たまには抗えないこともあるもんだ | 飯野めぐみオフィシャルブログ「いいめぐのあえたらいいな…」Powered by Ameba

たまには抗えないこともあるもんだ

今日はね、なんとも言えない感覚を味わいました。

いや、当たり前のことといえば当たり前なことなんだけど。。




ダブルキャストの作品、これまでも何度か出させていただきました。


例えば「Love Never Dies」などの、自分はシングルで、プリンシパル数名がダブル。


例えば「Count Down My Life」の全員トリプルキャストだけど、メンバー固定のチームキャスト。


例えば「Sign」の全員ダブルキャストで、メンバーシャッフルな公演。




1つ目のはね、正直あまり ダブルキャストの人と芝居で絡むことがなかったから、こちら側がやることにさほど変わりはなかった。


2つ目のは、稽古中、他のチームの色々を観て笑ったり盗んだり 勉強することはあっても、芝居の相手は変わらなかったから、これまた本番中に大きく変化することもなく。


3つ目は、、、ちょっと説明しづらいけど、オムニバスだったし期間が短かったからかなぁ、、やはり芝居が大幅に変化することはなかった。


どれをとっても、その日の感覚で多少の変化はあり、そしてミュージカルなので歌っていることが多かったのも共通してるのかな。






前置きがながくなりましたが、1789

今回わたしが演じているポリニャック夫人はほぼ歌がありません。
踊りは皆無です。

そして、マリーアントワネットと親しいので、ポリニャックが出る場面では必ずマリーアントワネットがいます。

芝居パートです。



で。

今回アントワネットはダブルキャスト。


はなさんとは以前コンサートでご一緒したくらいで、ミュージカルでは初共演。

でも今回も「いいめぐ~」と呼んでくれて、芝居での絡みもあって仲良くさせてもらってます。


かなめさんとは初めましてですが、歳も近く(私のほうが年上でビックリしました 笑)それぞれ、「りかさん」「めぐさん」と呼び合い、結構早い段階から仲良くなりました。



でね、当たり前だけど、違う人が演じるのだから、それぞれ芝居は違うわけで。

でも、稽古場で演出を受けている時点ではこれまたマリーアントワネットに大きな違いはなかったし、
私への演出も「マリーアントワネットに対してのポリニャック」のカタチというか方向性というか、そこはお二人に対してさほど演技の差はなかったのですよ。



ところが、幕が開けて、東京公演1週目過ぎた辺りから、2人のアントワネットがそれぞれにどんどん深まっていって。

今までお芝居オンリーで、ここまでダブルキャストの人と絡むことがなかったから、だからこその新感覚ではあるのだろうが…


私も器用じゃないから、とにかく小池さんの演出に添いながら その時受けた印象で台詞のニュアンスやテンポを変えたりしてる(というか変わっちゃう)んだけど。


まぁ、ここまでなら普通のこと。




今日のマリーアントワネットははなさんだったのね。

2幕のとあるシーンでふと、マリーに同情しちゃったの。

そしたら、自分の利益の為とは言え、ちょっと言い過ぎたかなって思って。

そしたら

芝居が変わってしまった。



そのシーンは1度捌けて、いつものモードに切り替えようと思ったんだけど…

はたしてそれが正解なのかわからなくなってしまって。


袖に捌けている間も舞台上での時間は流れていて、見えてないけど同じようにポリニャックにも時間が流れていて。



このままの気持ちを優先させると、小池さんが思い描いたものとは少し離れてしまう。

でも、今のシーンで感じ演じたことをなかったことにはできない。


次の出番までの間に袖で悩み、考えた結果、元に戻そうと思った。
ただし、なかったことにはせず、あのときの同情ありきで それでもなお、ポリニャックの「生き延びる!」という意思が勝ったのだとつじつまを合わせて。



で、(ポリニャックとマリーアントワネットの)ラストシーン。

はなさんマリーの意志の強さと、やさしく静かな笑顔に…ポリニャックは負けました。

「お元気で」と見限ったのは自分なのに、悔しさと哀しさが入り混じり、思わず奥歯を噛み締めました。

ふと気を抜いたら目に涙が浮かびそうだったので。




演出の意図としては…ダメだったと思う。

でも、袖から見ていたメンバーから「今日のいいね、好き」とも言われた。

そして、私個人としてはこの感覚は大事だと思った。


人の台詞や仕草で心が動かされることは芝居をする上でなくてはならないことで、だからこそ次の台詞が出てきたりするのだから。

だけど今日は、思わず演出よりも心に従ってしまったことに驚いてるし、なにか大切なことを味わえた気がして、不思議な不思議な感覚だったのでした。






こんな裏話というか、役の心情ならまだしも それを演じる役者の心情なんか知りたくもないかもしれないけど、最近いろんな芝居を見たり話したりして刺激を受けてるせいか、「手の届かない 憧れのもの」に触れられた気がして、なんていうか


そう、きっと

興奮しているのだと思う。



それをどうしても記しておきたくて、読み手のことをあまり考えずにつらつらとブログに書いてしまいました。

しかもこんな真夜中に。

明日も12時開演というのに(笑)










☆出演情報☆


「1789  ~バスティーユの恋人たち~」

一般前売り開始  2016年1月30日(土)
1789PV




「KinkyBoots」
2016年7月21日(木)~8月6日(土) 新国立劇場 中劇場
2016年8月13日(土)~8月22日(月)オリックス劇場

チケット一般発売日
東京公演 4 月9 日(土)10:00~
大阪公演 6月11日(土)10:00
※本公演のこちらでのチケット受付はございません。

※新ビジュアル公開‼︎




「貴婦人の訪問」再演
プレビュー公演
一般前売り開始  2016年9月2日(金)
東京公演
一般前売り開始  2016年9月3日(土)

※本公演のチケット受付開始は追ってお知らせいたします。
※東宝HPより新ビジュアルと前回動画がご覧いただけます。




清水孝宏 3rdアルバム「一輪の花のように」

iTunes、Amazon、レコチョク、Music.jp、等
飯野めぐみがカバーした「絆」含め、全曲ダウンロード販売中♪



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