↑の続きです。


男子高校生がお勉強や成績に関して

「大丈夫です」

と言っても信じちゃいけない。

むしろ追及して追及して、宿題も成績も全部見せろと迫らねばならない。


大丈夫です、やってます

とか

大丈夫です、やっときます

とか。

高校生だし、男子だし、と本人の意思を尊重して信頼していると…………あとで困った結果になるかもしれません泣


過去にとくに印象的な二人がいました。

その2人目のお話。



(ケース2)


旧帝大志望の公立高校生。

2年生の秋ごろに、友人からの紹介で教えることになりました。


お母様とその友人がもともとお知り合いで、

「うちの子◯◯大学に行きたいって言ってるのに、塾は行きたくないって言うの。大丈夫かしら?」

と相談を受けていたそうです。


じゃあ家庭教師は?と提案したらそれならやってもいいと本人が言い、友人が英語と国語の家庭教師を引き受け、数学は知ってる人に頼んでみますねー…………で私のところに話がきました。



本人と友人と私の三人で初顔合わせ。

そして書店の参考書コーナーへ。


1冊に絞ってそれを反復しよう、という方針にも賛成してくれ、本人と相談しながら今後使う問題集を選びました。



そしてまずはプランを立てることに。

全体を2~3周は解きたい。

もちろん単元によって難しさの違いも得手不得手もあるでしょうから、ゆくゆく柔軟に対応することにして、とりあえずの目安として


1週間あたり◯ページ分


と分量を決めてスタート。

よく真面目に解いてきました。はじめのうちは。

赤本も解きだしてからだったか、だんだんと遅れがちになりました。

プランの見直しも何度かしましたが、なかなかペースを守れない様子。


こちらも本気なので、週1回の準備に何時間もかけるわけです。進むべき範囲の問題を、どこで質問がありそうか予想しつつ。

なのに、その子はというと式を立て途中で「あと続きは分かりません」とか、そもそもまったく分かりませんとノートまっさらのまま来ちゃったりします。


で、まっさらで持ってきた問題なんか、解説しただけではこちらは不安なわけです。

本当に理解してくれたかどうか。

だからひととおり説明したあと

「じゃあ今、模範解答見ないで解いてみて」

と言うと

「いえ、大丈夫です

「時間がもったいないです、それは家でできますから」


真面目で優秀だからちゃんと解き直しもするだろうし、予定が押してて時間がもったいないのも事実だしで、じゃあ……と任せていたのですが。


受験の結果は………不合格。滑り止めの私立も。ショボーン

たられば論ですが、あのとき羽交い締めにしてでも

今!やれ!目の前で!

とやらせていたら結果は違ったのかもしれないと、心残りがあります。



結局、受験はすでに塾・予備校によって研究しつくされているので、塾・予備校の提供するパターンに乗っかっちゃった方が楽に合格できるんですね。

絶対に塾・予備校へ行けということではありません。

ですがこの彼のように「絶対塾はいや!」というのももったいないことかもしれません。


また、塾・予備校に行くか、家庭教師を頼むか、自力で頑張るか、どんなルートであっても、

「大丈夫です」と抱え込まないで、逆に自分のできなさをバーン!と大公開して誰か大人に助けを求める

そういうことも大切だと感じます。