↑の続きです。
Kくん、今年から大学生になりました。
その小学生時代の話。


ゲームをやらせてくれるお友達の家に行きたくて、学童を自由に出入りする許可を取り付け、遊びに出掛けるようになってからというもの、どんどん宿題がぞんざいになっていきました。

お友達のお家に行ってもゲームができるとは限りません。
その子が「今日は公園行こうぜニヤリ」と言えばついていくしかない。

「オレが先にやるから見てろよ」
と言われてゲームの順番待ちしてるうちに、
「あ、もう塾行く時間だ!」と放り出される。
その日はまったくプレイさせてもらえなかった、ということもショボーン




お友達は学校から帰っても家には誰もいなかったそうで、寂しさを埋める相手を求めていたのかもしれません。
ときどきちょっとゲームを触らせてやれば意のままに連れ回せる手下を手に入れたようなものでしょう。
そして自分はしっかり塾へ通い着々とお勉強。

Kくんを見ているこっちはやきもきします。
学校の宿題はやらない、
塾の代わりにと入れられた学童は抜け出す、
成績はガタガタ、
と、どうすんだこれ?状態。


お母様としては、基礎学力を身につけるべき小学生時代にゲームにハマる事態は避けたい、だから購入はまだまだ、というお考えのようでした。
また、もし買ったら小さい弟くんと妹ちゃんが見ているだけですまないだろう、やりたがってなし崩しになるだろうという心配もありました。

ですが、どうでしょうか。
Kくんに限って見れば、これではお家にゲームがあるよりももっと事態がよろしくない気がしませんか?ガーン

お友達に振り回されて、自分の学力を犠牲にして。

その上お友達との間におかしな力関係ができてしまうというのは。

お友達は持ってても、うちはうち、ゲーム禁止です。
というのは素晴らしい教育方針に見えますが、もしこのころのKくんのようになってしまうなら、いっそゲーム機を買い与えた方がマシかもしれませんびっくり


反面、ゲーム禁止のおかげでKくんはよく本を読む子になり、高校卒業まで国語で苦労したことはありません。そういう利点はありました。

テレビにハマらなかったのは、三人兄妹なので自分ばっかりにチャンネル権があるわけではなかったからだそうです。
小さい子向けのテレビはつまらないから、その間は本を読んでいたということです。


結局、陳腐な感想になってしまいますが、

・ゲームを与えるのは早すぎも遅すぎもよくない
・ゲーム禁止にもいい点も悪い点もあり得る

と感じました。


(つづく)