愛しいあのひと
「貴婦人の訪問」最終章。
私の愛しいアルフレッドと、私の大切なクレアのこと。
3人とも私、初共演でございました。
まずは若い頃のアルフレッドを演じた寺元健一郎くん。
てらと出会う前、周りのみんながてらのことを「面白いやつ」と声を揃えて言っていたのだけど、ホントに面白くて 自由で 発想が豊かな人でした。
アンサンブルでもポジションが近かったりペアを組んだりもしていて、しょっちゅう笑わせてくれてました(*^^*)
(本人はそのつもりはないのだろうけど笑)
袖での元気っぷりも楽しくて、先輩後輩カンケーなくちょっかい出したり出されたり。
愛されキャラなのねん( ´ ▽ ` )ノ
初めて会ったのは歌稽古だったんだけど、伸びのある透き通るようなキレイに響く歌声にびっくり!
なんならちょっと嫉妬したくらい(笑)
あと、負けてらんないっ!って気合い入った瞬間でした‼︎
芝居のお稽古では 最初は(私のが先輩だから)遠慮してたみたいだけど、芝居を重ねるにつれ 黒豹っぽさも増し、引っ張ってくれるように。
…黒豹だけどやさしい黒豹、そしてここのだけの話ちょっと犬っぽいかも(笑)
それからちょっとした仕草とかをさりげなく祐さんに近づけてたりして。
友情ソングでふと見せる苦悩の表情にはアルフレッドの葛藤が見え隠れしていて、それを目の当たりにしてからの裁判シーンでの動揺はよりリアルに感じられました。
17歳のクレアには気づけなかったのね、ごめんね。。
原作読んでも若い頃のことはあまり書いてないし、祐さんやかなめさんの演るアルフレッドやクレアの姿からヒントを探してみたり。
最初の森のシーンでも、自分たちが歌いだすまでの長い時間に涼くんが動きをつけてくれたのですが「不自然。愛し合ってるように見えない。日本人っぽい(笑)」とかいっぱいノーツをもらって、よく残って練習したっけ。
初日の幕があく頃には信頼関係ができてたので、どんな動きをしても どちらかが危うくなっても、ちゃんと助け合い 支え合うことができました。
1度だけ…
リンチシーンでアンサンブルとして出てるてらと目が合ったときは、お互いちょっと動揺したけど(^◇^;)
でもほんとに
相手役がてらでよかった(>_<)
大人になったアルフレッド・山口祐一郎さんは、これまで私の中で「ドリーミング」の火の精や、「CATS」のラムタムタガー、それからハムレットのイメージが強かったのです。
母とはハムレットとハムレットの母として共演してたりするので 小さい頃にお会いしてたりしてるのですが、大人になってから話すのは今回が初めて。
稽古場から「似てるねー」とは言われてたのだけど、クリエに入った辺りでよくよく話を聞いたら似てるのは顔だけでなく、芝居の仕方や仕草までミサさんそっくりなんだって!
