月が綺麗ですね | 飯野めぐみオフィシャルブログ「いいめぐのあえたらいいな…」Powered by Ameba

月が綺麗ですね

一昨日の夜、表参道にある美容室から物語が生まれました。

私はその瞬間に立ち会うことができました。


お客さまから出されたキーワードと台詞をランダムに選び、それをもとに物語を即興で紡いでいくという試み。

そこで生まれた4つの物語の中のどれかひとつを、今度は台本を作って稽古をして再び上演するという。

しかも、その上演は昨晩!

つまりは、この世に生まれ出た20時間後にさらにブラッシュアップされて披露されるということ。



20時間後?
即興で生まれたシチュエーションや動きや台詞をそんな短時間で成長させるの⁈

聞いただけで鳥肌が立っちゃう!
(観る側としてはワクワクの鳥肌✨だけどもし演る側だったら…恐ろしくて鳥肌💦)



初日より1時間早い開演予定で、行けるかなぁー間に合うかなぁー、、でも出来ることなら観たいなぁー、なんてやきもきしていたのだけど…

そんなうじうじした気持ちとは裏腹に、身体は即行動に移っていて、気づけば会場の客席に腰を下ろしてました。



アクティングエリアは前日よりも小さくなっていて、壁には緑色の網が垂れ下がり そこに赤い紐やいくつかのお面などがかかっているだけの簡素なもの。
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出演者の衣装も前日と同じで、黒系のスーツ。

これは観る側の想像力でどうにでも膨らむんだよね。

美術もそう。
芝居がしっかりしていれば衣装なんて気にならなくなるし、あの椅子をずらしてそこを通ればそれはもう扉だったり玄関だったりというのが容易に想像できるもの。

それこそ、お客様それぞれが好きな扉を想像できるのだから、「この家にこの扉じゃ不釣り合いじゃない?」なんてことは絶対になくて(笑)






2日目の夜は私がもう一度観たいなと思った物語でした。

前日に生まれたこの物語のキーワードは
「ココア」「旅」「月食」「私のかわいいケイト」

ラストの台詞は
「月が綺麗ですね」


さぁ、これがどうなるのか。




とある田舎での物語は、子供の頃よく一緒に遊んでた友達の1人が東京から久々に戻ってきて、仲良し3人で集まってワイワイと、とてもあったかいストーリーになるかと思いきや…

って、前日のインプロ観てるからストーリー知ってるのに、めちゃくちゃドキドキしながら観てしまった‼︎

そして、後半の叫びに胸が締め付けられて思わず泣いてしまった。。

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ブラッシュアップの時間が20時間くらいしかなかったので「きっちりかっちり台本があって台詞があって」というわけではないんだろうけど、前日のそれをなぞるわけでもなく新しい物語に成長してて、だけどそれが決められた台詞なのかインプロなのかわからないくらい、全ての台詞にこれでもかってほどのエネルギーが詰まっていました。


最後の台詞「月が綺麗ですね」は、前日に発せられた意味とは違う結末を迎えて、恐ろしく悲しい物語だけどその中に光をみたような、そんな安堵にも似た台詞になってました。

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ズィドという団体。

固定メンバーではなく、才能ある人だけを集めて更に前進していくそうな。
そして、演劇というものが少しでもこの世の中を豊かにできたらという願いを込めて。





日本って、演劇やエンターテイメントに対しての対応がとっても低いんだよね。

確かに、必要ない。なくなっても死なない。って言われたらその通りなのですよ。

でも、演劇を観て幸せな気持ちになったり、大笑いしたり、涙を流したりして、心のデトックスが出来たら、それは悪いことじゃないと思うの。

むしろ、現代に必要なことだとすら思う。

…と言いつつ、ミュージカルは値段が高いのでなかなか沢山は観られないけどね💦
私も出演料が入るとすぐ観劇に使い込んでしまうのであっという間に貧乏になっちゃう😅


今回のこの試みは値段が決まってなかったのです。

観て、その価値を自らで決められる。

1円でもいいし、1万円でもいい。
それだけの価値だと思えば、それでいい。

興行としてそれを続けるのは(特にミュージカルは)なかなか難しいことかもしれないけど、沢山の人に演劇に触れてもらうには素晴らしい試みで、観客としての私にも、1人の演者としての私にも、とってもありがたいことだと感じました。


もっと早くこうやってブログを書いたら、観てみよう!と思ってくれた方もいたかしら?

そんな方には!

今回の演者の1人であるコロさん演出(出演もされるのかな?)のピヨピヨレボリューション「厄病神」が今月21〜25日に上演されます。

投げ銭席というものが設けられるそうで、こちらも1円から観ることができるそうです!
お席に限りがあるとは思いますが、ご興味のある方はぜひっ!

私も稽古スケジュールと照らし合わせながら、観に行けたらと思ってます!


↓コロさんのツイッターから拝借いたしました↓

【1円から観れる演劇】
プロとしてやっている以上、適正な金額を設定し公演をうつべきだ、という意見には大賛成、だけども同時に誰でも気軽に観て欲しい、これにはお金を払いたいと思われるような作品を作りたいという欲求もある。
今回の疫病神は投げ銭席というものがあります。


この気持ち、すっごく胸に響いて、すんごく納得したので、思わずコピペしちゃいました。

コロさん、勝手にごめんなさーいっ😭



ちなみにコロさん、「100万回生きたねこ」のリーディングでご一緒したのですが、久々にお会いできて、そしてコロさんのお芝居を観ることができて嬉しかったです😊

相変わらずカッコよくて素敵でした。
憧れるわぁー。














☆出演情報☆


東京公演 2018年4月8日〜30日 日生劇場
大阪公演 2018年5月4日〜5日 梅田芸術劇場メインホール
静岡公演 2018年5月12日~13日 静岡市清水文化会館マリナート  
富山公演 2018年5月19日(土)~20日(日)  オーバードホール

*チケットお申込み、承ります。



清水孝宏 3rdアルバム「一輪の花のように」
iTunes、Amazon、レコチョク、Music.jp、LINE MUSIC等
飯野めぐみがカバーした「絆」含め、全曲ダウンロード販売中♪


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