ステキな仲間
「蜘蛛女のキス」って難しいといわれてる作品なんですが、なんといっても大変だったのは
やっぱりモリーナ&ヴァレンティンだよね。
キョウヤさんは稽古前半は違う公演に出演で、稽古これてなかったし。
やっと参加できた頃には一幕出来上がってて
参加して四日後には二幕も出来上がって
なのにキョウヤさん、出来ちゃうんだもん!
台詞量も難曲もあるヴァレンティン、相当な努力があったのは想像以上でしょうが…
そんな顔みじんも見せず、むしろ爽やかな笑顔。
そしてさりげない気遣い。
そんなキョウヤさんから沢山の刺激をもらい、沢山支えてもらいました。
ありがとう。
キョウヤさんのヴァレンティンは、熱くて、知的なとこと粗野なとこがあって、たまに見せる優しい笑顔にモリーナじゃなくてもキュンとしてしまう、ステキなヴァレンティンでした♪
そしてもう一人。
ほぼ出ずっぱりで、膨大な量の台詞に加えて歌も難しいモリーナを、全身全霊で演じたとっくん。
千秋楽のカーテンコールでの挨拶で、涙を流しながらしゃべってましたが、その涙はとても純粋に輝いてました。
本当に、本当に大変だったと思う。
毎日早くから稽古場に来て自主練をし、モリーナと向き合ってきたとっくん。
「みんなには内緒にしてたけど、毎晩吐きそうでした」と。
そんなの感じさせない元気な笑顔と探究心。
稽古場にいるどの女性より女性らしく、かわいらしい、とっくんにしかできないモリーナだったと思います!
私が演じたオーロラや蜘蛛女は、モリーナの頭の中にある記憶がデフォルメされた存在。
そう思ってモリーナの芝居や歌のニュアンスを研究させてもらってたんだけど、救いの手(や死の手)を差し延べなきゃいけないのに、一緒に切なくなっちゃうくらい、とっくんは大切に、繊細に、モリーナに命を吹き込んでたと思う。
ラストシーン、タンゴダンスで向き合うとこは、初めてしっかり見つめ合う瞬間。
その時の澄んだ瞳には吸い込まれそうでした。
おまけ…といったら本人が傷つきそうだけど(笑)
四枚目に写ってるアウレリオぶち。
千秋楽のとっくんの涙に、すごくいいタイミングで大きく鼻をすすり
振り向くと…
(オカマメイクの顔から)黒い涙が!!!
終わっちゃうのが、明日からみんなと会えなくなっちゃうのが寂しかったんだって(>_<)
実はとってもかわいいヤツなのでした(^_-)-☆
† 出演情報&チケット †
◆マルグリット◆
2011年3月11日~28日 赤坂ACTシアター
2011年4月6日~10日 梅田芸術劇場メインホール
チケット申込みは
iimegu.horipro@gmail.comまで