2019年ももうすぐ終わり、というこの数ヶ月の間に色々な事件が起きすぎました。
全てが 一回では書ききれないので順を追って話していこうと思います。
つい最近日本に帰り改めて日本の平和さを実感したので、そんなことも書いてみます
*この先長くなります🤚
これは9月下旬のお話
パリ東駅から凱旋門のある シャルル•ド•ゴール エトワール駅に向かう途中で起こってしまった事件。
パリ東駅で用事を終え時計を見ると19時半。
この日は後に20時からのレストラン予約が入っていた 。
レストランの予約時間までギリギリで焦ってメトロに乗り込んだ
パリ東駅からメトロ7番線に乗り込む
この日の服装はいつものフード付きコートに小さなリュックサック、黒いピンヒール。
メトロ内は空いていて皮ジャケットを着たムッシュの横に座り、リュックサックから携帯を取り出して次の乗り換え駅をチェックした。
次の乗り換えはオペラ駅と地下通路で繋がっていRER(電車)のオベール駅。
オペラ駅に到着したと同時に席を立ち、辺りにスリがいないか警戒をしてから、持っていた携帯をまた直ぐにチェック出来るようコートの右ポケットにしまった。
コートのポケットに携帯を入れるときには必ず手に握ったままにするよう心がけている。
このときも手に握ったままポケットに入れてメトロを降りた。
*急いで乗り換えのために階段をかけ上がる
パリのメトロはエスカレーターが少なく(あっても止まっていることが多い)階段がやたらと多い
通るはずだった地下の乗り換え通路が何故か使えなくなっていた。(いちいち理由すら書いていない所がフランス)
他の連絡通路を行くとかなりの遠回りになるのでやもを得ず一度地上に出ることにした。
一番近かったオペラ座裏の出口から出てそのままラファイエット裏のRER入り口まで走った。
腕を降るためポケットから手を出し携帯が飛び出ないようコートのポケットを押さえながら猛ダッシュ
駅に入るとたまたま空いていた改札階行きのエレベーターに駆け込んだ。
エレベーターの中はギュウギュウ詰めではないもののたくさんの人が乗っていて、ドア前にいたmeguguの隣はポケットに両手を入れたムッシュだった事を覚えている。
エスカレーターの中にもスリが多いので人に触れられないよう警戒していた。
改札階に到着
改札まで早歩きをしながらリュックの外ポケットに入っているNAVIGO(日本のSuica的なカード)を出しスムーズに改札を通った。
2つの長い階段をかけ下りて電車のホームに到着
次の電車は1分後
ここまでずっと走っていたので汗をかいていまい、上がった息を整えながら行き先の最終チェック。
携帯を取り出そうとポケットに手を入れた
へっっっ!!!!?????
ない!
携帯電話がない!!!
嘘でしょっ💦💦💦
焦ってリュックサックの中をチェック
いや、リュックサックにはしまっていないよな...
やっぱりない
汗がさっと冷たくなり冷や汗に変わるのを感じながら
あるはずもないポケットを何度も触る
電車がきた
「この電車に乗らないとレストランに間に合わないぞ」と一瞬冷静になるものの
いや待てよ、携帯がなきゃレストランの場所がわからない💦
あーーーーダブルでヤバイ😭
どこで無くなったんだ??
焦りから来る心臓のドキドキが激しい
何度取られても無くなったことに気づいた時のこの寿命が縮まっていく感覚は変わらない
自分冷静になれ!
大きく息を吐き記憶をたどり始める
先ずは巻き戻し
■ホームに降りるまでの階段では
落とした音はしなかった。いや、でも気付かなかっただけかも?いやいや落とさないようにポケットを押さえていた。
■エスカレーターの中?
誰にも触れられてない
■地上を走った時?
いや、ポケットを押さえていた
■初めにのったメトロの中?
ちゃんと警戒していた。誰にも触れられていない。
一番すられる確率の高い"下りる瞬間"も手に携帯を持ったままポケットに入れたのを覚えている。
どこだ?どこで無くなった😰???
取られた??落とした???
もう分からないけど とにかく来た道を戻ろう!
途中に座っていたホームレスに「この道で携帯見なかった?」と尋ねると一緒になって探してくれた。
でも見つからなかった
何分たったのか、行ったり来たり2往復もしていた
どこにもなかった。。。
もしかしたら誰か拾った人が届けてくれているかも!
と、パリでは起こるずもない奇跡を願いながら
使った駅の駅員さんがいそうなインフォメーションへ行た。
携帯電話の落とし物は届いていないか聞くと
「それはここの担当じゃない、落とし物探しなら別の出口にある改札へいけ」と早口で道を説明された。
「この裏の出口を出て左へずっと真っ直ぐ行き、○○と言う道を左に曲がりまたずっとまっすぐ行き、さらに左に曲がった所にある~~~~~~」
「え??」難しすぎるーーーーー😭
焦ってるから余計に、早口で言われたフランス語に頭がついていけず、聞き返すものの同じことを繰り返し言われるだけ
「えっと...そこまでどれくらいかかりますか?」
「急いで行けば 10分くらいかな」
え、急いで10分て...同じ駅の改札なのに遠すぎないか?
