お見送りをしてきました | 飯野めぐみオフィシャルブログ「いいめぐのあえたらいいな…」Powered by Ameba

お見送りをしてきました

今日はね、かなりの早起きをしましたよ。
実はね、大事な人の葬儀だったのです。



「貴婦人の訪問」東京公演を終えて束の間のお休み中だった私は6日の夜もなにやら夜ふかししておりまして、多分寝たのは朝の5時過ぎ。

翌日は観劇予定だったのでヤバイヤバイ!と思いつつ、10時くらいに起きれば大丈夫かなーと思っていたのね。


翌日。
7日の早朝、母からの電話。

普段はメールや着信にも気づかず爆睡している私が何故か起きて電話に出たのです。


「ばあちゃまがさっき亡くなったの。」




誰かが亡くなったことを聞いたときって、衝撃を受けたり泣き崩れたり、そんなふうになるんだろうという勝手なイメージがあったのね。

でも、実際は慌てることも取り乱すこともなく、「ん?あ、はい。え?で?どこに行けばいい?」みたいな、変に冷静な自分で。

実感がありませんでした。



とにかく着替えるだけ着替えておばあちゃまのいるホームに向かいました。

おばあちゃまは眠っているようでした。



母の話では、おばあちゃまは「痛いのは嫌だから何かあっても延命処置しないで。理想は「次子さーん、朝ごはんの時間ですよー!」って部屋に迎えに行ったら死んでた、がいい。」って言ってたそうで。

とっても健康でどこも悪いところはなかったのですが、ここ最近 少し食欲がなかったりしてたらしく、翌日(7日)の往診で診てもらって点滴しましょうかって言ったら「痛いのはいやよぅー」と言ってたそう。

7日の朝は血圧などなんの異常もなく、車椅子に乗せて食堂まで連れて行ってもらい、お食事を前にじゃあいただきましょうと「はい、次子さーん、お口開けてくださーい」って声をかけたら

亡くなっていたようです。



ほんの数分の出来事で、眠りについたかのようにすぅーっと、穏やかに逝ったんだって。




90歳になったばかり。
お酒が好きで、歌うことが好きで、若いイケメンくんが好きで(笑)
最後まで女性だったおばあちゃま❤︎



最期のご挨拶をしにホームの皆さんが次々と部屋を訪れてくださり、涙しながら感謝とお別れを告げてくれました。

感謝するのはこっちの方です!
でも皆さんが口を揃えて、こんなに楽しい方で こんなに静かにお亡くなりになった方は初めてです。寂しくなります、次子さーん、ありがとうー!って言ってくださり、とっても愛されてたんだなぁと嬉しくなりました。



自分の理想通りの設定で亡くなったおばあちゃま。
そして不思議なことにすごいタイミング。


俳優という職業は親の死に目に会えないと言われますが、稽古中だった母は偶然にも稽古休み。
私は福岡入りの前日。妹も泊まりの仕事に行く直前。

なので、まだあったかいおばあちゃまに会えたのです。


思えばおじいちゃまのときもそうでした。
本番前に毎朝お見舞いに行ってた母でしたが、「それじゃ行ってくるね!」って病室を出る直前に息をひきとったそうです。
しかも葬儀がちゃんとできるように休演日直前に。


なんとまぁ娘のことを思って計算してこの世をあとにした夫婦。




もうひとつ感謝したいのが、母が忙しい時期だったってこと。


実はおばあちゃまが亡くなって、何よりも心配なのは母でした。
「大丈夫?」と言ったらこのまま崩れ去ってしまうのではないかとも思ったのですが、声をかけてみたら「実感がない」と。

「パパ(私にはおじいちゃま)が亡くなったことも未だに実感ないもん。不謹慎かもだけど、頭の中では歌詞を覚えなきゃって考えてる」と。



良くも悪くもこの現実を考えている時間がなく仕事をしなくてはいけない。

それが今の母には支えになっているんだと思う。
多分わたしも。


都合のいい考え方かもしれないけど、仕事を休んだりすることはのぞんでないと思うし。




しかもね、焼き場がいっぱいらしくすぐに焼けないということで、予約が取れたのが12日の朝。

なんと、母は稽古休み、私は福岡から戻った翌日、妹も午後から仕事。

なので、最期のお見送りもできたのでした。

お化粧もね、メイクアップアドバイザーの資格を持つ妹が丁寧に綺麗にしてくれて、こないだよりも笑っている気がしました。



お経を読んでいただいてる間はいろんなミラクルが起こり、焼き場では面白エピソードで思わず笑っちゃったりして、変にしんみりせず、実に末次家らしいお見送りだったと思います。

馬鹿笑いするの大好きだったもんね。



今頃はおじいちゃまと再会してラブラブと、大好きだった海外旅行に出かけてるかもね🎶

でも、たまには私の舞台も観に来てねってお手紙を書いて渡したので、来てくれるかもなー。


…ってか、ひとまずおばあちゃま1人で博多までついてきてくれたかもね。
小倉の伯母のところにも一緒にきて、地元を懐かしんでたかもしれない。




いっぱい涙も流したけど、いっぱい笑って、いっぱいおばあちゃまとのことを思い、話しました。


やっぱり、実感はないな。
きっとそのうち、ふと思うのかもしれないけどね。




年賀状はね、母と妹は作る前だったのですが、私はもう作ってしまったあとだったし こういうお仕事だし、作ったんだったらちゃんと書きなさいと母にも背中をおされ、書くことにしました。

もちろん、もう書いてくださった方がいらしたら喜んで受け取らせていただきます。



おばあちゃまの血は、私の身体にも流れているからね。

おじいちゃまと旅行してようが、実はおじいちゃまもおばあちゃまも私の中にいるんだと思うと、寂しさも溶けていく気がします。


これからもずっと一緒に。
私と同じことを感じて、見守ってくれるでしょう。


90年、お疲れさまでした(^ ^)











☆出演情報☆

プレビュー公演  シアター1010
2016年11月3日(木)〜5日(土)
東京公演  シアタークリエ
2016年11月12日(土)〜12月4日(日)
福岡公演  キャナルシティ劇場
2016年12月9日(金)〜11日(日)
名古屋公演  中日劇場
大阪公演 シアタードラマシティ



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2017年5月上演決定!

日本版演出:森新太郎
作:アルフレッド・ウーリー
作詞・作曲:ジェイソン・ロバート・ブラウン
共同構想・ブロードウェイ版演出:ハロルド・プリンス
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