思い出を語ろうか | 飯野めぐみオフィシャルブログ「いいめぐのあえたらいいな…」Powered by Ameba

思い出を語ろうか

サンセット大通り



なかなか発表されないアンサンブルキャストをチラシで見たときには、あまりの豪華さにビックリしたものでした。



情報公開も遅かったので大阪千秋楽のチケットがすでに取れなくて、お客様には申し訳ありませんでした。


劇場でたまたま遭遇した方々には「出ると思わず先にチケット取っちゃいました…」と謝られたりも。


私からチケットを取ってくださるのもとっても有難いことですが、もう観にきて下さるのならそれ以上に有難いことはありません。


本当にありがとうございました!





このブログでも稽古場から色々と書いてきましたが、本当に濃密で贅沢な時間でした。



過去、こんなに芝居のことで毎日頭をフル回転させただろうか。

寝ても覚めてもサンセットのことだけを考えていたことなんてあっただろうか。



そう思うと、目から鱗な発見が沢山あった、ありすぎた現場でした。




演出の鈴木裕美さんは最初
「(向こうの)セットの豪華さに度肝を抜かれました。

けど今回のセットはごくごくシンプルです。
よって、お客様に観ていただくのはあなたたちのお芝居だけです。」
とおっしゃいました。



サンセット大通りの物語がとても人間くさくて、それを裕美さんが一人一人の心理描写をとっても大事に、繊細に
造って下さり、結果 芝居色の濃いミュージカルになったと思います。


「役としての嘘はいいけど、役者の嘘は一切要らない。」と言われた言葉を胸に、稽古場でも舞台上でも一瞬一瞬を生に感じていようと思いました。





観にきてくださったお客様にも気づいて下さった方々がいらしたと思いますが、サンセットにいたキャラクターの誰を見ても、それぞれにしっかりと人生(ストーリー)がありました。


シーンごとだけではなく、ジョーと同じように頭から最後まで。



それを可能にしてくれた裕美さんに感謝です。






photo:01


こちら大阪の舞台上から見た客席。

こんなシリアスな作品でも、東京と大阪とでは笑いのタイミングが違ったりして面白かったです。





私は今回、アニータという衣装係の女性を演じました。


実は最初アニータは「スタッフ」というくくりだけのキャラクターだったんです。


いろんな話し合いの末、衣装さんにおさまりました。





キャスティングの決め方も実に面白かったです。




普通は(まぁ何が普通かわかりませんが)歌稽古で、チビソロのキーとか、そういうのも含めて演出家や歌唱指導が振り分けをするんだと思いますが…


今回は裕美さんが、役名とそのキャラクターをひとつひとつ説明してくださり



「みんな、どれやりたい?」って。




これにはみんな「えーっ!選ばせてもらえるんですか⁈」と声をあげて驚きました(笑)


もちろん最終決定は裕美さんがしてくださいましたが、決まってみたら誰もがしっくりくるキャラクター。


裕美さんと初仕事の人たちも既に中身を見抜かれてるんじゃないかってくらい(^_^;)







私のやったアニータもとっても自分に近いキャラクターで、裕美さんと話したときも「ほら、よくこういう人いるじゃん」ってアドバイスをもらいました。
(裕美さんの中にはそれぞれの役のイメージモデルが実在するらしい(笑))

アニータも、裕美さんの中では実在の人物でイメージしてる人がいるんだろうけど、私にも共通するとこがいくつもあって。


だからわかりやすかったし、演じやすかった(笑)

photo:02



また愛すべき役が増えました☆







さてさて、そのアニータとよく一緒にいたのが水野貴以ちゃん演じるリサ。

リサはいつも忙しそうにパタパタ走り回ってるAPさんで、お互い忙しい合間をぬって一緒にコーヒー飲みに行ったり、恋愛相談したりしてました。



2人とも恋人いない設定で、これまた仲良しのベティ(彩吹真央さん)の恋愛相談を聞いては羨ましがってたのでした(笑)

photo:03



貴以とはマルグリットのときはほぼ絡みがなかったのですが(あ、オープニングのダミーの時お腹蹴られてたっけ)、今回は打って変わって絡みまくってました。


ゲラな(笑い出したら止まらない)貴以と絡むのは面白かった☆







そしてもう一人、私がよく絡んでいたのが、エージェントのモリーノ(若泉亮さん)。



稽古場での初っ端では、アニータはモリーノの部下って設定にしようと話し合ったこともありましたが、お互いの関係性がもっと柔軟にできるように信頼関係だけをそのままに部署を変えることに。




ドラッグストアのシーンでアニータがモリーノのハゲ頭をペシペシするシーンは「生音がペシペシ聞こえてきて、思わず笑っちゃいました~」というコメントをよくいただいたものです。



実はあれねー、なんだか色々悩みました(笑)

ジョーがベティに歌う「生意気な態度の若い子を見るたび~」って歌詞にかけて動いてたんですが、生意気な態度が無礼な態度に見えてしまい、どうすればいいのか最後の最後まで悩んだとこでした。


あと、いかに痛くなく音を出すかって問題(笑)

photo:04



若さん、毎日失礼いたしましたm(_ _)m








もう一人、何気に結構絡んでたアダム(高原紳輔くん)。


才能ある若い劇作家アダムはリサに一目惚れし熱心に口説いていたのですが…

そういえばあの2人はその後付き合ったのかな(笑)

一幕終わりの新年会のシーンではベティとアニータで2人をくっつけよう作戦を実行してたんですけどね~(^ー^)ノ



ちなみに彼は歌稽古の段階で高い声が出るってことでアダムに。

ご記憶にある方もいらっしゃるでしょうが、一幕でジョーに「🎶~なんでも書けるよ」と急にいちオクターブ上げて歌うシーン。


稽古場で裕美さんがぽろっと「急にいちオクターブあげて歌うってできるのかな?」と言ったところ、できてしまったしんちゃん。

その時誰もが心の中で「アダムは高原くんに決定」と思った瞬間でした(^◇^;)



あと、二幕あたまではチャラい警備員の役もやってましたが、実際の彼はチャラくないですからね~
(たぶん…ね)
photo:05



それにしてもこの写真、しんちゃんどこ見てんだ⁈(笑)






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