感謝を込めて
パレード日記の続きね。
忘れちゃならないあの人は、もちろん我らが森新太郎さん。
初めてお会いしたのはパンフ撮影のときで、それはそれは怖くて(^◇^;)
ご挨拶したときは少しだけ表情を和らげてくれたけど、撮影中に視線を感じてチラッと見たら鋭い目をした強面の森さんがじっとこっちを見てまして。
Σ(っ゚Д゚;)っヒッてなった(笑)
今となっては撮影中の私を見ていたのではなく、その先に役のイメージとかを考えていたんだろうなぁと思うのですが、、、殺されるかと思った(^◇^;)
とまあ、そんなこと言えるのも今だからですけどねー。
稽古が始まっても最初は怖かったぁー。
でも合間合間に可愛らしさが見え隠れ。
ミュージカル初演出とあって、どんなふうに演出されるのか楽しみでもあり、不安でもありました。
でも、どこまでも食らいついていこう!という思いは日に日に高まって、毎日が本当に充実し、楽しく過ぎていきました。
前にも書いたように、それぞれの役の心理を細かく探り 体感していくことをしたり、それを音楽と擦り合わせることを丁寧に作っていきました。
時には「この台詞のあとすぐに歌い出してほしいんです!」って言われ、そうしたいのは山々だけど曲のタイミングがピッタリ台詞終わりに来ないこともあるんです。と答えると「…ミュージカルって大変だね。」って(笑)
でも、森さんの「この台詞のあとにすぐ!」というのはお芝居だったらすごく納得できるし、じゃあそれを歌でやるにはどうしたらいいか、、
ということで、自然にヴァンプ抜けができるように禅さんや敬子さんが一緒に台詞のスピードを考えてくれたり コンダクターの一帆さんと色んな策を練ったりして、出来るだけ森さんの理想に近づけられるように考えました。
「いいめぐが苦戦してくれたおかげでヴァンプという言葉をマスターできた森です。」と先ほどメールが来ました(笑)
なんか、色々と嬉しい( ̄∀ ̄)
最初こそ怖いイメージだった森さんでしたが、ある日 とあるシーンの説明をする為にその場面の歌を歌ってくれたんですね。
文字で伝わるかわかりませんが
♪ラッラッララ 綿花ぁーばたっけっ(綿花畑)ってリズミカルなフレーズをなんともゆるーく、
♪ラララ綿花ばぁーたぁーけぇー のところが…って歌い出した時は全員で大爆笑しました(笑)
あぁー、これはもう録音でもしてたら是非ご披露したかった(笑)
みんながわざと「そんな歌のとこはないですーっ(笑)」ってイジっても、照れ笑いしながらその歌い方を貫き通す森さんがとっても愛らしくて、その時期くらいからはみんな森さんが大好きで大好きで仕方なくなりました(●´ω`●)
これはとある日の稽古前の森さん。
だって、稽古休み明けも「僕は昨日からずっと稽古したくてウズウズしてました!」って言ってたほどにお稽古大好きでしたからっ
そんな森さん、ほとんどの本番も客席から見てくださってました。どうしてもいられなかったのはたった1日だけ。
東京では、初日と各休演日明けの朝に必ずロビーに集合して森さんからのノーツとアドバイスを聞き、その言葉を胸に1週間の公演を丁寧に重ねていきました。
こちらは千秋楽の朝かな?
ロビーで集合時間を待ちながらみんなのウォーミングアップを眺めるの図。
名古屋の千秋楽でも仰られた言葉ですが、東京でも何度も聞いた言葉「俳優の事情はお客様には関係ない。日常を捨てて。」
休演日明けだとか、千秋楽だとか、少し浮き足立ちそうになりがちな日だって、その日観に来て下さってるお客さまには全くもって関係のないこと。
更に言うと。なエピソードをひとつ。
私は1幕後半の裁判で偽証したら 次の出番としては幕間(休憩)を挟んで暫くしてから。
その間に他の役を演ることがないので有難いことに休憩中もミニーでいられるんですね。
で、休憩中にお茶場で美味しそうなお菓子の差し入れを見つけた私を森さんは一部始終見ていて、それに気づいた私に「まだ食べちゃだめ。まだ幸せ感じちゃだめ。」って笑いながら制したんです。
つまり、幸せな日常に戻ったら勿体ないって。
ミニーの葛藤や苦悩を持続させることが2幕に役立つからと。
私は泣く泣くお菓子を手放しましたとさ(笑)
でもね、そういう集中力、持続力って大事ですよね、特にこういう作品は。
もし上手く日常から離れられなかったら5分でも10分でも、開演前に1人で黙って集中する時間を作って。とも言われていたので、最初に一緒に出るハマコさんとそんちゃんさんと私は、開演前のスタンバイから龍之介のオープニングソロの間をその時間にあてていました。
他の演者さんたちもそれぞれ集中し、毎回「この1回」に全てをかけていたからこその公演だったと思います。
だってこんなに毎日緊張感があって、いい意味でピリッとした空気がある現場って初めて!