だから芝居中で対面したりするとふと自分が若返ったような不思議な気持ちになる
とおっしゃってて、私も不思議な気持ちでした(*^^*)
祐さんアルフレッドと目が合うのは最初の森と、裁判のシーン。
森での祐さんは優しい目をしているけど、悲しそうで 弱々しく微笑んでる姿にいつも「どうしたの?元気を出して?」って抱きしめてあげたくなっちゃうのでした。
裁判では戸惑いの目でアルフレッドを見る私に、必死に謝ろうとしてるその姿が苦しそうで、やはりあのときのことをとても後悔してたんだなって、客観的には思えるのです。
公演の途中から、私が1度逸らした顔をもう1度祐さんに向けるようになったのですが、手を伸ばしてくれて。
そのあと市民たちに囲まれてしまい その手をとることは叶わないのですが、それを見て以来、納屋でのことは本当に事故だったんだと感じるように。
というのはあくまで私の妄想ですが、アルフレッドが納屋で クレアの手を誤って振り払ってしまい、そのショックに後ずさりしたクレアが階段から落ちそうになったのを咄嗟に捕まえようとしたんじゃないかなって。
そう感じてからは、落ちる前の1人芝居はそんなことを想定しながら演っていたのでした(*^^*)
そして、恐れ多くも私なんかが分身をやらせていただきました、クレアな涼風真世さん。
舞台に対する真摯な姿、あのエネルギー、プライベートはチャーミングで優しくて、周りへの配慮を忘れない、キレイでカッコイイかなめさん❤︎
以前も書きましたが、パーティシーンの後半、クレアが階段をのぼって去って行こうとするときのオーラと睨みは鳥肌もんでした。
ほんとに冷や汗でる(^◇^;)
それとは違った鳥肌ポイントがもうひとつ。
クレアとして唯一アイコンタクトができるところが1幕ラストナンバーの途中にあるのです。
すごく緊張感のある、でも背中を力強く押してあげるような、大事な一瞬。
かなめさんは 私のエールを受け取って勇気に変えたような日もあれば 心が通じ合ったように微笑んでくれる日、恋心を思い出して瞳を輝かせる日など、様々。
大千秋楽、精一杯のエールを と思ったら、いつもよりしっかりとかなめさんの手を握ってしまいました。
かなめさんも一瞬ぎゅっと握り返してくれたような。。
そんなかなめさんから大千秋楽に聞いた衝撃の事実。
娘のジュヌビエーブが生まれていたとしたら、ニクラスと同級生なんだって( ̄O ̄;)
なぁーにぃーっ⁈
っつーこたぁ、アルフレッドさんよォ。
あーた、完全なる二股じゃないっスか!
まぁね、原作とミュージカルは時間経過や設定が異なるところもあるし、突き詰めちゃうと辻褄合わなくなるところもあるので実際のところわかりませんが…
それを聞いたら、裁判や納屋からの落下、リンチシーンなど、ほんとに辛くて。。
でもさでもさ、昨日台本に色々書き込んだりしてるときに思った。
(というより、それじゃあまりにアルフレッドがクズ過ぎて辛いので、そう思い込むことにした笑↓ )
※あ、今更ながらまたまた妄想モード突入です(^◇^;)
アルフレッドの両親やマティアスの両親、そしてマチルデの両親が手を組んで、アルフレッドとマチルデを結婚させようとしててさ。
親に逆らえないアルフレッドは、クレアを愛していながらマチルデともデートしてたんじゃないかと。
その間、マチルデはなんとか自分を選んでもらおうと必死だっただろうけど、アルフレッドはキスもしなかったと思うの。
でもアルフレッドも、自分のことを愛してくれて 一生懸命尽くしてくれるマチルデに好意も抱き始めていたんだろうな。
クレアの妊娠がわかる前、(妄想内の色々な都合上 勝手な設定で)クリスマス辺りにマチルデとデートしたとき1度だけ関係を持ってしまって…
責任とらなきゃ的な?(-。-;
(したたかだな、マチルデちゃん)
で、それだけで後悔の念や後ろめたさに苛まれていたところに追い打ちをかけてクレアの妊娠発覚!
アルフレッド、パニーーーーック‼︎‼︎‼︎
((((;゚Д゚)))))))
その後、裁判では両親の言いなり、納屋での落下事件も大人たちがカタをつけてクレアを追い出したくせに、アルフレッドには「愛想つかして出てった」とか嘘をついてマチルデとくっつけたんじゃないかと踏んでいる。(今のところそんな予想。予定。でも予定は未定。)
アルフレッドは、「流産させたのは申し訳ないけど、クレアが生きていてくれてよかった。あんなひどいことをしてしまったんだ 愛想つかされて当然だ、僕といるよりもっと幸せにしてくれる人がいるはずだ」とかなんとか自分に言い聞かせ、マチルデと結婚し、すぐに子供が出来た。
…という都合のいいストーリーにすると、アルフレッドはギリギリ二股をかけておらず、ギリギリ同級生の子が産まれるという時系列。
どう?これどう??
