Steal Your Rock'n Roll | 飯野めぐみオフィシャルブログ「いいめぐのあえたらいいな…」Powered by Ameba

Steal Your Rock'n Roll

さてさて、最終章。

前回に引き続き、ティーンの少女を演じさせていただきました。

ほんとにね、、すみません🙇🏻



本読みの時点で、耕史さんから「いいめぐはティーンだよね(笑)うん、ティーンだねぇ(笑)」と笑いながら言われ、♪Radioで踊り出すシーンでは対面する黒人チーム(主に裕介)から、「おい、ホントはいくつだぁー?」とからかわれ😅

ホントにね、17歳な訳ないでしょ!
プラス20だよっ!と笑い飛ばしながら頑張りました😵

ここだけの話、♪Radioの振付のとき、足攣ったのよね、、確実に17歳ではないわよ(笑)



そんなティーンエイジャーの少女役にも愛着はあり、今回は役名や家族との色々を細かく決めたのもあり、更に愛せたよね。
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このラジオは両親が大切にしてたものなんだけど、ある日「お前が使いなさい」って譲り受けたものなのです。

これは初演のときからあった設定なのだけど、今回は栄治さんや理恵とディスカッションしながら家族を深めていったりしたのも楽しかったな。

メアリーと名付けてくれたのもパパでした☺️



メアリーはそこそこいいとこのひとり娘で、きっとなに不自由なく生きてきたんだよね。

黒人に対しても両親の教えや周りの空気から、喋ることもなく意味もなく疎ましく思っていたんだろうけど、なーんかそんな自分に違和感があって。


デパートでの♪Scratch My Itchですっかりブラックミュージックに魅せられ、こっそりラジオで聞き…

お父さんに見つかってめちゃくちゃ怒られたけど。。

それでも隠れてラジオ聞いてたら、ヒューイが「最高の音楽はバプテスト教会に」って言うから、思わず行っちゃうんだよね。



再演ではこの教会のシーン、かなり変わりました。

立ち位置や見え方も変わったけど、気持ちの変化もすっごく変わりました。



というのも…
演出家であり振付師でもあるジェフリーから「それぞれの役に名前をつけ、各シーンでの心境、その前後のことなど、色々考えてみて!」って言われたのがキッカケで。

…いや、むしろそんなの言われる前にやらなきゃならないことだし、やるのが当たり前なのだけど…

漠然とこんな感じ、と考えていたくらいで、実際に細かく突っ込まれると言葉にして説明できない自分に呆れました。


ジェフリーと話したときに、「教会に行くことを両親には言ってきた?教会までどうやってきたの?黒人エリアに1人で足を踏み入れた気分は?そのとき周りの黒人たちはどうしてた?」って沢山たくさん質問を投げかけられて、そうだよなと思い、細かく細かく考えたのです。

だからあの教会のシーン、初演とは全然違うものになりました。

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再演でのこのシーン、毎回少しずつ気持ちが違って。

でもみんなの歌声と笑顔、そしてあったかい手に触れるうちにメアリーの中での考えが変わって行き…
ホブソン牧師にぐいっと手を引かれ優しいハグをしてくれたときに、胸にグッと込み上げるものがあった日も多々ありました。

泣きそうな日もあったなぁ。。






泣きそうになったといえばスタッフさんのときも。

スタッフさんの衣装で写真撮るの忘れてた。。
ゆじろとのツーショットか、まりかおじさんのスカートめくりしかなかったので…

メイクしたあとのこちら🙇🏻
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テレビショーのスタジオに見学に来たマーティンが放った心ない一言「問題は(黒人)ダンサーだ」に、スタジオの空気が凍りついたとき。

一緒に仕事をしてきた仲間としてどうにかその場をケアしようとしたものの、ヒューイのいつもの暴走に黒人ダンサーたちが本気で乗ってったとき…

なんでか悲しくて涙が出ちゃったんですよね。

自分はそうじゃないと思ってたけど、所詮白人至上主義な部分は持ってるんだなっていう気づきというか。


でもさ、ふと、それ物語にはあまり必要ないかなと思ってからは、仕事だからいい顔してただけの白人至上主義者のほうが、ダンサーたちの怒りもより高まるかも、と思い直し、途中からそっちに変えてみてたんです。

実際そのほうが傷つくし、怒りと悲しみが大きいと、加織の話も参考にしたりして。



スタッフさんの名前はねぇ、ドナ・コナーズさん。

歳は今の私と同じくらいとして。
初演はヘアメイクさんだったんだけど、今回の稽古中に耕史さんから「ベテランで、なんでも出来るスーパーウーマン」っていう指示をもらい、ヘアメイクに加え、衣装、ステージマネージャーの補佐、進行指示、カメラマン、その他雑用、なんでもやりました(笑)


あとね、前回のウィッグより短いボブになったので、阿佐ヶ谷姉妹って言われた(笑)

うん、納得😂






はぁー、そんなこんなで演者さんひとりひとりとの写真を添えて色々書きましたが、これにて終了!


ちなみにメアリーは、ブラックミュージックを聞いた数年後、フェリシア・ファレルのツアーメンバーとして参加しているのです。

ヒューイやフェリシアが願っていた、肌の色なんて関係なく同じステージに立ち、歌い踊ること。

そこに立ち会えてるメアリーはきっととっても幸せなはず。
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今もなお、人種差別というのは根強く残っていて、でも日本にいる私たちにとってはなかなか馴染みのないことで。

でも、馴染みがない、で終わらせちゃいけないんだよね。


初演のメンフィスで、黒人は顔と体を茶色いファンデーションで塗るってなったとき、実はそれがそんなに差別的なことだとは思ってませんでした。

むしろ、日本でやるからにはそうしないとお客さんにはわかりにくいんじゃない?くらいの安易な考えでした。

そのとき、涙ながらに「君たちに悪意がないこともわかってる。でもこれは途轍もない差別だ。とっても悲しいことだ。」と語ってくれたジェフリー。


それがとっても心に刺さった私は、今年「パレード」で初めて黒人を演じ、初めて顔を塗ることに。

そのとき、すっごくすっごく悩みました。


そして今回もまた、黒人は顔と身体を塗ることに。

ジェフリーは「心臓をえぐられるようだ」と言ったし、塗ることに抵抗を感じる演者も少なくなかったです。


でも、この日本でこの作品をやるからには、これもひとつのやり方なのだ、と納得させ、それぞれが挑んだはずです。

もちろん、いくら日本でやるからって塗ることがベストとは言えないのだけど。


だけど、昨今ではアンケートやSNSでも「肌を黒く塗る表現はいかがなものか」という意見もあったりして、一般的にもそういう感覚って広まってるんだなと思うと、嬉しくもあったりするんだな。





長くなっちゃったけど、またいつか、この作品が日本で上演されることを私も願ってます。


音楽は世界を変えるっ!













☆出演情報☆


ミュージカル「MEMPHIS
*無事に終演いたしました。ありがとうございました。



東京公演 2018年4月8日〜30日 日生劇場
大阪公演 2018年5月4日〜5日 梅田芸術劇場メインホール
静岡公演 2018年5月12日~13日 静岡市清水文化会館マリナート  
富山公演 2018年5月19日(土)~20日(日)  オーバードホール

*チケットお申込み、承ります。



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