それもこれも、森さんがいて下さったから。
そして誰ひとりとして気を抜くことをしない座組だったからこそ。
その1回1回を、本当にたくさんのお客様と共有できたことをとても嬉しく、誇りに思います。
こちら東京初日の夜、森さんとのツーショット☆
照れてなかなかカメラを見てくれないし、私も私もーってツーショット撮影待ちしている女性陣を前に苦笑い(笑)
女性楽屋にノーツ言いに来て下さったときもドアの隙間から話してて「どうぞどうぞ、入ってくださいよ」って促しても入口付近までしか入らず、ノーツ終わりにボソッと「ここ、居づれぇーっ」って逃げるように去っていきました(笑)
そんな森さんが女性陣は大好きで、勝手に森さんグッズを作ろうとしたほど!!
ちょいと余談。
コップのフチ子さんに対抗してコップのシンタロウくんを作りたかったのですが、調べたところオリジナルは作れないみたい。。
で、色々調べてボールペン(ペンの上にシンタロウくんを立たせて頭をカチカチ押すタイプ←って書いてて思ったけど、ちょー失礼だね (^◇^;))ならいけるか?ってなったのだけど…
最低発注数が1000本とか10000本とかからだったので諦めました(笑)
そんなシンタロウくん…ぢゃなかった森さんと、大千秋楽の打ち上げでもツーショット撮ってもらいました!
でも本当に、ミュージカルっていいなって思って下さったみたいっ♥
また絶対ご一緒したいっ!!
もちろん、ミュージカルじゃなくてもっ!!
This is not over yet
あらためて。
この作品、この座組、この役に出会えたことに感謝。
この作品に関わって下さった全ての方に感謝します。
とはいえ、クレイグさんという名も架空のキャラクターなだけで、実際にああいった新聞記者などのマスコミは沢山いたし、誇り高くパレードを待つ人々も、傍聴席で怒りを露わにする人々も、実在した人たち。
私が演じた売春婦のニーナ・フォームビーも、メイドのミニー・マクナイトもそれぞれ懸命にその時代を生きていました。
時間にしたらお客様の前に出るのはほんの少しでしたが、とても濃厚な時間を過ごすことができました。
それは辛くもあり 同時にとても幸せなことでした。
そして、この作品をご覧になった皆さまが、辛い苦しい思いをしたと同時に何かを考えるキッカケになってくれていたとしたら、演劇をやっていてこれ以上の喜びはないのです。
This is not over yet
まだ終わりじゃない
まだ終わりじゃない
このことを繰り返していけない。
自分の思う正しい道はなにかを、冷静に見極めなくてはいけないなと。
人の意見に触発され、流されることのないよう。
情報社会の世の中ですからね。
良かれと思ってむやみやたらに情報をシェアすることにも、以前より慎重になるんじゃないでしょうか。
そんなことからでいいんです。
「パレード」を観てそんな気持ちが湧いてきたならば、嬉しく思います。
長くなりましたが、これでお別れ。
お付き合い、ありがとうございました!!
☆出演情報☆
ゲスト出演いたします♪
YUKA & SAKI Live"Face TWO Face"
2017,7,18(Tue) Open18:30/Start19:00
LIVEHOUSE APIA40 (学芸大学駅より徒歩約10分)
Charge¥2,500+1drink
ミュージカル「MEMPHIS」
2017年12月 新国立劇場 中劇場
*公演スケジュール、出ました!
こちらでのチケットお申し込み、スタートします!
チケット一般発売7月29日(土)10:00〜
清水孝宏 3rdアルバム「一輪の花のように」
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