昨日、ミュージカル「生きる」の大千秋楽を、大阪は梅田芸術劇場にて迎えることができました。
本当にどうにかゴールできた、という大千秋楽ではありましたが。
朝方、マネージャーさんから連絡があり「千秋楽おめでとうメールかな♪」と思ったらまさかの出演者体調不良のお知らせ。
東京にいたスウィングの齋藤信吾くんは朝の7時半に連絡を受け急いで大阪入りし、到着次第の舞台稽古→本番という連絡。
結果、開演35分押しでの上演となり、お客様にはご心配ご迷惑をお掛けして申し訳なかったのですが、あたたかく見守って下さり、どうにか無事に大千秋楽の公演を中止せずにお届けすることができました。
本当にありがとうございました!
今回の救世主。
大倉杏菜ちゃんと齋藤信吾くん。
生きる2023はスウィングキャストとカバーキャストに救われた公演となりました✨
スウィングの杏菜と信吾、そしてカバーキャストとして(東京でトヨとして)立ってくれた彩橋みゆちゃん、隼海惺ちゃんに心からの感謝と労いを。
支えて下さったカンパニースタッフやオーケストラの皆さまと、心を寄せ見守って下さった皆さまにも深く感謝いたします。
今回のことがあって、最後の最後まで本当に何があるかわからないと実感し、同時にカバーキャストやスウィングキャストの在り方について今一度考え直す必要があるなぁと感じました。
少し前になりますが、ミュージカル ムーラン・ルージュに出演していた高校の同級生 宮河愛一郎くんは結構な回数リフトがあったらしく、足腰が限界手前だったそうで。
でも壊れる前にスウィングと交代させてもらえないかとプロデューサーさんたちとお話しさせていただいたことで、お休みをもらい怪我せずに乗り切れたんだとか。
この数年で日本にも「スウィング」というポジションができ始めたけど、海外のそれとは違って、体調を崩したり怪我をしてから急遽出演するということがほとんど。
稽古場でも本役が揃っていれば中に立つことはなかなかできないので、セリフや歌を覚え、目で見て動きや立ち位置を覚えるのでしかできず、実際にお稽古に参加したりと体感できる機会は少ないことが多く。
でも本意気の声量と本意気の動きでやってみたくてもタイミングがないし、そのシーンのエネルギー量もわからない。。
今回、「生きる」では東京公演でみゆと杏菜、大阪公演で信吾が出演することとなったのですが、お稽古期間にもほぼやってない役を急遽の舞台稽古だけでやるには緊張感もプレッシャーも半端なかったと思う。
でも例えばお稽古場で、本役がきちんと来ていても「このシーン、2回目はスウィング(カバー)キャストとチェンジしてやってみよう」という時間が多少なりともあったらいいのになと。
あと、「今日ちょっと具合が悪いので自宅で休ませてください」とか、「稽古場には行くけど腰が痛いのでこのシーン変わってもらいたい」とか、そういう申告を躊躇わないですむ現場だと、本役さんも無理をすることなくスウィングやカバーキャストもお稽古できるチャンスができるなぁと思いました。
いや、私もさ、(ちょっと話が逸れますが)自分がダブルキャストで、もうひとりの同じ役の人のを見るのは正直苦手なんです😅
苦手っていうか…勝手にプレッシャー感じちゃうし、あぁこういう解釈いいなぁって思っても同じことするのは…って思っちゃうし😂
今だから話せるけど、昔はよく「本役にバレないようにこっそりアンダーやっておいて」と言われることがよくあったので、それに比べたら公式に発表してくれることで追いやすくはなったけどね😅
それでもやっぱり、本役側は「自分が演らなきゃ!」って頑張るし、追う側(スウィングやカバーキャスト)は「あまりでしゃばるのも、、」と思うもの。
闘争心や緊張感はある程度は必要だとも思いますが、「公演を続ける、幕をあける」というのが最優先として、どんなイレギュラーにも「安全に」対応できるようにするには、お稽古の段階で一緒に立つことが大事だなぁと感じました。
