモン シアターさんが柔軟に受け入れてくださったから。
本当、全てに感謝。
全身全霊で挑ませてもらい、完全燃焼できました❤️🔥
…ということで、昨日のクリスマスは家から一歩も出ず、お昼過ぎまではぼぉーっと放心状態。
午後からはお礼状を書きかき。
(年賀状は…すみません、元旦には間に合いません🙏🏻)
ケーキすら食べ損ねました🎂💦
でもま、完全燃焼ってことで、いい年末を迎えられそうです☺️
オフィシャルファンルーム「Fan's」は、ここでしか見られないオフショットやつぶやき、ルームメンバーさんとの交流など、みんなで楽しいルームを作っていきたいと思います。
また、今後は公演チケットのお申込みもこちらから承ります。
ご参加、お待ちしております♪
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