この3連休、高野山では「こころにチャージ ろっぱらみつ」とう催事が行われていました。
朝8時にチェックアウトして朝からお散歩です。
阿字観は高野山東京で体験澄み、写経もあちこちでやっています。
そこで、どんな事をするかもわからず授戒に参加してみました。
大師教会で受付を済ますと、四国の巡礼メンバー(30人位)の団体さんと個人参加は私だけ・・・
みんな巡礼ファッションに身を包み、私だけが派手なオレンジセーターにお化粧バッチリで少々浮き気味で、やはりここは東京じゃないんだな・・なんて実感しました。
大講堂から授戒堂に移動しました。
授戒堂はろうそくの灯りがかすかに揺れるだけで真っ暗です。
シーンとしずまりかえったお堂の扉が閉められると、授戒が終わるまで外には出れません。
しばらくすると阿闍梨様が少し高い場所にお座りになり、南無大師遍照金剛とみんなで唱えます。
そのあとは阿闍梨様の言葉を復唱していくのです。
その段階で阿闍梨様
阿闍梨餅はよく知ってるけれど、阿闍梨様はどんな方なのかはわかりません。
調べてみると、苦行を終え弟子たちの模範になり高僧の事を言うようです。
その阿闍梨様からのメッセージがありました。
菩薩十善戒というわけですから、かなり厳しいお話しかと覚悟していました。
(1不殺生2不偸盗3不邪淫4不妄語5不綺語6不悪口7不両舌8不慳貪9不瞋恚10不邪見)
ところが私の大好きな月の話しをしてくれました。
13夜の月は満月から少し欠けているけれど美しいものです。
15夜が完璧なら13夜は少し足りていないけれど美しい。
人は生きているとどうしても人の悪口をいってしまったり、わかっていても小さな過ちを繰り替えてしまう。
人の心も13夜の月のように欠けていても美しく輝く事が出来る。
そんな姿を涙を流しながら仏様が見守っています・・・・
そんな話を真っ暗の中で聞くのです。
自分が犯してる小さな過ちを想いながら、安心感と優しいしい言葉に涙がこぼれました。
巡礼メンバーの代表者の人と私の名前が阿闍梨様から呼ばれました。
真っ暗な階段を上り、阿闍梨様の前に座り菩薩十善戒を直接受け取るのです。
これが今回の旅の一番のメインであり答えだったような感動の時間だったような気がします。
そしてこの日は新月と、なんか神秘的でした。