その想い
昨日は稽古が予想をはるかに超えたハードさで、夕方には身体中が痛くてガタガタだったのにも関わらず…
稽古終了5分で稽古場を後にし、猛ダッシュで下北沢へ💨💨💨💨💨
一昨日 駅前劇場にて開幕したEPOCHMAN 小沢道成ひとり芝居「鶴かもしれない」を観劇してきました。
「鶴の恩返し」をモチーフに、現代に置き換えて描かれた物語。
吹雪の中、矢が刺さって飛べなくなっていた鶴に気づいた男が、矢を抜き、きれいな水で傷口を洗って助けてやった。
その後、男の家に白い肌の美しい女性が訪ねてきて、男のために機を織る。
その間、「決して覗いてはいけません。」と言われたのに、糸もないのにあんなに美しい布をどうやって織ってるのか気になった男はついに機織り部屋を覗いてしまう。。
っていうのが、鶴の恩返しのあらすじ。
その男の家に、あのとき泣いていた女がお礼を伝えに訪ねてきて、貴方の為ならなんでもすると。
お金はないけど、優しくてキラキラと夢を語る彼と暮らす毎日が続く…と思っていた。
舞台は 大小様々な四角が幾重にも重なった壁で出来ており、3つのへこみ棚の中にラジカセが置いてある。
そこから「鶴の恩返しの語り部」や「バンドマンの男」の声、そしてたまに「泣いていた女 = 鶴子」の声も聞こえるのだけど、これ全てみっちーが事前に自分の声で録音したもの。
舞台上でらみっちー本人がひとり芝居をしているのだけど、ラジカセから聞こえてくる声と会話してるのでひとり芝居とは思えない賑やかさ。
そして、声だけでも喜怒哀楽がしっかりわかるので、いつのまにかそこに立っている鶴子以外の人物の姿も見えてくるほど。
(声の)彼が今どこにいて何をしてるか、鶴子の目線や反応で見えてくる。
物語が始まって、鶴子が舞台上に浮かび上がるように現れた姿にはドキッとしました。
その瞬間にもうこの世界に心を奪われたのがわかったのです。
その後のラジカセとのやりとりも実にいいテンポだし、息もピッタリ!
彼に手料理を振る舞ったり、一緒に笑ったり、ツッコミ入れたりして、穏やかで幸せな時間を過ごす鶴子がどんどん可愛らしく見えてきて、でもだからこそ時々垣間見える悲しそうな目がとても印象的で。
鶴子は彼のことが大好きで、彼のためなら 彼が喜んでくれるなら と一生懸命に尽くすのだけど…
なんだろうね、そんな時でさえ不安になってしまう気持ち、、わからなくない。
好きになればなるほど、大切であればあるほど、それを失うのがどんどん怖くなる。。
その不安をかき消すために必死で尽くして、自分の心は泣いてるのに 身体はボロボロなのに、それでもなお尽くしてしまう。
私、鶴子と似てるかもな。
鶴子の不安がわかるからこそ 鶴子の行動をどうにか止めてあげたいと思うし、真実を知った彼の罵倒に、お願いだからそんなふうに言わないであげて!と懇願したくなっちゃう。
衝撃のシーンもあり、胸がえぐられるような息苦しさを感じながらも息を呑んで見守り、どうかこのどん底から抜け出してと願わずにはいられないのです。
ラストシーン
鶴子の表情がやけに目に焼き付いていて、舞台が終わったあとその表情を思い出したらまた泣けてきちゃった😭
鶴子はあのあとどうしたのだろう。。
みっちー公演のもうひとつの楽しみはパンフレット。
ので、ご観劇の際はぜひぜひ手にとってみていただきたいです!
13日まで下北沢 駅前劇場にて上演しています。
(そのあとまた違う演出で横浜でもやるそうです、こちらも観に行きたいっ‼︎)
とにかく、ちょっとでも気になった方は直接目撃しに行くことを強くオススメいたしますっ‼︎‼︎‼︎
60分の公演ですがあっという間だよ!
思いがけず客席で何人かの方々と久々の再会もあったし、諦めずに劇場まで走ってよかった!
2020年の観劇初めがこの作品とは、なんて幸せなスタート!
☆出演情報☆
*チケットお申込み受付中!
第1回申込みは締切らせていただきました。今後はご希望に添えない場合もございますことをご了承下さいませ。
✨NEW✨
ミュージカル「生きる」再演
富山公演 2020年11月2日(月)~3日(火祝) オーバードホール
名古屋公演 2020年11月 御園座
※他、地方公演あり
チケット先行発売は2020年初夏予定。
☆CD DVD情報☆
湖月わたる30周年記念公演
ドキュメンタリー・ミュージカル
「わたるのいじらしい婚活」DVD発売中!
ミュージカル「生きる」ライブ盤CD 発売中!