( ̄+ー ̄)
私はクレアだからなのかもだけど、やっぱりアルフレッドに愛されていたんだと信じたいのですよ。
確かに魔は差したかもしれない。
クリスマス前のデートで、マチルデから突然キスされて(←これも勝手な妄想ね笑)、魔が差して甘い雰囲気にのみ込まれたのかもしれない。
でぇーもぉー(←これ、祐さん風にどうぞ。)、アルフレッドはクレアを1番に想っていて、心の底から愛していたんだと思うのよっっ‼︎‼︎‼︎
。・゜・(ノД`)・゜・。
しまった、、
夜中モードでアツくなってしもた。。
カーテンコールでね、祐さんとかなめさんが腕を組んで出てくると、ラストで若いアルフレッドとクレアが結ばれて幸せいっぱいのその先の姿に見えて仕方なかったのです。
それは死んでしまったアルフレッドの夢なのかもしれない。
死んだアルフレッドの傍で見たクレアの夢だったのかもしれない。
でも、幸せそうな2人の笑顔を見ているとあの結末から少し救われるというか、「よかったね」と心から喜んであげたくなるの。
だからカーテンコールのあの瞬間は、私はまだクレアで、大人になった自分を見守るような穏やかな気持ちになれて、いつも嬉し涙がこみ上げそうになっていたのでした❤︎
余談ですが、レーナを演じた子役ちゃんは海外ではジュヌビエーブとして 若い2人と共に出てくるんだって。
日本ではその演出にはしなかったのですが、カーテンコールに出られる日は美菜子ちゃんも璃乃ちゃんも、てらと私がバルコニーにスタンバイするのを袖の階段下からお見送りしてくれてたのです(*^^*)
美菜子は安定感&安心感、璃乃は瞬発力。
2人とも純粋で可愛らしいレーナでした❤︎
楽屋や幕裏での私の動きや発言がツボだったらしく、いつもケラケラ笑って楽しんでくれてて。
あたしゃ、幸せだったよ( ´ ▽ ` )ノ
さてさて、これにて全員ご紹介いたしましたよね?
最後になりましたが、この作品に携わったスタッフさん、オーケストラさんをはじめ、全ての方々に感謝です。
そして、夏の暑い中、雨で足元が悪い中、連日劇場に足を運んで下さったお客様。
応援してくださった皆様。
本当にありがとうございました。
ミュージカルとしては珍しく、いい人が全く出てこない、救いのない作品(^◇^;)
ともすれば身近で起こりうる、いや、すでに自分もそうなっているかもしれないという、人間の愚かさ、集団心理の恐ろしさを描いた「貴婦人の訪問」
ご覧くださった皆さまがどんなことを感じ、どう考えたか、
2回以上観た方はどんな風に感想が変わったのか、
許されるのなら聞いてみたい(>_<)
気づけば季節も夏から秋へ。
ひとつの作品が終わると必ず寂しさはあるものなんだけど、始まりがあれば終わりがあるもの。
そして
終わりがあれば始まりもまたあるはず。
来年の再演、このメンバーで出来ることを願って。
また逢う日まで。
☆出演情報☆
「貴婦人の訪問」
2015年7月27日~9月13日
☆全公演、無事終了いたしました。
ありがとうございました。
公式HP
※舞台映像が見れます。
「配達されたい私たち」
2015年10 月27日(火)~11月1日(日)
中野ザ・ポケット
9月1日より一般発売開始!
「三姉妹ライブ 第三弾」
12月5日(土) 2ステージ
GINZA Lounge ZERO
※お申込みは詳細発表ののち、受付開始いたします。
清水孝宏 3rdアルバム「一輪の花のように」
iTunes、Amazon、レコチョク、Music.jp、等
飯野めぐみがカバーした「絆」含め、全曲ダウンロード販売スタート♪
《各種チケットお申込み》
iimegu.horipro@gmail.com
件名に作品名を
本文に
①お名前
②ご希望日時
③枚数
④ご連絡先(メールアドレス可)
⑤チケット郵送先
※郵送には別途500円頂戴いたします。ご了承下さいませ。
以上を明記し、上記のアドレスまでお申し込み下さい。