先日職場で,私の元に保護されたすずめがつれてこられました。
(職場の屋根近くから落ちたそうです。鳥好きということで頼むといわれ・・・)
時々このようなことがあるのですが,迷子のひなをみつけた時は,基本的に発見した場所で,そのままにしておきます。
必ず親が近くで見ているはずです。
ある程度毛が生えそろっているならば大丈夫。
飛べないように見えても,必ず親がサポートしています。
猫や車の危険があるならば,少し高い場所へそっと置き,親に任せます。
連れて帰ることは鳥さんにしてみれば,誘拐されるも同然かと・・・
また,野鳥は大変デリケートなので,人間に触られてショック死することもあるのです。
今回,連れてこられたひなを見て,迷いました。
毛がまだ十分生えそろっているとは言えない…
(もう少し毛が生えそろっていれば,何の迷いもありませんでした。)
しかし,この子は10メートル以上の高さの屋根から落下しており,梯子を使っても戻してあげられない…
(生き物ってたくましいです。あの高さから落ちてきて,生きているのがすごい。。。)
鳥の飼育経験がある方ならば,この写真のひなであれば,十分育てる自信ありと感じることと思います。
実際,迷いました。自分で,保護しようかなと…
しかし,野鳥は飼ってはいけないのです。
(様々な状況,事情で育てることになる場合もあるかと思いますが…)
(実は,私もすずめを育てたことがあります。しっかり,懐いて野生に戻せず,飼っていました。)
理想は,各都道府県の自然動物保護施設に預けること。
ただし,こういう施設は5時までしか対応してくれない場合が多いです。
困った時は,近くの動物病院へ相談しましょう。
ということで,この子は動物病院で保護していただきました。
保育器の中へいれてもらい,餌も無事与えることができ,巣立ちまでお願いすることができました。
野鳥を保護して,落鳥させてしまう原因の多くは,人間が無理に与えるえさによる消化不良。
(うかつにえさを与えることは,危険なことだったりします。)
そして,温度管理の失敗によるもの。
保温のために布を巻いたカイロを使うことはよくありますが,気をつけておかないと,カイロは酸素を使って発熱するので,鳥さんが酸欠になることもあります。
(一応,職場には野鳥の保温用にカイロと白熱灯は常備しております。何もない場合は,ペットボトルにお湯を入れ,タオルで巻いてカイロ代わりにしても可。)
また,野生の動物には必ずと言っていいほど,寄生虫がいます。
この子の生えそろっていない毛の下にも,目には見えませんが,すでにかなりの数の虫が生息しているはず。
飼い鳥さんと一緒にしてしまうと,移ってしまうこともありますので,注意しましょう。
鳥獣保護法なるものもありますが,それゆえ動物病院へ保護した野鳥をつれていっても費用はかかりません。
鳥が得意ではない獣医さんもいますので,日頃から鳥が大丈夫な獣医さんの情報も集めておきたいですね。
以上,保護に関する報告でした。
小さな命を守りたいです。
人も自然も動物も元気になあれ。


