前回の投稿
前回の投稿では
僕の幼い頃の話を綴ったけど
僕は実の母親も実の父親も
恨んでいるわけではない
ただ、妹の父親は
妹には悪いけど
正直今でも恨みが残っている
結局妹は
母と僕の再出発を果たした約1年後に
母が引き取ることになった
妹の父親は酒乱だった
結局その後も酒に溺れて
妹を育てることができなかった
母を苦しめ苦渋の決断をさせた人が
実の娘を育てることもできなかったのだ
妹も当時は何が起きたのかわからず
その疑問に苦しみ
母が引き取った後も
そのしこりは消えることがなかった
話はかなり飛びますが
40歳前半の頃に僕は
仕事にも私生活にも
疲れていた時期があった
そんな頃に僕は妻から
ある有名な心理カウンセラーの
養成講座を紹介され
それにのめり込んでいった
僕はそれで初めて
自分がアダルトチルドレンだと知った
心理業界では
その原因の9割以上は
母親にあるという
僕もすっかり自分は
それに当てはまると思い込んでいた
実際に母親とは
母子家庭になってからは
ほぼ逆らうことはなく
僕は反抗期を知らないまま
思春期をやり過ごしていった
僕は結婚が早かったのと
妻が僕の母を嫌っていたこともあり
それ以降もどんどん
母とは疎遠になっていったなと
今振り返るとそう感じてる
だから余計に
母との関係性を改善しないと
アダルトチルドレンは
改善されないと思い込んでいた
突然ですが話は変わります
僕はワンピースという
漫画が好きでよく観るのだけど
ワンピースを知っている人にしか
わからない内容になってしまいますが
サンジというキャラクターが
主人公のルフィーの
仲間になるときのストーリーで
サンジが
「くそお世話になりました」
と父親代わりだったジェフに
伝える有名なシーンがあります
このご恩は一生忘れませんと続くのだけど
そのジェフというキャラクターは
サンジをコックに育てあげた人で
実の父親ではないが
サンジの中ではくそ親父的な存在
しつけや料理の修行に関しては
とても厳しかった人
サンジがそのジェフのもとから
立ち去ろうとするその前に
ジェフがサンジを呼び止め放った
その一言に僕は泣けてしまった
サンジ
風邪ひくなよ
そのあとにサンジは
「くそお世話になりました」
と涙をながしなから伝えることとなる
僕はジェフのこの
「風邪ひくなよ」というたった一言で
今でも目に涙が潤んでくる
妻はそれがなぜなのか
わからないという
僕もそれがなぜかと言われると
その当時はよくわかっていなかったと思う
でも今振り返ると僕は
今でも夫性愛に飢えているんだなと
わかってしまった
そんなことに気づいたのは
ここ最近の話し
何故なのか?
何がきっかけなのか?
正直わからないけど
それに気づかせてくれたのは
おそらくMの存在だ
Mは最初僕のことを
「○っくん」と呼んでいたけど
途中から「○○くん」と
呼ぶようになった
この呼び方は
実は僕の実の父親が
そう僕のことを呼んでいた呼び方
僕の名前を呼び捨てしなかった父
でもそれが妙に心地よかった
父の声はなぜかなのか
僕の魂を優しく包み込む感じがした
初めて電話で聞いて涙したのは
おそらく魂が反応したから
母性愛という言葉はよく聞くけど
夫性愛という言葉は調べても
ほとんど使われていることはない
だから余計に気づくのが
遅くなったのかもしれない
僕はMとこのような仲になるまでは
父親という存在に
自分の中で意味を持たせることが
できずにいた
だから自分という存在も
本当にこの世に必要なのか?
ずっと疑問を抱いていたのだ
自分は何でこの世に産まれてきたのか?
疑問を抱き拗ねていた
でも今では少しずつでも
生きていて良かったのかなと
思えるようようになってきた
Mが僕のことを
「○○くん」
と呼ぶようになった不思議な縁
Mは間違いなく僕の人生に
何か意味をもたらしているのかなと
思える出来事のひとつ
でも季節の変わり目とか
仕事で疲れたり
嫌なことがあったりして
僕が生きてること事態に
疲れたりしてしまうのは
過去に抱いてしまった
このような疑問が
ふと蘇ったりすることが
あるからなのです
そんなにいくつも
あるわけではないけれど
それが僕が精神が不安定になる
理由のひとつですね
ではまたね