99病日目 10回目?の胸水穿刺 | 猫の心筋症闘病記 ~めぐちゃんのあんよ~

猫の心筋症闘病記 ~めぐちゃんのあんよ~

肥大型心筋症とそれに伴う血栓症から下半身不随になってしまった16歳老猫との生活

余命は長くて90日と言われても 111日頑張った記録

みどり動物病院で上手に穿刺してもらえなかっためぐ姫。

すでに3回も刺されてるのに、また刺される(かもしれない)なんて可哀想でしたが、やっぱり夕方にブラウン動物病院に連れて行ってきました。

土曜日にあかいろ病院にいったのは、私が体調不良で待つのが嫌だったってことにしました。
月曜にシルバー先生に会いに行ったのは、色々悩んじゃってってことに。(これはウソではない)
今日、みどり病院に行ったのは、前から挨拶に行きたくてってことに(これもウソではない)

・・・待つのがいやってのも、ウソではないか。

「え??? 今日行ったの???」とイケメン獣医さんには驚かれましたが…。まあ仕方がない。

3回目に刺した時に出血したのが心配だ、と伝えて、エコーをしてもらいました。
待合室で待っていると、渋い顔をして「また溜まっちゃってたので抜きますね」と言いに来ました。

待つことしばし…
今日は80cc抜けたとか。
午前中に40cc抜いてるので、トータルで120cc

減ってる~!!! と大喜びしていると、「全部抜けてるわけではないから~」と苦笑いのイケメン獣医さん。

確かにそうだけど。
でも、それでも減ってるってママにとってはすごーーく嬉しい!!!
出血を心配しましたが、それも大丈夫ですって言われました。
あー、良かったー!!!


で、なんだか心配だったので、穿刺の手技についてなどをお聞きしました。

シルバー先生のところで始めて穿刺するってときは、この針を使って、エコーで見ながらするから大丈夫って言うので、心配ながらも穿刺するという選択をしたのだけど。
どうも、今日のみどり先生を見ていると、エコー下でするってのは当たり前のことでもないみたいだし。
あかいろ先生も、1回目の穿刺はそのまま刺そうとしたので、エコーを使ってほしいとお願いをしたのだけど、2回目はエコーを使ったのかは分からないし。(変なところで気が弱くて聞けない私…)
で、実際の手技が分からないのもあって、あかいろ先生を信頼していないわけではないけども、あかいろ先生の穿刺のあとはちょっと心配にもなったりするし。

イケメン獣医さん曰く
めぐの場合は、いっぱいいっぱいになった胸水を抜くわけではないので抜きにくいこと。
従って、安全のためにエコーを当てながら抜いていること。
(一般的には、穿刺する前にはエコーをするけど、刺すときにはエコーをしながらはしない)
めぐの胸水はちょっと癖があって、抜くのにコツがいること。
針は14G(=かなり太い)サーフロー(留置針)を使っていること。
を、実際に針を見せてくれつつ説明してくれました。

ふむふむー。
だったら安心。

穿刺中も、めぐは暴れたり動いたりはせずに、じーっと大人しく我慢をしているらしい。
「すごく我慢強い子ですね」って。
こんなに大人しく処置されるような子は、滅多にいないらしい。

うん。
めぐは飼い主の私から見ても、本当に我慢強い。
結構ギリギリまで我慢するから、めぐが明らかに嫌がる=我慢の限界ってことで、嫌がることはしたくはないのよね…。


めぐのこの病気・肥大型心筋症は珍しい病気なのかも聞きましたが、「珍しくはないよ」ってこと。
それは、循環器で有名なここだからではなく?とさらに突っ込んで聞くと、一般の病院ではどれくらい発見されるのかは分からないけど、でもそれほど珍しい病気ではないんですって。
ただ、めぐのように、こんな状態で発見されて、それでここまで生き延びてるのは、

「ほんっと~~~~に、ものすっごーーーーく、ラッキーなんだよ!!!」

  と、いつもはクールなイケメン獣医さんが力をこめて言っていました。

・・・これまたちょっと複雑。



多くのHCMを発症した猫は、やっぱり早期に亡くなる事が多いらしくて。
原因は血栓が詰まって…ってのが一番多くて、血栓が詰まったあとに出来る側復血行で循環不全になって壊死して死んでしまったりとか。
側復血行が出来ずに壊死してしまう場合ももちろん多くて。
めぐもきっと側復血行が出来てるのだろうけど、なのに麻痺してるだけってのはあまりない症例らしく。

で、こんな場合は人間だったら、血栓の除去をするのだけども、それがやっぱり人間でもかなりお値段の高い治療なので、猫の場合はものすごーく出費になる。
なので、お金かけれないからこのまま見守りますっていう飼い主さんがほとんどだとか。
実際に、その治療をすれば長生きできますっていうのなら、治療する人も多いのだろうけど、余命そのものが短いのであればこのままで…という流れになるらしい。

ちなみにPTAがいくらするのかは分かりませんが…
たぶん、10万単位ではないです。
100万円くらいはいくんじゃないかなーと、勝手に予想。
検索すると、人間の場合PTAで3割負担で35万らしいので… 普通に考えてやっぱり100万円くらい。
動物なので、もっと高いんじゃないかなー…
http://www.tmch.or.jp/hosp/examination/hospitalization/expenses.html


シルバー先生も、今まで扱ったケースでは、めぐのような状態の猫は、だいたい30日とか60日。すごく長くて90日。最長で90数日生きた猫もいるから頑張って!と、はじめて診察してもらった時に言っていたし。
シルバー先生の経験値(が、どれくらいなのかは知らないけど)でも、それだけの余命の中、無事にめぐ姫は記録更新してるんだなーと…。
めでたく12月13日で発症後100日なので。

そのほか、イケメン獣医さんに、色々と気になっていることをたくさん聞いてみました。
イケメン獣医さんは、めぐの頭をなでて「がんばって!」って言うようなことは決してしませんが、私の質問にはすごく丁寧に答えてくれて本当に有り難い。
初診でかかったときに、「近くに相談できる場所がほしい」ともお願いしておいたので、覚えていてそうしてくれているのか? もともとそういう獣医さんなのかは不明ではありますが…。

私も色々悩むことが多いので、話を聞くだけではなくて、リーダーシップをとって「こうしよう」と言ってくれるのも有難いし。

今まで胸水穿刺なんてどこで受けても一緒のような気がしてましたが…
人間のように、医療レベルがある程度整備されてないのであれば、やっぱり手技的にも知識的にも安心できる病院を選びたい。

ってことで、少々高いけども、それだけ良い医療を提供してもらっているってことで、今後はブラウン病院に行こうかな。
今日、穿刺の手技などについて教えてもらってる時に、やっぱり高いには理由があるんだなって思って。
ここは高いけどそれだけのものを提供しているし、安心できる病院なのかもって思って。

ただ、血液検査して欲しい時はシルバー先生のところに行こうっと…。




今日のめぐ姫


疲れたのか?具合が悪いのか?
珍しく毛布の中にもぐりこんでしまいました


どうも疲れて寝てしまってるらしい。
心配だったので、そっと酸素チューブを巻きつけておきました


しばらくすると出てきてご飯を食べていました。

今日は久しぶりにムース状の猫缶をあげたのですが、これが食べやすかったみたいです。
お刺身や鶏肉にも、ちょっと飽きてきてしまったのかもしれません。