海外だとスウィングやカバーキャストが出演する日というのがあったりもするみたいで、つまり絶対に数回は本番の舞台を踏むことになる。
大変だけど、それでも毎日いつ呼ばれるかわからないという不安に押しつぶされそうになりながら公演期間を過ごすという心的ストレスからも、毎日稽古に参加してたけど一切舞台には立たないという悔しさも、少しは軽減されるんじゃないかな。
今や開演5分前まで何があるかわからないのに、それまでその1日が解放されないなんて不安で押し潰されちゃうよ💦
あと、たった数日の公演だったとしてもスウィングも旅公演に一緒に行くべきだなと。
市村さんもカーテンコールで仰って下さり、客席から驚きの声も上がりましたが、スウィングキャストは東京で待機してたのです。
でも同行していれば開演時間を遅らせることなくできたはずなんですよね。
Twitter(じゃなくてXか、まだしっくりこない…)でもつぶやいて下さってたお客様がいらっしゃいましたが、今後体制を見直してもらえたらなぁと切に願います。
何はともあれ、無事全公演を上演できたこと
そして、初めて大阪で公演出来たことをとても嬉しく思います。
…あ、もういっこ言っていい?😅
大千秋楽の病院のシーンでね、携帯が鳴ったんですよ。それもかなり長い間。(おそらく着信?)
派手な音楽もなく、渡辺勘治が癌を認識するという大事なシーンであり、なんだか笑ってしまうようなシーンになっているのに…
まさにそのタイミングでの着信。。
きっと周りのお客様も、大千秋楽をご覧になってたお客様も、気づいた方は少なくないと思うのですが、ほんと全ての方のご迷惑となってしまいました。
どんなに大事な用事があろうとも、劇場に来たら客席に座ったら、必ず、必ずっ!電源を切ってください!(切れないほど大事な用事がある方は観劇してる場合じゃないでしょ!)
皆平等に、高いチケット代と貴重な時間を使って同じ空間にいるのだから、しっかりマナーは守りましょう。
(一応言っときますが、関係者もマナーは守りましょうね!関係者こそ!ですぞっ‼︎)
そして、劇場にいる全員にとっていい時間となりますように。
まぁなんだかんだ長く書いてしまいましたが、今回もキャストの人柄や団結力に多いに助けられ、支え合いがあったからこそ頑張ることができました。
市村さん鹿賀さんはじめ、役者としても1人の人間としても人生経験豊かな大先輩方
個性がかぶるとこなくアクの強い(笑 今回の座組としては)若手メンバーたち
それぞれがいろんな想いを抱えて挑んだ今回の「生きる」
私自身も、5年前の初演からいろんなことがあり、感じることも変わったなと感じた今回の「生きる」
日本のオリジナルミュージカルとして、またひとつ深くなったような気がします。
最後に…
演出家の宮本亞門さんを囲んで📸
市村正親さん、平方元基くん、安立悠佑くんとみんなで📸
鹿賀丈史さん、上原理生くん、高橋勝典くんとみんなで📸
生きることは ただそれだけで なんて美しい
ご覧くださったお客様にも、心が動いた瞬間を大切に胸にしまっておいてもらえたら幸いです☺️
オフィシャルファンルーム「Fan's」は、ここでしか見られないオフショットやつぶやき、ルームメンバーさんとの交流など、みんなで楽しいルームを作っていきたいと思います。
また、今後は公演チケットのお申込みもこちらから承ります。
ご参加、お待ちしております♪
★☆出演情報☆★
東京 新国立劇場 中劇場
2023年9月7日(木)〜24日(日)
大阪 梅田芸術劇場メインホール
9月29日(金)〜10月1日(日)
※全公演、終演いたしました。
会場:新国立劇場 小劇場
日程:2023年12月7日(木)〜24日(日)
*チケット予約はFan's内にて
🎥大音智海チャンネルにて
★☆CD DVD情報☆★
🎵清水孝宏 3rdアルバム「一輪の花のように」
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