黒木華主演の「凪のお暇」を見てから
なんか目に入って見てみた映画

「永い言い訳」2016年


本木雅弘主演、西川美和監督・原作・脚本というのと、黒木華との濃厚ベッドシーンがあるというのが当時の売りと話題だったみたいで、黒木華繋がりで私の目に飛び込んできた模様。


見てみたらベッドシーンは別に濃厚とも思わなかったし、ほんの数秒だったしで、日本ではこれを濃厚と言うのねと思ってみたり、これだけのシーンのためにテスト含め250回もテイクしたそうなので、映画づくりってすごい作業なんだなと改めて感じました。


見終わった感想としては、またまた不器用な男のラブストーリーを無意識に見てしまったなという感じ😅


でも映画になるくらいだし、モックン演じる幸夫は「実際のモックンにそっくり」とモックンの奥さんが太鼓判?を押すくらいのキャラクターということで、割とこういう男の人って多いのかなぁって思ってみたり。
そういう意味では、女性にとって男性心理を勉強するのにいい参考になる作品なのかなぁと思いました。


実際、私はやだなぁこんな夫って思ってしまったのよね🙄(→あえて人間の嫌な部分や弱いところを描きたかったみたいだから、この映画の狙いどおりの感想?なのかもだけど)


たぶん作家や表現者としては繊細で優しくて頭いいしセンス良くて見た目も素敵だし魅力的なんだろうけど、


夫としては幼いし、自信なさ過ぎるし、気難しいし、子供は欲しくないって言うし、不倫はするし、自分がどう思われてるかばっかり気にして、プライド高すぎるし、扱いに困る人だよなぁって。
可愛いから許しちゃったり、可哀想でほっとけないとかなりそうだし、なんかアテにならないし頼り甲斐はないかなみたいな。。。


最終的には幸夫なりに

「自分のことを大事に想ってくれる人を簡単に手離しちゃいけない。人生は他者だ。」と結論づけていたけれど。



他者だとは、他の人のもの=自分を大事に想ってくれる人のもの=その人に尽くしてこそ満たされるとか他の人たちと共有してこそだみたいなこと?



死んでからじゃないと気が付かないのかなとか

奥さんの人生という犠牲払ってまでじゃないと

愛せないのか?とか

死んでから愛されてもね。。

生きてるうちに普通に大切にして欲しいです。

と思ってしまった。



自分に自信が持てない、ありのままの自分を素直に認められない人ほど、自分を大切に想ってくれる人のニーズを満たしてあげることから始めたら、自分のことも愛せるようになるかも、そして相手のことを愛することができるかも。とかそんな感じなのかな?







すごいキャスティングだわ。深津絵里が出てはいたけど、これだけ?って役で、でも「幸夫の妻」という役どころが作品のキーではあるので、モックンと同等くらいの存在感ある女優さんじゃないとダメだったんだろうなと勝手に納得。あと娘役の女の子が最初のシーンから光ってるなと思ったら、凪のお暇に出てた玉季ちゃんでした。さすがこの頃から天才子役ぶり発揮してたのねと、今後も大物女優になる匂いがぷんぷんしました。


髪の永いモックン、役所光司に似てたw


役所広司(この作品には出てませんw)


イチャイチャシーン🎬黒木華は編集者の設定だったのね。先生って呼んでたから、幸夫が大学で教えてて、そこの生徒って設定なのかと思ってたw。黒木華がちょっと大人びた大学生くらいに見えたというか。でも作家と編集者の不倫ってのも確かにありがちで納得。



昔、アプリをやってたとき、やたらと死別した人とか離婚したばかりの人とか、なんならまだ別居中なだけとか、別居してるのも怪しいくらいの人とかとよくマッチングしてた時期があって😓ま、年齢的に確率上がるのは仕方ない部分ではあるのですが。

もう離婚してて嫌われてるのにMy wifeがなんとかって、未練タラタラで話されたりしてて、Exでしょって突っ込みたかったこととか思い出してしまった😂

昔SATCのエピソードとかハリウッド映画でも、死別したことや妻に優しくされてないことをネタにした途端に逆にモテる男のエピソードや話があって。

今更ながら、私もいい加減、こういう不器用で可愛くてちょっと可哀想だし魅力的だし好きだから優しくしてあげなきゃみたいな気持ちにさせる男性はやめようと改めて決めました。私が私に優しくしてあげなきゃだからね🥹✨

そうしないと結婚しても、ずっと寂しい気持ちで過ごさなきゃいけなかったり、傷ついたり傷つけたり、死ぬ頃には夫のことをひとかけらも好きじゃなくなってたり、それか我慢し過ぎて自分が病気になって死んじゃったりするんだろうなって。そういう男性を夫に選ぶと苦労するんだろうなって、思いました。



苦労しない結婚生活なんてないかもしれないけど、いつも自分のことでいっぱいいっぱいな人じゃなくて、ちゃんと向き合って話し合えて、一緒に乗り越えて築いていける相手を選ぼうと、反面教師になった作品でした。

あと話し合っても解り合えない関係なら、自分から離れる勇気も必要、そうしないと不幸になるし最後何も残らない。みんなで楽しかったときの集合写真にすら幸夫は写ってなかったもんね。本当つくづく、死んでから愛するくらいなら、生きてるときにそばにいて大切にして欲しい。