まあ仕方ない、今はそこへ行くしかない!
また走った
結局15分ぐらい走り続けたけど分からなかった。
だめだ引き返そう
さっきの駅に戻り同じ駅員さんにもう一度聞くと、呆れた顔でささっと書いた地図を渡された。
何てことだ...字汚くて読めないし単純すぎて全く分からない😰
とにかく行くしかない!渡された地図を握り締め
やっぱり道がわからない。
途中、相当顔が焦っていたのか、知らないフランス人の若い女の子が「どうしたの?迷っている?助けは必要?」と声をかけてくれた。
「実は何分か前に携帯をなくしちゃって...」と言うと 「あぁそれは...とっても残念だけど...」 と言葉を濁す
結局駅員さんに言われた場所はたどり着けそうにないので、諦めて最後に行ったもう一つの乗り換え駅のインフォメーションに行た。
対応してくれたのは黒人の若いムッシュ。
さっきの駅員さんよりは優しくて笑顔で対応してくれた。
ついさっき携帯落としたことを伝えると、すぐに落とし物係に問い合わせをしてくれた!
こんなにすんなり対応してくれるのは珍しい!!
が、しかしやっぱり落し物なんて届いてない
「だよね...頭ではわかってるでも心が諦めきれないんだ」 と伝え見ると
「じゃぁ鉄道会社の落し物専用ページがあるからそこに登録しておいてあげる」と言われ
「ありがとう😭」かすかな奇跡にかけよう
名前とメールアドレス、無くした携帯の機種と色を伝えた。
「じゃぁ見つかったら電話をするから君の電話番号を教えて」
「いや、その電話をなくしたんだけど...」
「あーそうだったねhaha。じゃぁ誰か他の人の番号を教えて」
「ん~番号なんて誰のも暗記してないよ」
「携帯見れば?」
「だ•か•ら、その携帯を無くしたんだってば😭」
もうやめてーーーー
「あぁ!そうだった、そうだったhahaha」
...わざとか?わざとなのか??😒
試しに聞いてみた
「 見つかる可能性は何%くらいかな?」
「ん~~10%? 2%? いや,多分0%だね。」
ですよねー😅
分かっているけど心痛いw
あぁ~😶携帯なくなったな
結局もしも見つかったらメールがくるという手続きになった。けど、
これも本当にメールが来るのか、そもそも見つかってもわざわざ返してくれないだろうなぁ、と分かりながら、
ありがとうを言って駅を見つけ回ることを終わりにした。
ここでふと思い出した!
あれから何分たった!!??
携帯がないから時間も分からない💦。
駅の時計は合ってない確率が高いからあてにできない
仕方ない、どっちにしろレストランの場所分からないし、とにかく待たせてる人に連絡を取らなくては!
よし!ここから一番近い知り合いのレストランに行こう!
近いと言っても走って20分。
再び走った。
再び焦りで鼓動が早くなる 。冷や汗再来
ひたすら走り、外に列を作っている人気のレストランに申し訳ない気持ちいっぱいで飛び込んだ。
仕事中の知り合い呼び状況を説明すると「それは大変だ!とにかく先ずはすぐにクレジットカードを止めないと!」
写真が入っていたのは日本のアメックスと VISA、フランスのVISAの3枚
自分の携帯を使い直ぐに緊急連絡先を調べて手続きをしてくれた
さらにiPadを使い同時進行で調べていた"行くはずだったレストラン"と待たせてしまった連れに連絡。
本当にごめんなさい😭
気付けばもう2時間もたっていた
パーティーの最中らしく全然でない😒
この慌ただしい2時間でもう戻ってくることはないということを受け入れた自分。w
何度も同じめに合ってきて、受け入れと諦めが上手になった😛
いやーしかし、本当にどこで無くなったんだろう?🤔?
。。。
あ!
あの時、階段を駆け上がるため登っている約10秒弱の間だけポケットから手を出したな。
そして確かに何人かの人とすれ違った。
あの中の誰かだったんだ😫
すれ違いざまの犯行かーーーーー
流石プロだなーーー
うわーーーーーこれは完全に自分のせいだ。
そもそも急いで移動なんてした自分が悪かった。
反省しかないな
さて、気付いたらとっても長くなってしまったので、この続きはまた次回👋
次回はその後に行った警察署でのお話。
そこでもまたパリの洗礼にあい、理不尽に振り回されることになったのだよ😭
こう言うことが起きるたびに思うんだよね~~
もし日本だったら...
落し物を届けてもらえる確率も奇跡なんかじゃないでしょ? 落し物が見つかればきっとちゃんと連絡が来るだろうしね。警察署や交番は当たり前に24時間対応してくれる。
パリだとね、見つけた人や受け取った駅員さんに取られちゃうことも当たり前だし、
悪いことや罪悪感の許容範囲が違いすぎる
警察官も気分屋さん。
でもね、残念な事にきっとパリ以外の場所でも世界中こっちの方が当たり前だと思うの。
日本の当たり前はたいてい世界では当たり前じゃない。
日本の平和がどんなに素晴らしく特別なことか🇯🇵
あぁこの先も肝に命じてパリを生き抜こうと思います🤨。